こんにちわ~鑑定士の伊藤です。
前回のダイヤモンドのお話の続きいです。
もうかなりの方が知っていると思いますが、ダイヤモンドの価値は4つのCで決まると言われています。
無色で透明で、大きくて、カットが良いものがより高額になっていくのです。
その中で色(カラー)についてお話ししたいと思います。
昔はいろんな国でいろんな人が色の基準を決めていました。
全く統一性がなく、はっきりしなかったのですが、アメリカの「G.I.A」がD~Zまでの
色を細かく分けて、色基準となるマスターストーンを作ったのです。
今ではそれが世界の基準になっています。
しかし、皆さんは漠然とは知っていても実物も見たことない人も多く、はっきりとは知らない人が多いと思います。
鑑定書によってはN以下は「...Z」となっているものもあります。
実際Zとはどんな色でしょうか?
見た目は黄色です。
しかし、販売するときZカラーとは書いていません。
ライトイエローなんです。
具体的にいうと
S~Zまでが「ライトイエロー」
N~Rまでが「ベリーライトイエロー」
KLMが「フェイントイエロー」
G~Jが「ニアカラーレス」
DEFが「カラーレス」
J以上がほぼ無色でそれ以下は黄色なんです。
だから、ダイヤの値段はJまでと、その下とくにN以下はほとんどかわりません。
では、それ以外の色はどのように言うのかというと「ファンシーカラー」といいます。
黄色がもっと濃くなったり、茶色となったりで値段もお安くなります。
しかし、それ以外のピンク・ブルー・グリーンなどは希少価値も高く高額です。
しかし、イエローでも黄色の発色が強い「インテンスイエロー」
もっと輝く「ヴィヴィットイエロー」などは見ていても大変美しいですし高額な取引になります。
10数年前までは、日本ではヴィヴィットイエローの鑑定書はマスターストーンがなかったので、作れなかったほどです。
しかし、最近はそれほどでもって物がヴィヴィットとなっているように感じるのは私だけでしょうか?
次回はほかのCについてお話しします。