お客様情報
お客様: S様
所在地: 東京都
年齢: 60代女性
買取方法:店頭買取
売却品: 珊瑚 ルース 5.11g 15.4mm
買取価格:買取金額 ¥38.500-
買取を依頼した理由
こちらの珊瑚はお母様のご自宅を片付けていたところ、アクセサリーを入れた引き出しから出てきたものです。おそらくネックレスのパーツではないかと思ったものの、お母様が身につけているのを見たことがなかったので、本物かどうかわからないとのことでした。
インターネットで珊瑚買取について検索したところ、当店ホームページにお問い合わせをいただきました。ありがとうございます。
査定を行うポイントとは
今回、お客様がお持ち込みいただいたのは珊瑚のルースです。
他の宝石でも裸石のものをルースと呼びますが、珊瑚はネックレスなどがバラバラになってしまったり、パーツが壊れたりすることも多く、そのままの状態になっているケースが多くあります。
お持ち込みいただいたお客様ご自身も、本物かどうかわからない、とおっしゃっているように、このようなルースの状態になった珊瑚は、偽物かと思い処分されてしまうケースが非常に多く、私たちもいつも残念に感じています。
当社ではお持ち込みいただいた段階で、その珊瑚が本物かの鑑定を行います。
見分けるポイントは、色、珊瑚の状態、模様や傷などから絞り込んでいきます。
今回のお客様の珊瑚は、大変色合いが良く、表面に出ている模様も珊瑚によくある縞模様でした。
持ってみた感触も珊瑚特有のひんやりとした重量感のあるもので、温度の伝わり方からも本物の珊瑚だと考えられます。
ちなみにこのような特徴を持ち合わせていない場合は、偽物の可能性が高くなります。もしお客様のご了承がいただける場合には、火をつかって軽くあぶる鑑定を行うこともできます。本物の珊瑚でしたら、傷になったり溶けることはありません。
次のポイントは珊瑚の色です。
珊瑚は赤が強いものほど希少価値が高まり、もっとも高いグレードのカラーは血赤珊瑚と呼ばれ、大変人気があります。
今回のお客様の珊瑚はやや桃色に近い赤ですので、カラーグレードは下がりますが、非常に美しい光沢のある桃色珊瑚だと言えます。
また珊瑚特有の「フ」がほんの少し見られるものの、「ヒ」はほぼ出ていません。
「フ」は珊瑚の骨のようなもの、「ヒ」は深海から引き上げる時に圧力がかかり、珊瑚に入ってしまう亀裂のようなものです。
「フ」や「ヒ」はルーペなどでていねいに観察することで、ほぼ見つけることができますが、偽物の珊瑚にはこういった模様までは刻まれていません。
「フ」や「ヒ」は天然珊瑚である証とも言えますね。
次のポイントは、珊瑚のカットと重量、そして大きさです。
カットはこのボール型が一番人気があり、さまざまなアクセサリーに加工しやすいことから、よく見られるカットです。
なるべく真円に近いカットを施し、かつ「フ」や「ヒ」を持っている珊瑚でも、加工次第では目立たなくさせることも可能です。
重量はやはり重いものほど価値が高まります。
これは珊瑚の大きさと関連しますが、約10ミリを超えるものからはぐっとお値段が高くなり、20ミリを超えるものだと、場合によっては数十万円を超える高値がつく場合もあります。逆に小さなさざれ石やビーズ状の珊瑚だと、一粒ではほとんどお値段がつかない場合もあります。
珊瑚ルースを査定したポイント
今回の珊瑚のルースは本物の珊瑚でした。
珊瑚のカラーグレードはやや低いものの、きれいな縞模様を持つ桃色珊瑚で、この色合いはとても人気があります。
また傷も少なくカットの加工もていねいな技術が施されており、大変美しいルースとなっています。
珊瑚の大きさも15ミリを超えるサイズで、重量も5gを超え、存在感のある珊瑚です。
手頃な大きさなので、アクセサリーとして加工をするにも大変扱いやすい珊瑚と言えます。
目立たない場所に小さな傷があるのが少し残念ですが、アクセサリーへの加工の方法によってはわからないように仕立てることもできるので問題はありません。
若い世代の方にも使いやすいジュエリーとなるでしょう。
珊瑚 ルース 買取 まとめ
今回はS様ご自身が本物の珊瑚かわからないけれど、というところから査定が始まりましたが、良い査定額をお伝えすることができほっとしました。
珊瑚というと真っ赤な血赤珊瑚をイメージされることが多いですが、実際にはさまざまなカラーがあり、そのバリエーション豊かなカラーも珊瑚の特徴となっています。
お母様がいつ頃お買い求めになった珊瑚かわからないですが、S様もお母様らしい色の珊瑚だとお話をされていたのが印象的なでした。
ぜひご自宅に眠っている珊瑚がありましたら、どのような状態のものでも構いませんので、ぜひ一度ラフテルまでご相談くださいませ。