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【全7種】一銭の買取価格の相場はいくら?  古銭買取の基本や高価買取のコツを解説

一銭は、大日本帝国(だいにほんていこく、だいにっぽんていこく ※1947年まで使用されていた日本国の国号)時代の貨幣です。「銭」単位の硬貨は現在使えず、銀行での交換も行っていません。しかし、流通していないからこそ希少性や歴史的な価値が高くなっており、古銭買取市場では高値で取引されることがあります。

そこで今回は、古銭の一種である一銭硬貨の買取について詳しく解説します。


【全8種】一銭貨幣一覧(買取価格帯早見表)

一銭貨幣と言っても、複数の種類があります。そこでここでは、まず一銭貨幣の種類と買取価格帯について見ていきましょう。

種類製造年直径サイズ(単位:mm)買取価格帯
​​竜一銭銅貨(りゅういっせんどうか)明治6(1873)年〜明治21(1888)年27.8710円〜2万5,000円
稲一銭青銅貨(いねいっせんせいどうか)明治31(1898)年〜大正4(1915)年27.8720円〜1万2,000円
桐一銭青銅貨(きりいっせんせいどうか)大正5(1916)年〜昭和13(1938)年23.031円〜1万2,000円
カラス一銭黄銅貨昭和13(1938)年23.0310円〜150円
カラス一銭アルミ硬貨昭和13(1938)年〜昭和15(1940)年17.601円〜1,500円
富士一銭アルミ硬貨昭和16(1941)年〜昭和18(1943)年16.001円〜70円
一銭錫貨(いっせんすずか)昭和19(1944)年〜昭和20(1945)年15.001円〜300円
一銭陶貨(いっせんとうか)未発行15.002,200円〜4,800円

※※2022年10月現在 ※あくまでも参考価格となります。 現在の詳細や最新の価格を確認したい方はスタッフまでお問い合わせください。

一銭貨幣は、ご覧の通り、未発行の硬貨も含めると全部で8種類あります。買取価格帯は、発行された時期だけでなく、デザインや重さ違い、といった条件でも異なるのが特徴です。詳しい買取相場については、次章で解説します。


一銭の買取価格の相場

一銭貨幣ごとの買取価格帯は、次の通りです。

種類買取価格帯
​​竜一銭銅貨10円〜2万5,000円
稲一銭青銅貨20円〜1万2,000円
桐一銭青銅貨1円〜1万2,000円
カラス一銭黄銅貨10円〜150円
カラス一銭アルミ貨1円〜1,500円
富士一銭アルミ貨1円〜70円
一銭錫貨1円〜300円
一銭陶貨2200円〜4,800円

※2022年10月現在 ※あくまでも参考価格となります。 現在の詳細や最新の価格を確認したい方はスタッフまでお問い合わせください。

貨幣のデザインや価格を左右するポイントなどについて見ていきましょう。

竜一銭銅貨

「竜一銭銅貨」は、明治6(1873)年から明治21(1888)年にかけて発行された一銭貨幣です。

名称の通り、表面には竜の絵柄、裏面には菊の紋章と「一銭」という文字が描かれています。

発行されている竜一銭銅貨の中で、最も希少価値が高く、買取でも高値がつく可能性が高いのが明治6年と明治14年(1881年)の貨幣です。特に「大四」と言われる明治14年の竜一銭銅貨は、未使用や美品であれば高価買取価格が期待できます。光沢感がなく、傷や汚れ、刻印の消耗があるような並品でも高価買取が期待できるでしょう。

稲一銭青銅貨

「稲一銭青銅貨」は、明治31(1898)年から大正4(1915)年にかけて流通した一銭貨幣です。表面は稲、裏面は「一銭」の文字と旭日がデザインされています。

古銭としての価値は、明治時代の稲一銭青銅貨の方がややプレミア感があり、買取価格も高額になりやすい傾向があります。

桐一銭青銅貨

「桐一銭青銅貨」は、一銭貨幣の中でも最も長く流通した種類で、大正5(1916)年から昭和13(1938)年に渡って発行されました。

表面には「一銭」の文字と唐草模様が描かれ、裏面には桐の絵柄がデザインされています。

製造年によって買取価格が大きく異なりますが、最も高いのが昭和5(1930)年発行の桐一銭青銅貨です。未使用なら1万円を超える価格で買い取ってもらえる可能性があります。

カラス一銭黄銅貨

「カラス一銭黄銅貨」は、昭和13年にしか製造・発行されなかった一銭貨幣です。

表面は、中央に「一銭」の文字があり、その周りに海の波、菊、桐の紋章の図柄が描かれています。裏面には、ヤタガラスと瑞雲の図柄がデザインされており、カラス一銭黄銅貨と呼ばれています。

流通期間が1年足らずなので、希少価値が高いように思われがちですが、発行枚数が多かったため、買取価格は10〜150円程度となっています。

カラス一銭アルミ硬貨

銅が軍事物資として使われるようになり、「カラス一銭黄銅貨」に代わって発行されたのが「カラス一銭アルミ硬貨」です。

「カラス一銭黄銅貨」と同じデザインの素材違いで、昭和13(1938)年から昭和15(1940)年の約3年間流通しました。

昭和14年製造の「カラス一銭アルミ硬貨」には、年号の四の中が「ル」に見える「ル四」と、角張っている「角四」があり、古銭買取価格が異なります。価値としては、「ル四」の方が高い傾向にあるため、昭和14年製の「カラス一銭アルミ硬貨」をお持ちの方は年号の文字にも注目して見てみてください。

富士一銭アルミ硬貨

「富士一銭アルミ硬貨」は、名称の通り富士山が描かれた一銭硬貨です。裏面は「一」と年号のみのシンプルなデザインとなっています。

昭和16(1941)年から昭和18(1943)年に発行されていますが、昭和18年製は0.65gと0.55gの重さ違いの硬貨が存在しており、0.55gの方は一般的な重さの「富士一銭アルミ硬貨」よりも買取価格がやや高めとなっています。

一銭錫貨

「一銭錫貨」は、昭和19(1944)年から昭和20(1945)年にかけて発行された錫(すず)製の一銭硬貨です。

戦争により、銅や亜鉛に加え、アルミニウムも不足したことから、当時の大日本帝国の占領下にあった東南アジアで採取できる錫が用いられました。

表面は、一銭の文字の間に菊の紋章が配置され、裏面には「大日本」という文字が刻まれています。世の中に流通した最後の一銭硬貨ですが、発行枚数が多いため、価値としてはそこまで高くないのが実情です。

一銭陶貨

「一銭陶貨」は、粘土でできた一銭貨幣です。

戦争の末期になり、占領下にあった東南アジアの豊富な錫も使用できなくなったため、粘土を使った「一銭陶貨」が製造されました。しかし、製造中に終戦に至り、一銭という単位の硬貨が廃止となったため、世に流通することなくほとんどが粉砕されたそうです。

そのため希少性が高く、買取でも4,800円ほどの高値がつくことがあります。


古銭の価値を下げない管理のポイント

一銭貨幣の買取価格帯を見てきましたが、少しでも高く買取をしてもらいたいと思うのであれば、状態を劣化させたり、価値を下げたりしないよう丁寧に保管することがとても重要です。

ここでは、一銭貨幣を買取してもらうまでの正しい保管方法について紹介します。

素手で古銭を触らない

まず、古銭の価値を下げない管理で重要なのが、素手で古銭に触れないようにすることです。

どれだけキレイに手を洗っていても素手で触れると、古銭に汗や皮脂などが付着してしまいます。古銭に使われている素材によっては、水分や油分が付着することでカビや劣化につながることがあるため、取り扱いには注意が必要です。

紙幣も硬貨も取り扱いは同じなので、古銭に触れる際は、傷や劣化を防ぐためにも手袋を着けるようにしましょう。

湿気や直射日光を避ける

一銭硬貨などの古銭は、発行された当時の状態もしくはそれに近い状態で保たれている方が買取価格も高くなる傾向があります。

先述の通り、一銭硬貨は、銅や アルミ、錫など、さまざまな素材が使われており、空気や湿気に触れてしまうと酸化する可能性が高い状況です。そのため、保存する際は専用のコインケースやコインホルダーなどに入れ、空気や湿気に触れない状態で保存しましょう。

また、太陽の日差しに当たり続けることで風化することもあるため、日が当たらない安全な場所で保管することも、買取額を極力下げないようにするためのポイントです。


一銭でよく見られるエラーの種類

発行枚数が多いと1万円を超えるようなプレミアが付きにくいですが、「エラー硬貨」であれば、買取価格が大幅にアップする可能性があります。

エラー硬貨とは、製造する過程で何らかの異常が生じ、本来のデザインとは異なる形で製造された硬貨のことです。簡単にいうと、不良品です。

現在では、製造技術も高まりエラー硬貨自体が少なく、市場へ出回る前に取り除かれるのですが、昔は戦時中などの時代背景もあり、エラー硬貨がそのまま市場に出回ってしまうことも少なくなかったようです。

そのため、お手持ちの一銭硬貨で次のようなエラーがあれば、プレミアが付き、硬貨買取が期待できる可能性があります。

図柄が二重になっている(二重打ちエラー)

図柄や文字などが二重に打たれたエラーを「二重打ちエラー」と言います。

買取価格はエラーのわかりやすさによって変わってきますが、希少価値が高くない古銭でも、通常よりも高い価格で買取査定される可能性があるでしょう。

両面が同じデザインになっている(陰打ちエラー)

片面を刻印した硬貨に別の硬貨が重なるなどして、両面が同じ刻印となってしまったエラーを「陰打ちエラー」と言います。

希少性が高いため珍しく、見た目もわかりやすいので、高価買取が期待できるエラーです。

図柄の角度がズレている

通常、表面と裏面のデザインの軸が同じになるように製造されますが、古銭の中には表面と裏面デザインの軸の角度がずれているものが稀にあります。

ずれ方や角度によって買取価格は変化しますが、通常よりも高価買取が期待できるエラーのひとつです。

図柄の印刷がズレている

本来、中心に刻まれるべきデザインが偏ってしまい、図柄が大きくずれてしまうというエラー硬貨も稀に見られます。

図柄のずれの大きさや、一銭硬貨の種類で大きく変わりますが、高価買取が期待できるでしょう。

図柄が片面にしかない(片面打ちエラー)

表面があるのに、裏面が何も刻まれていないというエラーを「片面打ちエラー」と言います。見た目にもわかりやすいエラーで、珍しさもあるため、高価買取が期待できるエラーの一種です。

表面に剥がれやめくれがある(ヘゲエラー)

硬貨の表面が紙を折ったように捲れ上がったり、剥がれてしまったりしているエラーのことです。ヘゲエラーと言われています。

見た目にわかりやすいエラーで、珍しいものではありますが、このタイプのエラーは見栄えが良くないため、高価な買取価格は付きにくいでしょう。

ただし、未使用や状態の良いものであれば、この限りではないため、ヘゲエラーがあっても一度買取査定などを利用して価値を確認することをおすすめします。


本物と偽物を見分けるポイント

一銭硬貨について見てきましたが、残念ながら中には偽物が紛れていることもあります。偽物硬貨の作りが巧妙で、素人で見分けるのは難しいこともありますが、本物か偽物かを見分ける際に注目すべきポイントがあるので、この機会に押さえておきましょう。

溝の深さ・間隔

本物か偽物かは、刻印の溝の深さや間隔を確認することで判断できることがあります。溝が浅かったり、模様の間隔が荒かったりする場合は、偽物かもしれません。

古銭のサイズや重さ

発行された古銭は、サイズや重さが決まっています。そのため、古銭のサイズや重さを測って本物か偽物かを判断するのもひとつのポイントです。

古銭の場合、汚れの付着や表面が削られることでサイズや重さが変わってしまうことがありますが、明らかにサイズや重さが異なったり、損傷がないのにサイズや重さが違うときは偽物かもしれません。せっかく高値買取を期待して査定に持ち込んでも、偽物だと判明してしまったのではとても残念なことですが、いずれにしても確実なのは信頼できる買取業者に見てもらうことでしょう。

古銭の図柄

日本の古銭は、偽造防止のために複雑なデザインとなっています。 そのため、本物の写真などと見比べ、図柄や刻印の形やデザインが異なる場合は、偽物の可能性が考えられます。

古銭の素材

古銭の素材に注目するのも、本物と偽物を見分けるポイントです。素人では、なかなか見た目で判断するのは難しいかもしれませんが、本来サビないはずの古銭でサビが見られるなど、素材の性質から判断できるケースもあるため、素材も確認するようにしましょう。


一銭の買取をしてくれる場所

ここまでを見て、「自宅にある一銭硬貨も売れるかもしれない」「少しでもお得に処分したい」と考える人もおられるでしょう。

そこでこの章では、一銭硬貨を買取してくれる場所を紹介します。

リサイクルショップ

まず一般的に考えられるのが、リサイクルショップです。

古銭の買取は、店舗によって対応しているところとしていないところがあるため、注意が必要です。また、幅広い商品を取り扱うリサイクルショップは、古銭を査定できる査定員がおらず、適正な買取価格で買い取ってもらえない可能性があります。

まとめ買いされてしまい、1点1点査定されないこともあるため、古銭の取り扱いや買取実績があるリサイクルショップかを確認してから売却することをおすすめします。

フリーマーケットやオークション

個人で気軽に売却できるフリーマーケットやオークションも、古銭を買い取ってもらうひとつの方法です。

自分で価格設定でき、オークションであれば値段が釣り上げられて通常よりも高く売却できる可能性もあります。また、プロの目で見ると一見価値がないようなものでも、欲しいと思う人がいれば買い取ってもらえる可能性もあります。

ただし、出品しても全く売れないという可能性が0ではありません。しかも、個人間の売却・買取ではトラブルが多く、送料や手数料も必要で、梱包や発送などの手間もかかるため、売却できても手元に残るお金はわずかということもある点には注意しましょう。

買取専門業者

最後に、「少しでも高く手間なく買い取ってほしい場合に最適」という面から、一番おすすめの方法をご紹介します。

当社のような古銭の買取を行う専門業者です。

古銭を取り扱う専門業者であれば、古銭を鑑定する査定員が在籍していることが多く、豊富な経験と知識から、適正な買取価格を提示してくれます。そのため、損することなく買い取ってもらいやすいでしょう。

遠方で来店できないという人も、当社であれば宅配買取や全国に対応した出張買取を利用して一銭硬貨の売却が可能です。

電話のほか、メールやLINEでの買取査定も受け付けているので、まずはお気軽にご相談ください。

▼ラフテルの買取について、詳しくはこちら




価値ある一銭を高価買取してもらうコツ

せっかくなら、価値ある一銭硬貨を高く売却したいですよね。ここでは、高価買取をしてもらうためのコツを紹介します。ぜひ参考にして、損をせず売却をしましょう。

少しでも価値が高い間に売却する

売ろうかなと考えているのであれば、すぐに行動しましょう。

コレクションとして人気のある古銭ですが、価値基準は時代と共に変わります。今人気でもコレクターが減少してしまうと価値も下がってしまう可能性があるため、不要なのであれば早めの買取査定、早めの売却がおすすめです。

特に、古銭の場合は保存状態によって劣化が進む可能性もあるため、適切な保存が難しいという場合も早めに買い取ってもらうのがベターでしょう。

古銭の買取を専門とする業者に依頼する

先述の通り、古銭を買取してくれる場所はいろいろありますが、しっかりと価値を理解し、より高く買い取ってもらいたいと考えるのであれば、古銭の買取を専門とする業者がおすすめです。

複数の買取業者に査定してもらう

買取してもらう場合、査定してもらうのが一般的ですが、1社だけでは一銭硬貨の相場感もわからず、適切な判断が難しい可能性があります。

買取してもらう場合も、いくつかの業者へ査定を依頼し、その価格である理由に納得できる業者を選ぶようにしましょう。

良い保存状態を保つ

保存状態は、買取価格を大きく左右する部分です。買取してもらうまでは、適切に管理をして良好な保存状態を保ちましょう。

無理な手入れはしない

見た目をよくしようと、無理な手入れをしないことも重要です。傷や状態の悪化につながる可能性があるためです。拭き取るなどのお手入れで改善できないときは、無理にキレイにしようとせず、現状のまま買い取ってもらえるよう交渉しましょう。

いくつかまとめて買取してもらう

買取してもらう場合、複数点を一緒に買い取ってもらうことで価格が高くなるケースがあります。不要な古銭は、まとめて売却するようにしましょう。

付属品や鑑定書があれば一緒に売却する

古銭の買取では、付属品の有無も価格に影響を与えます。外箱や鑑定書などがあれば、一緒に売却するようにしましょう。


適切な時期・価格で不要な古銭を買取してもらおう

現在製造されておらず、市場でも流通していない一銭には、原価以上の価値があり、買取額も高くなる可能性があります。まだコレクターもおり、古銭を専門に扱うお店があるほど人気のアイテムであるため、不要な一銭があるのであれば、適切な方法で買い取ってもらうのがおすすめです。

今回紹介した買取のコツを押さえて、不要な古銭をより良い条件・価格で買い取ってもらいましょう。

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