珊瑚は色々な種類があって、値段がよくわからないというのが正直なところだと思います。そんな風に思ってしまうのは無理もありません。珊瑚は産地、色、大きさ、形によっても大きく値段が変わります。わずか1キロ当たり数百円の安い珊瑚から、1キロ当たり700万円もする珊瑚まで幅広い価格で取引されているのです。すごい値段の幅ですよね。
珊瑚には簡単に採取できる珊瑚から、採取が困難な珊瑚までありますので、そこでも値段が変わるわけです。
珊瑚の中でも最も高額な値段と取引される珊瑚を、赤珊瑚と呼んでいます。 希少価値の高い赤珊瑚がどのようなものか、さっそく見ていきましょう。
赤珊瑚とは
赤珊瑚は、日本産の血赤珊瑚と地中海の赤い珊瑚が当てはまりますが、この記事では日本産の赤珊瑚(血赤珊瑚)を中心にご紹介していきます。赤珊瑚は、赤黒い色をしており、「フ」と呼ばれる模様があるのが特徴的です。
赤珊瑚は、宝石珊瑚の中でも特に高級とされており、希少性が非常に高いと言われています。インターネットなどの情報でもご確認いただけると思いますが、まさに宝石として査定されており、高価格で取引をされています。
なぜこんなに希少性が高いのか
赤珊瑚は、以前は台湾でも日本産と同じくらいの価値の赤珊瑚が取れましたが、現在では取れなくなってしまいました。また採取する技術も難しいと言われており、高い価格で取引されているも一因ともなっています。
日本産の血赤珊瑚は、土佐湾近海に生息していると言われており、深海100~300メートルくらいの地点にあると言われています。
もちろん人間はそんな深く潜ることができないわけですから、機械での採取と思いきや、網などで取ることが多いそうです。また採取の際に、珊瑚は傷やヒビが入りやすいので、水中から引き上げる時の水圧で割れてしまうこともあります。
そのため、水揚げした珊瑚の中から蛍光ペンなどでマーキングをし、採取したすべての珊瑚のうち、約10%くらいしか宝石として使えるものがありません。
珊瑚の手入れ方法を知りたい方は「値が急落⁈絶対に行っておくべき珊瑚の手入れとは」を合わせてお読みください。
赤珊瑚買取額とは
赤珊瑚は、どのくらいの値段で市場に出回っているのでしょうか?
実際の価格は、珊瑚の状態やグレード、また保管状態などによってもさまざまです。一概に言えないのが難しいところですが、指輪やピアスなどの品物だと数万円から、美術品として置かれる珊瑚の枝の置き物だと数百万円ともなります。
また加工していない珊瑚のルースと呼ばれる原石の状態でも、数万円から買取をすることが可能です。
買取の際には信頼の置ける業者や、実績のあるお店など、いくつかのお店に相談するのも方法です。また宅配を使って品物を送り鑑定を依頼する方法を取り扱う業者もあります。
お客様のニーズに合わせたお店を、ぜひ探してみてください。
赤珊瑚の値段は急騰
2013年を起点に赤珊瑚買取の値段は高騰しました。2005年と比較すると約10倍以上の価格に跳ね上がりました。
先ほどご紹介しましたが、1キロあたり700万円くらいの価値がついたものや、枝が折れている品でさえ150万円くらいの値がついたものまでありました。
この時期は業界の中でも「珊瑚バブル」とも言われており、非常に珊瑚の値段が高騰した時期として、記憶に残るほどになりました。
中国人が赤珊瑚を好む理由
2014年に中国漁船の珊瑚の密漁が大きく社会問題になったことは、記憶に新しいのではないでしょうか?彼らは最高級の血赤珊瑚を採るために、日本近海へ密漁に来たと言われています。
中国からの移動距離だと、血赤珊瑚が採れるポイントまでおよそ2,000キロほどの距離があり、移動にかかる船の燃料費は往復で300万くらいになると言われています。それでも高いリスクの中、密漁を行うには理由があります。中国では非常に高額な値段で赤珊瑚が取引されています。
血赤珊瑚は数も少ないため、採れない可能性もありますが、それでも一攫千金を狙って密漁に来る船が後をたちませんでした。
そもそもなぜ中国人は日本産の珊瑚を好むのでしょうか?
もちろん、人それぞれ目的は異なるもの、以下の項目が要因ではないかと考えています。
投資目的
投資目的は、なんとなくイメージがしやすいと思います。漁に出て血赤珊瑚を採取できれば一攫千金です。
中国での珊瑚需要は非常に高いですから、日本で安く仕入れて中国で高く売却するということも可能です。投資目的としての珊瑚は、中国人にとってとても魅力的ですね。
また、中国は凄まじい速さで経済成長を遂げていますから、高価な血赤珊瑚を購入する富裕層も多くいるのでしょう。
魔除け
赤珊瑚を持っている方であれば、ご理解いただけると思いますが、珊瑚はとても美しく神秘的です。また魔除けの効果もあると言われており、古くから幸運や宝を生むとも言われています。
中国では「開運」や「不老不死」を意味する宝石として大変人気があります。また血赤珊瑚のカラーが中国人が好む赤そのものと同じ色であり、それもまた人気の一つとなっています。
珊瑚買取に関するページは「珊瑚買取実績」をお読みください。
珊瑚の値段まとめ
様々な種類の珊瑚があるので、なかなか価格を決めるのは難しいと思いますが、最高級の血赤珊瑚の値段は覚えて頂けたかと思います。
もしあなたも血赤珊瑚をお持ちでしたら、査定をしてもらうといいかもしれません。もしかしたら、自分の予想よりはるかに高い価格がついているかもしれませんよ。
珊瑚はとてもナイーブな商品になりますので、取り扱いには十分に気をつけてくださいね。