買取した商品のご紹介
本日ご紹介するのかこちらのお品物です。
べっ甲で作られた帯留めと簪です。
漆芸の技法のひとつである金蒔絵でつくられています。
裏に作者銘があります。
銘「光俊」は、鼈甲蒔絵一筋の東京都認定伝統工芸士です。
鼈甲蒔絵の数少ない名職人の一人とされています。
鼈甲(べっ甲)はウミガメの一種であるタイマイの甲羅の加工品のことをいいます。
甲羅の背甲・腹甲・爪甲の部位から加工されます。
今回のような工芸品の素材に使われることや、眼鏡のフレーム等に使用されます。
部位によって様々な色合いがみられることや、プラスチックよりも軽い質感など、鼈甲を好む人は多いそうです。
鼈甲は磨き込むと「あめ色」となり、その艶も魅力のひとつです。
生き物から加工されているため、日常的な手入れも必要となります。
お手入れといっても、乾いた布で拭いてあげれば大丈夫です。
鼈甲は高級な素材となりますが、現在は「鼈甲柄」だったりと気軽に鼈甲色を楽しむこともできますが、やはり本物の美しさには叶わないですよね。
状態
状態についてみていきます。
まず帯留めです。
傷や汚れのないきれいな状態です。
次に簪です。
こちらも傷も汚れもないきれいな状態です。
お客様曰く、どちらも未使用品だったようで、きれいな状態でした。
どちらも裏面に銘がはいっています。
査定額
65,000円
査定ポイント紹介
鼈甲製品の大きな査定ポイントは3点です。
①真贋
②銘の有無
③状態
今回は鼈甲で作られた帯留めと簪を2点まとめてお買取りさせて頂きました。
上記でも記載しましたが、鼈甲製のものを好む人は多くいます。
ですが、今回こちらの品物が高額での買取になった1番の理由はずばり「銘」です。
今回の作品は「水と桜散らし」といい、「光俊」の代表的な作品のひとつなのです。
この作品は、螺鈿工芸作品の傑作と賞賛されている有名な作品です。
同じ鼈甲の帯留めや簪であっても、今回のように銘があり更に金蒔絵という技法で作られた伝統工芸品であることから、高額査定となりました。
まとめ
鼈甲で作られる品物は今回のような帯留めや簪の他にも、ネックレスや指輪、三味線の撥、眼鏡のフレーム、ブローチ、櫛など様々な物があります。
不要になってしまった鼈甲のお品物はございませんか?
もし処分をお考えの物がございましたら是非一度ラフテルへご相談ください。
鼈甲の他にも、琥珀や珊瑚など、様々な素材のお品物の査定が可能です。
気になる物がございましたら是非、メール査定やLINE査定でお写真をお送りください。