ダイヤモンド基礎知識
ダイヤモンドは、この世に存在している宝石の中で周知率がとても高く、世界で一番固い宝石として知られています。
ダイヤモンドのモース硬度は10とされていますが、モース硬度9のルビーやサファイアとは比較にならないほど硬いのですが、一定方向からの衝撃に弱い特性である劈開性を持っているため意外ともろく、割れや欠けなどは起こってしまいます。
宝石の価値は、耐久性、希少価値、美しさで決まると言われていますが、ダイヤモンドはそれを全て満たした宝石の王様と呼ばれているのです。
とても美しい理由として、屈折率は2.42と高いため、内部での全反射が起こりやすく美しい輝きを放つので見た目がキラキラしているというように見えるのです。
一般的に知られているダイヤモンドは無色透明の宝石だと思われていますが、ダイヤモンドの中には、イエロー、ブルー、ピンクなどの色のついたファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれるダイヤモンドも存在してます。
ファンシーカラーダイヤモンドも価値はありますが、やはり一番高い価値を持つのは無色透明のダイヤモンドとなります。
人類最初のダイヤモンドの産出はインドであり、長い間インドはダイヤモンドの産出国でした。
しかし、時が流れ、産出は他の国へと移り変わっていたのです。
ダイヤモンドの産出国はインドから始まり、ブラジル~南アフリカ、そして現在ロシアが一番多く産出をしています。
現在ダイヤモンドの産出は1位がロシア、2位がボツワナ、3位がコンゴ民主共和国となっています。
最近の話になりますが、日本でも初めてきわめて微小なダイヤモンドの結晶が愛知県で発見されたとのことです。
ダイヤモンドの買取価格はこうやって決まる
ダイヤモンドの買取価格は共通しています。
それは「4C」と呼ばれる「カラット、カラー、カット、クラリティ」の4つのポイントとなっています。
カラット
カラットはダイヤモンドの重量を示しています。
1ct(カラッㇳ)0.2g(グラム)となっており、重くなればなるほど希少価値が上がり、買取価格も上昇します。
カラットの大きさは平均直径の二乗×深さ×0.0061で計算することができます。
カラー
ダイヤモンドには完全な無色から薄い黄色までの自然の色がついています。
一般的に、無色に近いほどダイヤモンドの価値は高くなります。
国際的には、DからZまでのアルファベットでグレーディングされます。Dは完全に無色であり、Zは明確な色味があることを示します。
色味にあると価値は下がりますが、ある一定の色味を超えるとファンシーカラーダイヤモンドとなり、別の基準で評価されます。
ファンシーカラーダイヤモンドには他にも赤、ピンク、ブルー、グリーンなど様々な色が存在してます。
カット
ダイヤモンドはカットの仕方で輝きが決まり、価値も決まると言われています。
ダイヤモンドのカット方法には様々なものが存在していますが、一番有名で一般的とされているのが「ラウンドブリリアントカット」と呼ばれるカット方法です。
このラウンドブリリアントカットはダイヤモンドの輝きを最も強く出すことができるカット方法と言われています。
鑑定グレードでは理想的プロポーションに最も近いものからExcellent→Verygood→good→fair→poorとなっています。
エクセレントの場合、買取価格は大きく上がり、プアーまで落ちてしまうと買取価格はとても大きく下がってしまいます。
クラリティ
クラリティとは透明度を示す基準であり、ダイヤモンドの内包物(インクルージョン)の大きさやキズ、欠け、産出国、性質などを鑑定して評価をしています。
内包物が大きいと透明度が下がってしまい、それと同意に輝きを失ってしまうので価値が下がってしまいます。
鑑定グレードでは良いダイヤモンドからFL→IF→VVS→VS→SI→Iとなっています。
内包物のお話をしましたが、SI以上のダイヤモンドであれば肉眼では内包物を確認することが難しく、ルーペを使って鑑定します。
この4点が4Cとなりどの買取業者もこの基準を使ってダイヤモンドの値段を決めています。
買取価格で差が出るポイント
ダイヤモンドを買取する上で差が出るポイントは上記で説明しました4Cであてはまる部分が大きいです。
カラットはとにかく大きければ大きいほど買取価格は高くなります。
カラーは無色透明であればあるほど買取価格は高くなります。
カットはラウンドブリリアントカットでエクセレントの評価が出た場合は買取価格は高くなります。
クラリティは内包物が小さく、キズや欠けの無い状態のダイヤモンドがFLに近い状態となり、買取か買うは高くなります。
これを見てもらうとわかるかと思いますが、4Cはそれぞれ一つの部分だけが異常に良かったとしても買取価格は大きく上昇することはありません。
それぞれが密接に関わりあっているため、買取価格には差が出てしまうのです。
全く同じダイヤモンドは存在しないということから買取価格にも差がでてしまいます。
そしてダイヤモンドの評価には4C以外のポイントも存在しています。
まず、蛍光性を紹介します。
ダイヤモンドに紫外線を当てた時にダイヤモンドがどんな色に反応するかというものです。
蛍光性は無い方が評価が高く、蛍光性が強いと見た目が濁って見えることがあります。
これも紫外線を当てた時に無色透明であれば買取価格は高くなります。
次にあまり見られるものではありませんが、ハートアンドキューピッドという評価があります。
58面体のラウンドブリリアントカットで対称性が高くカットされたダイヤモンドは下からの光の反射像を見ると8つのハートが浮かび上がり、上から見ると8つの矢が見えます。
これはカット方法がとても良いという証になります。
最後に加工処理を紹介します。
加工処理は内包物を外部からレーザードリルを使って取り除くことによってクラリティを高める方法ですが、レーザーで穴をあけた痕跡が残ってしまい、人口的に手をつけられたダイヤモンドとして買取価格は大きく下がってしまいます。
ダイヤモンドの買取価格の差は多くの場所にあると覚えておくのが良いでしょう。
店舗によって買取金額に差が出るのはなぜか?
お客様の中にはダイヤモンドを売却したときにそれぞれの買取業者によって金額が変わるのはなぜだろうと感じたお客様もいらっしゃるかと思います。
最後になりますが、買取業者によって買取価格が変わる理由とどのような買取業者を選ぶべきかをご紹介させていただきます。
まずは、買取業者によって買取価格が変わってしまう理由をご紹介します。
買取業者は全てが繋がっているわけではなく、それぞれの業者が個別の会社として営業をしています。
そのため、ひとつの品物を買取する場合にどれだけの利益率を出すために買取する価格が変わってきます。
地金の値段は決まっているものだから変わることはないのでは?と思うお客様もいらっしゃると思いますが、それは違います。
例としてA社とB社を比較してみます。
その日の18金(K18)の1gあたりの値段が3,500円だとして、お客様はK18の10gのネックレスを売却しに来ています。
A社は1gあたり3,400円で査定額を提示し、合計34,000円という結果でした。
B社は1gあたり3,450円で査定額を提示し、合計34,500円という結果でした。
このようにその鑑定士や業者内で1gあたりいくらで買取をするかは毎日、様々な鑑定士により変化します。
1gあたりの差額がたった50円と言う方もいらっしゃるかと思いますが、されど50円です。
これが仮に100gの品物を売却していたのであれば5,000円の差が出てきます。
買取業者はなるべく良い買取をしてくれる場所を探すことを強くオススメします。
次に、どのような買取業者を選ぶべきかをご紹介します。
どのような買取業者を選ぶべきかを判断するポイントはいくつかあり、その項目を多くクリアしている業者を選ぶことが高額買取をしてもらえる可能性を伸ばす秘訣となります。
まず最初に、ダイヤモンドを売却する場合であれば、他の買取商材に力を入れている買取業者ではなく、ダイヤモンドの買取に力を入れている買取業者を選ぶことです。
専門以外の品物も買取してもらうことは可能なこともありますが、その鑑定士の専門ではないため、おのずと査定額は減少します。
ダイヤモンドのように査定の難しいものに関しては、正確な査定ができているのかも危ういところです。
ダイヤモンドは小さな1粒で数万円から数百万円となる品物ですのでダイヤモンドに力を入れている買取業者を選ぶことがポイントとなります。
次に、その買取業者のホームページを確認し、買取実績の中で売却したい品物に近い品物を探し、どれほどの金額で買取をしているかを確認することです。
買取実績の品物とお客様が売却しようとしている品物は別のものになるので多少の値段の差は出てきますが、ある程度どれほどの買取をしているかを確認することができます。
そのため、いきなり買取業者を訪問する前に、インターネットで調べてみるのも一つの手ではないかと思います。
最後に、先ほども説明したように買取業者は様々な場所にあります。
それぞれの買取業者、鑑定士によって査定額は変わってくるものですので、1,2軒で査定をしてもらうのを諦めずに、数店舗回り、一番高い金額を提示してくれた場所で売却することをオススメします。
このようにいくつかのポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
お客様に合った方法を選ぶことが一番良いと思われます。
私たちラフテルには様々な鑑定士が在籍していますので、それぞれの品物に合った専門の鑑定士により、より正確な査定を行っています。
そのため、それぞれの分野に力を入れることができるので、高額査定を行えているということになります。
長くなりましたが、最後までありがとうございました。