買取した商品のご紹介
今回ご紹介させて頂くのはこちらの象牙で作られた天女の彫刻品になります。
髪や髪飾りに色が塗ってあり、色彩のある天女像になります。
象牙の彫刻品は色彩豊かなものから、古い年代感を出すために茶色く色を付けていたり、象牙そのままの風合いを残してるものまでさまざまな品物が存在します。
色を塗っている彫刻品は沢山ありますが、逆に塗らない方が良い品物もあります。
それは塗りが雑な彫刻品です。土台の彫刻は良い出来なのに塗りが雑な為とても印象が悪くなっている品物もあります。
今回の天女彫刻ですが、作家物ではないようですが塗りは丁寧な品物でした。
髪飾りや口紅、眉毛もバランスよく色付けされております。
またこの置物を乗せている台座も銀糸(銀箔(ぎんぱく)の糸)を使った模様が付いております。
この飾りも査定UPになる部分です。
状態
品物の状態ですが、経年劣化の変色は多少ございましたが破損やシミなどの目立つものはありませんでした。
象牙製品は水分を吸いやすい特性がありますので保管方法によっては大きく劣化してしまいます。
もちろん劣化が多ければ多いほど査定額に影響があります。
また色彩のある象牙製品の場合無理に掃除をしてしまうと色が落ちてしまうこともございます。
掃除をする際は乾いた布で優しく拭いてあげてください。
査定額
今回の「象牙 天女 彫刻 置物」は45,000円でお買取をさせて頂きました。
作家銘のない品物でしたが、顔の出来や細部の仕上げが良かったため高額査定となりました。
査定ポイント紹介
今回は象牙彫刻品の査定ポイント3点をご紹介します。
①仕上げの出来栄え
品物の顔や髪の毛、手に持っている物などの細かな部分まで丁寧に作られているかを見ます。
出来の良くないものはきれいに磨かれていなかったりバランスが悪かったりします。
②サイズ
象牙製品すべてに言えますが、サイズが大きいほど高額になります。
理由として材料としてたくさん象牙を使っていたり、サイズ大きいほど細部の彫刻が綿密に出来るため名品が生まれやすいです。
③状態
上記でもすこしお話いたしましたが、とても重要なポイントになります。
象牙の彫刻品は細かな彫刻を施すのが特徴ですが、その分壊れやすくもなっています。
細かな彫刻ができるほど丈夫な素材ですが、床などに落下させてしまうと必ず破損してしまいます。
破損してしまった象牙製品は、価値が半分以下まで落ちてしまうこともございます。
まとめ
今回は象牙の彫刻品をご紹介いたしました。
象牙製品の買取についてですが、11月から大手オークションサイトで象牙製品の取り扱いが中止になります。
これで大手のECサイトではほぼ象牙製品の取り扱いができなくなります。
その影響で象牙の相場も下落しております。
今後、国で規制を進めていくとの話もあります。
そこで弊社ラフテルでも象牙製品の取り扱いの見直しを検討しております。
今後は象牙のアクセサリーなどの小物類は買取の制限をかけていく方針となります。
もしお手持ちの象牙製品が対象になるか、気になる方はお気軽に一度お問い合わせ下さい。