宝石買取実績 エメラルド ネクタイピン
お客様情報
お客様: M様
所在地: 東京都
年齢: 70代
買取方法:出張買取
売却品: エメラルドネクタイピン Pt900 5.3g 3.45ct
買取を依頼した理由
このエメラルドのネクタイピンは、亡くなられたご主人が南米に海外出張に行った時に買ってきたものだそうです。
現地では気に入って買ってきたのですが、いざ日本で着けようと思うと派手に思えて、結婚式等で数回だけ着用されたそうです。
今年ご主人の13回忌法要も終わり、そろそろ遺品も整理しようかと思っていた時にお孫さんの大学進学の話があり、売却したお金で進学のお祝いをしてあげたいという事です。
買取価格
買取金額 ¥132,000-
査定したポイント
エメラルドは非常にキズの多い宝石でオイルを使った含侵処理がごく当たり前に行われる宝石です。
含侵処理をして長い年月が経つとオイルが抜け、オイルによって埋められていたキズが目立つようになる事があります。
ただ今回のタイピンに付いていたエメラルドは、キズもあまり目立たない状態で輝きもあり非常にきれいな宝石でした。
カットもエメラルドカットで仕上げられていて、エメラルドにありがちな欠け等もありませんでした。
中央のエメラルドが良いエメラルドを使っていたので、おのずと周りを彩るメレダイヤも程度の良い物になり、13万2,000円という査定となりました。
ちなみに今回の買取金額の中で11万円がエメラルドの査定額となります。
エメラルドネクタイピン 買取 まとめ
世界最古の宝石といわれるエメラルド。古くはあのクレオパトラがエメラルドをこよなく愛し、エメラルド鉱山を持っていたと言われています。
エメラルドのあの澄んだ緑色は人々を魅了し、神事等にも使われました。
そんなエメラルドですが、緑色以外にも様々な色があるのをご存知でしょうか?
色が違うと「エメラルド」とは呼びませんが、エメラルドと同じ鉱石で色違いの仲間が数多くあります。
ルビーとサファイアが共にコランダムという鉱石である事と同じです。
エメラルドは緑柱石という鉱物にクロム・ヴァナジウム・鉄イオン等が混ざり美しい緑色になります。
ところが、緑柱石に二価の鉄イオンが混じると淡い青色のアクアマリンに。
その他にも、ニ価の鉄イオンと三価の鉄イオンが混じると薄い緑色のグリーンベリル、三価の鉄イオンが混じると薄い黄色のペリオドール、ニ価のマンガンイオンが混じるとピンクや橙色のモルガナイト、三価のマンガンイオンが混じると赤いレッドベリルになります。
このように同じ鉱石であるにも係らず、エメラルドはその鮮やかな緑色の美しさと希少性によって、古代から宝石として珍重されてきました。
また同じエメラルドでも産地によって色合い等に特徴があり、色合いも違います。
意外と思われると思いますが、エメラルドは南極以外の世界中に埋蔵されていると考えられています。
ただ、宝石としての質を兼ね備えている産地はごくわずかです。
現在のエメラルド産地として最も有名なのはコロンビアです。
世界で産出されるエメラルドの実に約50%がコロンビア産となっています。
コロンビアの中でも鉱山によって産出されるエメラルドに異なった特徴があります。
コロンビアの有名な鉱山としては、ムゾー鉱山、チボー鉱山、コスクエス鉱山があります。
ムゾー鉱山のエメラルドは、他の鉱山産に比べて黄色みが強く、濃いグリーンで柔らかな味を持っているのが特徴です。
しかしキズが多く美しさに欠けるもの、透明度の低いもの、色みの悪いものなどの産出がほとんどで、宝石となりうる研磨される原石は1%に満たないといわれています。
チボー鉱山のエメラルドは、比較的ブルーの強いグリーンのものが産出されます。
内包物が少なく透明度の高いものが多いのですが、品質には相当なばらつきがあるといわれています。
コスクエス鉱山のエメラルドは、比較的淡いグリーンのエメラルドが産出される事が多く、ムゾー鉱山やチボー鉱山産とは容易に判別できるものが多いといわれています。
エメラルドの産出国としては、コロンビア以外ではブラジル、ザンビアなどがあります。