こんにちわ!
象牙買取専門で全国を飛び周っている加藤です。
象牙になじみのない人も多いと思いますが、現在の象牙の買取額をわかりやすく説明していきたいと思います。
象牙の買取額の算出の仕方
まず、初めに象牙の買取額の出し方について見ていきましょう。
象牙は、基本的に(象牙の重さ/kg)×(1kg当たりの象牙単価)の計算で算出されます。
例えば、象牙10kgの1kg当たりの単価が50,000円だとすると、10kg×50,000円となりますので、500,000円が買取額となります。
また、重さ(大きさ)によっても1kgあたりの単価が変わってきます。
2~5kg 20,000円/kg
10~15kg 35,000/kg
というように大きいほど1kgあたりの単価も高くなります。
例、3kgの象牙の場合
3kg×20,000円 買取額60,000円
例、13kgの象牙の場合
13kg×35,000円 買取額455,000円
このように、重さ(大きさによって)単価も変わります。
単価はお店によって違いますので確認してから売却する事をお勧めします。
※1kgあたりの単価は、相場など様々な要因で変化します。
象牙の売り時はいつ?
象牙を売却するか迷ってる人の理由にまだ、持っていた方が高く売却できるのではと考えてる人が多くいます。
よほど象牙が邪魔でいくらでもいいから売ってしまいたいと思っている人以外、当然、象牙も出来るだけ高く売りたいと思うでしょう。
よく、売り時はいつか? 今後、相場上がりそう?と質問されます。
相場に絶対はありませんので、個人的な見解としてしかお話できませんが、私は、現状維持か下がって行くと思っています。
象牙の相場が今後下がると思う理由
現在、象牙は密猟が後を絶たず、国際問題になっています。
年間2万頭ものアフリカゾウが密猟の犠牲となっています。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、2016年にヨハネスブルクでワシントン条約締結会議が開かれました。会議で主に話し合われた事は、「アフリカゾウの密猟から守るにはどうすべきか?」についてです。
ここで出された結論は、「買う人がいなければ密猟も起こらない」です。
これにより、世界各地で象牙の国内取引の禁止や、自粛の動きが強まっています。
大きな象牙の取引場所となっていた中国では、2017年12月31日をもって製造・販売・取引を禁止としました。
日本も、WWF(世界自然保護基金)などから、国内での象牙の取引停止を強く求められています。
国内でも、楽天市場やイオンモール、メルカリなどが象牙の販売取引を禁止する事が発表されました。
この流れを受け、象牙の相場も全盛期の半分近くまで下がりました。
日本での、象牙の需要のほとんどは印鑑でしたが、販売できなくなってしまうと、需要も減り相場が下がります。
今後もこの流れが続いていき、販売ルートが少なくなれば益々相場は下がって行くのではないかと思っています。
それでも、まだ、日本国内での取引禁止までにはなっていないので、象牙にお値段お付けして買い取る事が出来ます。
以上の理由から、私個人の見解ですが、日本国内での取引禁止などになってしまうと、当然、象牙を売買する事は出来なくなってしまいますので、売却を考えている方はお早めに手放した方がよいかと思います。
売り時はいつ??今でしょ!です(笑)
ラフテルでは、全国どこでも買取可能ですので、お気軽にご相談下さい。
03-5826-8600
もちろん、査定料、出張費、宅配買取すべて無料です。
象牙の査定額が減額となる場合
彫り物が入っている象牙
象牙の一本牙にも、龍や七福神など様々な、彫り物が施されている物があります。
有名な作者さんの彫った物や、細かく彫られていて美術品としての価値がある象牙でしたら、プラス査定となりますが、そうじゃない場合は、単純に加工できる場所が少なくなってしまいますので査定額の減額となってしまいます。
彫り物の減額は査定額からの20~30%減となります。
また、下の画像のようなアフリカ系の人物像が彫られた象牙も同様です。
象牙一本牙の透かし彫り
透かし彫りとは、彫りぬいて向こう側がみえる技法で彫られた象牙をいいます。
透かし彫りの査定ポイントとしては、材料としてはほとんど使えないので骨董品として、美術品としての価値で評価されます。
例えば、下の写真は中国の景色を立体的に表現し、非常にきれいに細かく彫られた透かし彫りです。
この透かし彫りは4kg弱でしたが、300,000円で買取させて頂きました。
また、多少的な透かし彫りの象牙として、象の群れの行進を表現したこちらの透かし彫り。
とてもかわいいんですが、美術品としては低く買取額は10,000円でした。
象牙のひび割れ、やまい!
象牙は乾燥に弱く、長年飾っていた象牙などには稀にヒビひび割れなどが入ってしまう場合があります。
ひび割れにも大きさと深さがあります。
写真のような根本付近や表面に入っているひび割れが査定額に影響する事はほとんどありませんが、深く入ってしまっているひび割れは大きな査定額のマイナスとなります。
ひどいひびの入り方の象牙ですと80%減になってしまう場合がありますので注意が必要です。
ひび割れの他にもやまいも減額となってしまいます。
やまいとは、象牙の虫歯みたいなもので、表面じょうは汚れかなぁーくらいにしか思わないのですが、実は非常に内部まで浸食されていて、材料として使える所が少ない象牙となってしまいます。こちらも査定額から50~70%減となってしまいます。
象牙の空洞に詰め物
最後になりますが、象牙の詰め物が入っていた場合も減額となります。
象牙の詰め物とは、象牙は根本から真ん中にかけて空洞になっています。
写真は、象牙の根本を正面から撮ったものです。
昔から象牙は、買う時もそうですが、売る時も重さで売っていましたので、この空洞に詰め物をし重さをかさ増しして販売するちょっと悪い業者がいました。
詰め物もいろいろで樹脂や木くず、鉛やコンクリートなどです。
詰め物を入れてから根本の大きさに合わせて蓋を作り塞ぎます。
こちらの記事に詳しく写真付きで詰め物の種類が掲載されています。
象牙を買い取る際には、蓋を外し中に詰め物がない事を確認します。
詰め物があった場合、詰め物を取り除き再度重さを計り値段を出しますので詰め物の重さ分査定額は下がります。
重要!!象牙の売買には必ず必要な登録票
ここまで、象牙の査定額の説明や、売り時の話などしてきましたが、最後に登録票について説明したいと思います。
象牙の一本牙はそもそも登録票が無ければ売買はもちろん譲渡、譲受も出来ません!
1989年、ワシントン条約により、象牙の全面輸入禁止措置が取られました。
ワシントン条約以後の象牙には、登録票が必ずついているはずなのでいいのですが、ワシントン条約以前の象牙には登録票が付いていません。
その為、古くから家にある象牙など、ワシントン条約締結(平成元年)以前に購入した象牙を売却をするには、自然環境研究センターに問い合わせし、登録票を発行してもらわなければいけません。
登録票の発行には、書類の制作などしなければいけませんが、スムーズにいけば2~3週間で発行して頂けます。
ちょっとめんどくさいなぁと登録票を取らないと、いざ売ろうと思ったときに売却できませんので、今は売る気が無くても必ず登録票はとっておくべきでしょう!
また、先ほど売り時のお話をさせて頂きましたが、国内での売買禁止になる可能性があります。値段が付くうちにぜひ、売却もご検討下さい。
ラフテルでは、登録票のご相談や、象牙が本物の真贋鑑定、象牙の査定などすべて無料ですのでお気軽にお問い合わせください。