名前:K様
年齢:70代
所在地:静岡市
買取した商品:べっ甲 眼鏡フレーム 52g
買取した商品のご紹介
本日ご紹介するお品物はこちらです。
鼈甲(べっこう)の眼鏡フレームです。
レンズもはいっていましたが、フレームとしてお買取りさせて頂きました。
鼈甲は、タイマイという熱帯に棲むウミガメの一種の甲羅の加工品です。
甲羅は背甲・腹甲・爪甲とあり、部位によって鼈甲の色味が変わります。
鼈甲の種類は多くあり、基本的には色が濃いものよりも明るいものが希少価値も高くなっていきます。
希少性が一番高いのは「白甲」です。
「白甲」→「オレンジ甲」→「極上甲」→「上トロ甲」→「中トロ甲」→「トロ甲」の順に希少価値も低くなります。
鼈甲の加工が生まれたのは中国で、ポルトガル人によって長崎に伝えられました。
その鼈甲の加工(べっ甲細工)は江戸時代から人気が高く、明治・大正・昭和・平成、そして令和の現在でも各時代に合わせ日本独自の技術で作られています。
日本では眼鏡フレームの他にも、かんざし・櫛・ブローチなどの装飾品が多く販売されています。
余談ですが、今回のような加工品は問題ありませんが、現在はタイマイ(全形を保つ剥製の物)の売買には登録票が必要となります。(ワシントン条約により)
状態
全体的に使用感がありましたが、鼈甲自体の艶は残っていました。
鼈甲 べっ甲 K14WG メガネ 計52g 4.6万
査定額
46,000円
査定ポイント紹介
今回の査定ポイントは以下3点です。
①鼈甲の種類
②金具の種類
③状態
まず①に鼈甲の種類です。
冒頭でお話したように、鼈甲には
今回のお品物は「上トロ甲」でした。
次②に金具部分についてです。
眼鏡フレームの金具部分はK14WGを使用していました。
こちらは地金としての買取となります。
全体の重さ(52g)から鼈甲との割合をみて地金部分の査定となります。
最後③に状態についてです。
鼈甲の主成分はタンパク質で、汗や酸性に弱い為、皮脂などが付着したままにしてしまうと艶をなくしてしまいます。
鼈甲の価値は色合いと艶です。
その為、今回の眼鏡など、直接肌に触れるお品物は特に注意が必要になります。
ただ、乾いた布で拭くだけ良いので、普段からのお手入れさえ怠らなければ大丈夫です。
今回お買取りさせて頂いたお品物は使用感こそありましたが、艶のある状態でした。
まとめ
本日は鼈甲の眼鏡フレームのお買取りをご紹介させていただきました。
ご不要になった鼈甲細工をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非一度ご相談ください。
お持ちの鼈甲細工が高額査定になるかもしれません。