お客様情報
お客様: K様
所在地: 東京都
年齢: 50代女性
買取方法:店頭買取
売却品: 珊瑚 ルース 直径13.6mm 3.8g
買取をご依頼いただいた理由
K様のお母様がお持ちだった珊瑚のルースです。K様も見たことがないそうですが、おそらくアクセサリーとして使っていたものではないか?とのお話でした。遺品整理をしているため買取を検討していらっしゃるそうです。
買取価格
買取金額 6,500円
珊瑚の査定とは?
当店ではお客様からお預かりした珊瑚を、ていねいに査定していきます。まずは査定のポイントをご紹介します。
珊瑚の査定で見極めるポイントは?
珊瑚のアクセサリーとして使われている中には、偽物の珊瑚も数多くあります。ガラスや樹脂で作られていることが多く、とても精巧なものもあります。偽物の珊瑚を見極めるためには、本物の珊瑚の特徴を知ることが大切です。
本物の珊瑚の特徴は以下の3点です。
- 温度変化が少なく、ひんやりとしたさわり心地
- 珊瑚独特の色で、かすかに濁りや白濁していることがある
- 珊瑚の成長過程で生まれる「フ」や「ヒ」という傷がある
お客様の珊瑚を拝見する時に、質感と重さ、温度を観察します。珊瑚はとろみを帯びた質感で、落ち着いた輝きを持っています。また実際の大きさよりも重く感じ、密度がある重さです。
一番特徴的なのは表面の温度です。深海でゆっくりと育つ珊瑚は温度変化が起きにくく、しばらく手の平で温めていてもあまり変化が起きません。逆に一度温まるとしばらくはそのままです。
珊瑚の大きな特徴は赤い色です
珊瑚でもっとも高級なものは血赤珊瑚と呼ばれ、希少価値の高い宝石として珍重されてきました。珊瑚の色は5段階のグレードに分けられており、赤い色から徐々に薄くなり、ピンク色の桃色珊瑚と呼ばれる色まで変化します。
珊瑚の品質は色だけで決まるわけではなく、それぞれの色のランクに分けた上で、白濁や濁り、また「フ」や「ヒ」なども合わせて査定を行います。赤色の珊瑚でも傷が多かったり濁りが目立つ場合は、価値が下がります。
珊瑚独特の傷は本物のあかしです
珊瑚にあらわれる「フ」や「ヒ」と呼ばれる傷は、本物の珊瑚にしかありません。偽物と見分けるための重要な要素でもあります。
「フ」は珊瑚の骨のような部分で、白いぼんやりとした模様になって浮かび上がります。その形は決まっておらず、珊瑚の加工の仕方によってさまざまな模様としてあらわれます。
「ヒ」は珊瑚が深海で成長する時に割れたり、海底から引き上げる時の水圧で亀裂が入ったものを指します。
珊瑚をアクセサリーとして加工する際には、これらの箇所を目立たないように加工したり、カットの際に避けるようにして行っています。
珊瑚の査定価格の決め方は?
では実際の珊瑚の価格の決め方をご紹介しましょう。
珊瑚の大きさや重量を確認します
お客様の珊瑚が本物だと確信できたら、大きさや重量をチェックします。大きな珊瑚は希少価値が高く、10mmを超えると価格が上がり、20mmを超えると数十万円の価格がつく場合もあります。
小さなビーズ状の珊瑚もある程度の量があれば、査定価格がつきますのでぜひご相談ください。
珊瑚の状態を確認します
使用中についた傷や割れ、保管状態を見ていきます。品質の高い珊瑚でも使用している間に細かな傷がついたり、使用後のケアが行き届かず、汗で酸化したり曇りが出てしまうこともあります。
簡単なお手入れで元の状態に戻るものなら何も問題はありません。気になる場合はお持ち込みの際にお問い合わせください。
今回の珊瑚のリングの査定ポイント
K様の珊瑚は本物の珊瑚です。おそらくネックレスや帯留めのパーツとして使われていたものかと思います。珊瑚の色も良く、明るい紅色の珊瑚で、表側に美しい花模様の加工がされています。大きさもほどよく使いやすいサイズの珊瑚です。
しかし使用中にヒビが入っており、穴を中心に亀裂が広がっています。またすり傷も目立つのが残念です。裏側に3つの小さな穴があることから、もともとは違う用途だった珊瑚を、さらに加工したものだと判断できます。
これらの内容から上質な珊瑚ですが、6,500円という査定価格にさせていただきました。
今回の珊瑚リングまとめ
K様に査定価格となったことをお伝えしたところ、やや残念な価格ですがお願いします、とおっしゃっていただきました。ご期待に応えることができず申し訳ありません。
珊瑚の価格はその状態によっても査定価格に大きな差が出てきます。写真だけではなかなか正確な価格をお伝えするのがむずかしいため、ぜひ一度お持ち込みいただくことをオススメしております。
お忙しい方でもご利用いただけるように宅配での買取も行っております。ぜひ当店までご相談ください。