【買取した品物】
今回はこちらの銀瓶をご紹介していきたいと思います。
銀瓶とはなんぞやと思うかも知れない方にご説明いたしますと、銀瓶とは茶道具の一種で銀で作られたお湯を沸かすモノを差します。
昔は権力者の権威の象徴として重宝されてきました。
実際にお湯を沸かす際も味を変えないため、最適な道具として使われております。
銀は年数が経過すると黒ずんできます。酸化することで変化していくのですが、その変化が楽しめるのも銀製品の特徴といえるでしょう。
人を褒めす際に使われる「いぶし銀」という言葉はこちらが由来となっています。
【様々な種類】
銀瓶には様々な形がありますが、中でも霰(あられ)模様の品物は特に人気があります。
周りに突起が付いたモノになるのですが、その突起の形によっても価値が変わってきます。
丸みを帯びた突起の形状は機械で一度に作るのですが、突起が破れないようにするためにはどうしても丸くなってしまいます。
逆に先が尖ったものは機械では作れないので、職人により何度も道具を押し込むことで綺麗な霰となっていきます。
その他の技法としては光の反射で美しく魅せる槌目打ち、彫刻を施す彫金があります。
蓋になります。
大変凝った造りで職人さんの技術が垣間見えます。
底には「純銀」としっかり刻印されています。
この刻印はないものでも銀製品の可能性はあります。
純銀製と銀メッキのものがあるのですが、純銀製の方がやはり価値があります。
どちらか分からない場合は弊社にお持ちいただくことで見分けることが出来ますのでぜひお持ちください。
銀メッキのお品物でも買取は可能です。
【査定結果】
お持ちいただいた銀瓶は純銀製で重量1430g、霰紋で今回なんと¥250,000と大変高額でのお買取りとなりました。
他社と比べても10万ほど価格差があり、お客様には大変ご満足いただきました。
ご成約いただき誠にありがとうございました。
【査定ポイント】
銀瓶を買取するうえでのポイントをいくつかご紹介したいと思います。
まず一つ目は「重さ」です。銀は価値ある素材で現在1g当たり80~90円ほどで取引されています。そのため重量のある銀瓶はそれだけでもけっこうな金額になるのです。
二つ目は「デザイン」です。
いくつかある技法の中でも霰模様のデザインは価値が高くつく傾向にあります。
三つ目は「作家」のものかどうかです。
有名な作者のものであれば高値で取引されるため、銀の価値以上の価格が付くことが大半です。有名な作家といえば石黒光南(いしぐろこうなん)で銀瓶、金瓶、香炉などを制作しています。
四つ目は「状態」です。
使用の際にできた傷や凹みなどがないかをチェックして表かされます。
程度がいいものほど当然価値は上がります。
最後に「付属品」の有無です。
銘のない品物であればさほど付属品は関係ありませんが、作家ものであれば付属品のありなしで査定額が大幅に変わってきます。
共箱といわれる品物を収めるための箱で一般的に桐の素材を使われております。
表にはには制作した「作品名」、裏には「作家名」が署名、捺印されていることが一般的です。
その友箱の有無によって10倍もの査定額が変わることも珍しくありません。
ご自宅でそのような品物がおありでしたら友箱は処分せずに大切に保管しておきましょう。
ただ一概に箱がないからと言って価値が必ず下がるわけでもありません。
古いお品物だとそもそも箱自体が存在しなかった場合もあるからです。
現物のみのお品物も一度弊社までお問い合わせください。
お調べいたします。
以上が査定時のポイントとなります。
【まとめ】
近年銀の相場は高騰しております。
ご自宅に使われていない銀瓶はありませんか?
茶道具から香炉、壺やブランド食器などなど、様々な品物を買取しています。
特に銀瓶、鉄瓶は特に強化買取中ですので一度お問い合わせください。
お客様にご満足いただけるよう思い出代をプラスした査定額をご案内いたします。
スタッフ一同、心よりご来店お待ちしております。