中国切手買取実績 オオパンダ
お客様情報
お客様:T様
所在地: 静岡県
年齢:60代(女性)
買取方法:店頭買取
売却品:革14 オオパンダ(2次)6種完 1973年
買取を依頼した理由
お父様がお亡くなりになり遺品を整理していたときに、大量のアルバム切手が出てきましたそうです。
お父様はよく記念切手が販売されると郵便局にいって買ってきては、アルバムのなかにコレクションしていたそうです。
今回、切手お持ちになられたT様は、切手に興味がなかった為、生前、お父様が、この年代の何々切手がそろったとか、オークションで貴重な切手を入手したとか、いろいろ家族に話していたそうですが、聞き流していたそうです。
お父様があつめていた切手に価値があるなんて考えたこともありませんでしたが、先日、報道番組をみていたら、切手買取りの特集がやっていたそうで、そのなかで、中国切手が高額で売り買いされていることを、そのとき知り、たしか父が中国切手についてなぁ~とことを思い出し、アルバムのなかに中国切手が入っていないか調べてみたそうです。
そのなかに、ひとつだけ色違いの小型アルバムがあり、めくってみると、「中国切手1966年~1976年」という表記がありました。
そのアルバムのなかには、中国風の絵柄らしきものが描かれていましたが、報道番組のなかで取り上げられていた切手の絵柄は、そのなかに含まれていなかったので、きっと、この中国切手は、価値なんてないと考えていたようです。
けれど、家族全員が大量の切手を処分したいと考えていたので、どこで処分すれば良いのかを、インターネットで探していたところ、切手を無料でみてくれるお店をみつけました。
そうれが、弊社ラフテルだったそうです。
買取金額 3500円
中国切手査定したポイント
この切手は、中華人民郵政が革シリーズとして発行したパンダ切手になります。
通称、「オオパンダ」と呼ばれている、この切手は、1973年に発行された2次のものになります。
オオパンダの切手が6枚セットになったものでないと、お値段的に付きにくいものになってしまいます。
二頭のパンダが戯れている絵柄が3枚、一頭のパンダが笹の食事をしている絵柄が3枚、それら6枚がそろって、はじめてプレミア切手になるものです。
それと、高額切手になればなるほど、切手の保存状態によって値段が左右されます。
切手は、保存状態にもよりますが、紙ということもあり、経年の劣化で色焼けがでてきてしまうものです。
あるいは、ミシン線のところが折れていたり、光沢がなくなっている切手は、減額の対象になってしまいます。
なので、プレミア価格のつく中国切手は、美品の状態であればあるほど、高額のお値段が付きやすくなります。
この可愛らしいオオパンダの図柄がマーケットで趣向されるのは、中国大陸では数が限られている希少種であり、絶滅の危機に瀕していることから、中国政府は、国家をあげて野生生物保護に基づいて一級の保護動物として珍重されています。
その保護活動を続けていくなかで、この珍獣は、中国外交のために各国に一時的に贈呈されるようになりましたが、現在は、ジャイアントパンダは期限付きの貸借される存在になっています。
そのためパンダは、中国政府にとって富を生み出すことのできる動物になっているようです。
国交のシンボルとしてパンダが活用されている限り、オオパンダの図柄は、プレミア切手として売り買いされるものになっていくかもしれません。
中国切手買取 まとめ
中国切手は、上海と北京の市場で活発に取り引きされているものですが、有名なプレミア切手以外のモノになると、相場は下がりつつあります。
なぜ、これほどまでに中国切手が高騰していったのかというと、中国の社会情勢が関係しているようです。
中国において、1966年~1976年にかけて発行された切手は、ちょうど文化大革命と呼ばれる改革運動が中国本土で推進されているときだったので、中華人民郵政の切手が国外に輸出されることがありませんでした。
しかも、切手をコレクションするような慣習は、禁止されていたようで、この時代の切手は、現存する数が少なく非常に稀なモノになっていったようです。
そのような背景が関係しているようで、文革時代の切手は、高額になっているようです。
今後も、中国経済の動向には、目を光らせる必要がありそうです。