買取した商品のご紹介
本日ご紹介するお品物は象牙の天球です。
天球とは、象牙の球の中に球を作り、その球の中にまた新たに球を作りと繰り返し層を作っていき出来上がったものをいいます。
全ての層が切り離されていて、回転させることができます。
天球は、層があればあるほど価値が高くなります。
20を超える層のものは、職人が生涯をかけて作られるもの、または親子二代にかけて作られることもある程、技術のいるもので、サイズも20㎝を超えるような大きなものです。
天球の中には50層を超える作品も存在し、そういった特大サイズの天球は国宝レベルで価値が高くなります。
そういった天球は、ただ層がある訳でなく、一層一層が細かく拘って彫刻されています。
逆に、層が少なかったり、こと細かに彫刻されていないものも多くあります。
そういった物は旅行地のお土産として大量生産されたものだったりします。
また、象牙ではなく、練り物(人口樹脂など)で作られた天球も存在します。
天球に限らず象牙には模した品物が多い為、査定の際にはまずは真贋鑑定が必要になります。
状態
まず、今回査定させて頂いた天球はしっかりと象牙の模様がみられたので本物でお間違えのないものでした。
天球の層は14層です。
天球の直径は7.4㎝で、合計重量は259gでした。
天球の層を調べていくと内部に割れがあった為、残念ながらマイナス査定となりました。
今回の天球ですが、作者銘はなく、層の数や彫刻の細かさなどの具合を見ても、特別な手間暇をかけられたものではなく、お土産品(工芸品)であると判断させて頂きました。
査定額
今回の査定額は15,000円となりました。
査定ポイント紹介
象牙の天球の査定ポイントをご紹介致します。
1・層の数
2・彫刻の細かさ
3・銘の有無
上記でも書きましたが、層が何層なのかという事はとても重要な査定ポイントになります。
層があればあるほど、職人が手間暇かけて作り上げたという事になり、価値も高くなります。
また、彫刻の細かさについても同等の理由です。
手間暇かけてこと細かに彫刻されたものであれば有るほど、価値は高くなるのです。
これは天球の部分だけでなく、それを支えている台座部分にも関係します。
今回の天球の台座は、象が三頭並んでいるものです。
象をモチーフにしているものは正直工芸品に多く使われています。
素材が象牙の為、人気が高かったようです。
まとめ
ラフテルでは数多くの象牙製品のお買取りの実績があります。
一本物の象牙から、指輪やブローチになった細かな物まで査定可能です。
今回のような天球も、一層一層お調べしお値段をお付けさせて頂きます。
気になるお品物がございましたら是非ご連絡ください。
お待ちしております。