青の象徴サファイアの歴史
世界の女性たちを魅了する四大宝石の一つサファイア。
今回はお持ち頂いたサファイヤリングにちなんでその歴史や種類などに触れてみたいと思います。
そもそもサファイヤと言えば青を想像するほど青への印象が強い宝石ですが原石となるコランダムという鉱石は色のついていない鉱石も多く美しい色合いは殆どがで熱処理により不純物の中にクロムが多いと赤くなりもう一つの四大宝石ルビーに鉄とチタンが多いとサファイヤに変化します。
更にサファイヤは青というお話をしてきましたがサファイヤという宝石のカラーリングは大きく分けて代表的なブルーの他に昔アーティスト名前になっていたピンクサファイアやバイオレット、イエロー、オレンジ、グリーン、ホワイトと光をあてる事により起こるスターを発するスターサファイアに分類されます。
サファイヤの歴史の中で大きな節目となるのが1881年にカシミール山岳地域で発見されたコーンフラワーブルーベルベティと呼ばれるとても美しいサファイアが発見されイギリス王室のご用達として愛されたという歴史があります。
このサファイアの存在が後に最高級と言われるブルーサファイヤのグレードとされるコーンフラワーやロイヤルブルーとイギリス王室の影響が色濃く残っていると思われます。
K18 2.48ct サファイアリング
それでは今回お持ち頂いたリングについてお話をしたいと思います。
まずメインとなるサファイヤですが一つ一つは大きさも0.3ctほどなので一粒にまとまった時に様なインパクトはないです。
色に関しては透明度もありきれいなブルーの石ですが光の辺り具合によっては少し薄さを感じもしました。
全体的なバランスで見るとサファイアに艶もありゴールドの土台とマッチしていてデザインも古さをあまり感じないデザインでした。
査定をする上で宝飾品として魅力があるかどうかはとても重要な要素と言えダイヤモンドの縦爪リングや歴史を感じる石がこれでもかと主張をするデザインは宝飾品として世の中で再度活躍するのは難しそうです。
そういった意味では今回のリングの様に装着している時に洋服などに引っかかったりしないデザイン性は査定上でプラスになると言えます。
更に土台部分の種類もやはり査定には大きく影響します。
現在宝飾品を買われていたメインの世代の方々はゴールドよりもプラチナの方が高額な世代の方が多いですがその概念は20年の月を経て逆転していて今はゴールドのアクセサリーの方が高額な査定になる事は否めません。
査定額
今回の査定額は55,000円となりました。
宝飾品の過去とこれから
ここまでサファイアは青の象徴と書いてきましたがサファイヤの最高峰にはもう一つパパタチアサファイアと呼ばれるピンクともオレンジとも取れる蓮の花の色をネーミングにしたとても美しいサファイアがあります。
宝石が世の女性たちを魅了してきた理由が高額と希少性が高い物と言われますが現代の若い世代にとってそのどちらもが余り響かない様です。
ファッションも手軽でロープライスの物が主流でその流れに沿って宝飾品のコストも使いやすくてローコストな物に移り変わってきています。
昭和や平成前期の様に高額な宝石を親から子へ子から孫へと受け継がれて行く事はこの先どんどん少なくなって行くと思われます。
永遠の輝きともてはやされていたダイヤモンドでさえ人工の物に影響を受けここ数年で価格破壊が始まっています。
もしご自宅で眠っている宝飾品がありましたらコロナで自宅の整理をする時間がある今が一つの節目かも知れません処分をするかどうかの判断材料の一つとして是非当社の専任スタッフによる査定を行ってみるのも一つのきっかけだと思います。