宝石買取実績 ルビーリング
お客様情報
お客様: W様
所在地: 栃木県
年齢: 60代
買取方法:出張買取
売却品: ルビーリング Pt900 6.2g 1.31ct
買取を依頼した理由
このルビーリングは、若くして亡くられたお母さまの遺品だそうです。
W様のお母さまが好んでつけていた「ピジョンブラッド」のルビーの指輪という事で、W様も長い間大切に使ってきたのですが、年齢とともに指のサイズも変わり今では指輪が回ってしまうという事で、もうそろそろ整理しようかという気持ちになったそうです。
W様には娘さんが2人いらっしゃるのですが、お二人とも使わないという事なので、今回の依頼をいただきました。
買取価格
買取金額 ¥72,000-
査定したポイント
中央のルビー自体は1.31ctとさほど大きくありませんが、色が非常に鮮やかな赤色でキズもなくきれいなルビーでしたので、中央のルビーだけで4万円ほどの査定とさせていただきました。
また、ルビーの周りに敷き詰められたダイヤモンドも装飾用としては大きめのダイヤを使用しており、色もきれいでしたので、1万5千円程つけさせていただきました。
宝飾品の査定は「地金+宝石=査定額」となりますが、地金の単価はその時の相場で決まりますので、宝石の査定額が大きく合計査定額を左右します。
大手買取業者等では色石は元々査定除外となっているところもありますが、弊社では個々の査定員が色石も査定できるように訓練されていますので、今回もルビー自体をしっかりと査定させていただきました。
ルビーリング買取 まとめ
今回のルビーの指輪の査定の中で、お客様から「ピジョンブラッド」という言葉ができきました。
では、みなさんはルビーの色を表す言葉で「ピジョンブラッド」というものをご存知でしょうか?
直訳すると「鳩の血」となります。
そう、ルビーはこの鳩の血の色をした物が最高級品だと言われ珍重されてきました。
ですが、みなさんは鳩の血の色ってわかりますか?
私もわかりません・・・・
ただ、巷の宝石店では店員さんが「これはピジョンブラッドで最高級のルビーです」と営業をし、ネットショッピング等でも「ピジョンブラッド」と謳われている宝飾品をよく見かけます。
そんなに沢山の「ピジョンブラッド」があるのならば、本当に希少なのかと疑ってしまうくらいに溢れています。
インターネットで「ピジョンブラッド」と検索すると多くのルビー画像を見る事ができますが、全ての色が微妙に違います。
これがダイヤモンドだとどうでしょう?
ダイヤモンドのEカラー(Dカラーは少ないので・・・)で検索するとEカラーのダイヤモンドは、角度やカメラの精度によって多少の違いはでますが、ほとんど同じ色に見えます。
では、「ピジョンブラッド」って何なのでしょうか?
ピジョンブラッドという言葉は、もともとはアジアの赤いルビーがヨーロッパに大量に出回るようになった頃にビルマの宝石商たちが鮮やかな色のルビーを現地の言葉で表していたものを英訳したものだそうで、非常に観念的であいまいな定義なのです。
ですから、「ピジョンブラッド」はこの色だという世界共通のマスターストーン等は存在しません。
宝石の鑑別機関であるGRS等は独自の「ピジョンブラッド」のマスターストーンセットを作成しましたが、鑑別機関のマスターストーンでさえビルマ産とモザンビーク産(2タイプ)の合計3つの「ピジョンブラッド」がある始末です。
「ピジョンブラッド」という色は非常に曖昧で、極端な言い方をするのなら「言ったもの勝ち」なのです。
ですから、自分が「ピジョンブラッドのルビーを持っている」と自慢しても、宝石商の店員さんが「ピジョンブラッド」のルビーを勧めてきても「間違い」ではありません。
ただ、あまりにも薄い赤色のルビーを「ピジョンブラッド」と言うのは無理があると思いますが・・・