買取した商品のご紹介
今回ご紹介させて頂く商品は文政小判です。
江戸時代には慶長小判や天保小判、元文小判など10種類の小判が流通していました。
その中でも文政小判は270年続いた江戸の歴史の中で文政2年~11年という最も歴史が燗熟した化政時代後半に9年間発行され1,100万枚ほど鋳造され幕末の金貨大流出で多くが失われ幻の貨幣とも言われています。
文政小判の特徴としては裏面にある草書体の文の字から草文小判と呼ばれています。
小判としてはお約束とも言える桐の紋を扇枠で囲む刻印など様々な文字や模様のきれいな小判です。
当時通貨で一両として使用されていた草文小判ですが江戸時代に使用されていた10種類の小判の中では最も金の含有量が最も低く4割以上銀が含まれている小判です。
文政小判は刻印してある文字の組み合わせで縁起物としても大変人気のある小判で献上用の文政小判も存在し献上用は通常の10倍ほどの価値があると言われていますが今回の商品は通常に流通していた小判でした。
状態
状態は鋳造から200年が経過していますので歴史的な経年劣化が見られましたが変形等は無く良い状態を保っていました。
小判と言うとギラギラと金色に輝くイメージが強いですが実際に流通していた小判は金と銀の間の様な色合いの金色でした。
査定額
査定額は99,000円付けさせて頂きました。
査定ポイント紹介
査定のポイントとしてはこの年代の古銭で未使用は皆無なので刻印されている文字や模様がきれいに残っているか色や形は鋳造された当時よりどの位劣化しているかが査定のポイントとなります。
今回お持ち頂いた商品は刻印されている文字や模様は鮮明に残っており査定にはプラスの要素となりました。
まとめ
さて冒頭でありました昔のお金として扱われた小判には今現在どれ程の価値があるというお話に付いてお話します。
小判は今では希少な存在の古銭で10万円前後から~200万円以上する物まで様々な種類の物があり高価な古銭であると言えますが切手やテレホンカード等と同じく古銭というジャンルで見ればコレクターの減少傾向により価値が薄れている古銭が増えているのも現実と言えます。
日本は高齢化社会で手放す人が増えれば市場の商品は増えます、しかし買う人が増えなければ価格も減少していくのが一般的な流れであると言っても過言ではないと思います。
小判など希少な古銭をお持ちでしたら現在の価値を知るという意味でも是非一度当社までご相談下さい。