多くの人にとって、遺品整理業者を利用する機会は一生に何度もあるものではないといえます。そのため、料金について詳しい知識がある人も多くはないでしょう。それでも相場がいくらくらいなのかを知っておけば、極端に高い業者に引っかかる危険性を抑えられます。また、相場を知ることで、安過ぎる業者の危険性を知ることもできるでしょう。
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この記事では、遺品整理業者に頼む料金相場と、費用を安く抑えるポイントについて解説します。本記事の各見出しを目次として確認いただき、ぜひ必要な部分からでもチェックしてみてください。
遺品整理業者の料金体系
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遺品整理業者の料金体系、料金の決まり方は業者によって違いがあるものの、ある程度は似通っています。
遺品整理業者の料金の決まり方
遺品整理業者の料金は、主に以下の各項目が絡み合って決まるものであり、その地域の中で相場が形成されるものです。
・オプションを含む作業内容
・作業量、作業時間と作業人員数
・作業環境
・作業日
・買取内容
ただし、作業に関係する部分が料金明細としてどのような括り方になっているか、どのような項目名になっているかは業者によります。たとえば、車輌費や人件費、回収した不用品の処分費、さらに諸経費などです。
遺品整理業者の料金は依頼内容で大きく変わる
遺品整理を業者に依頼する場合、上記項目の「オプションを含む作業内容」でどこまでの範囲で業務を依頼するか、その内容で料金が大きく変わります。主な作業内容は以下のとおりです。
・遺品の分別・仕分け
家の中に残された家具や身の回りの物などすべての物を確認し、種類別など予め決めておいた条件に沿って分別・仕分けします。廃棄処分する物は回収車に積めるようにしておき、価値が不明な物は依頼者に対応を確認するなど、作業は細かく丁寧で時間がかかるものです。家が広く遺品の数量が多ければ、料金が増えるのは自然なことだといえます。
・貴重品の捜索
遺品整理を依頼する側は、故人の相続人である場合が多く、相続財産を確定させる意味もあって遺品の中にある貴重品の捜索が重視されます。存在がわかっている貴重品だけでなく、その他にも貴重品が残されている可能性があるため、どのような遺品でもぞんざいには扱えません。
貴重品の種類としては、それ自体に価値がある高級時計や宝飾品などに加え、不動産の権利書や預貯金の通帳、各種債権の証書などがあります。また、プラスの財産だけでなく、借金の明細など、マイナスの財産を示す書面が出てくることがあるように、貴重品の捜索はより神経を使う作業であり、料金に反映されるのも納得です。
・供養
遺品整理の現場では、生前の故人の思い出が詰まった物や仏壇や位牌などが残されていることが珍しくありません。相続人にとっては不要となるものであったとしても、ただのゴミとして扱うことが憚られる物です。これらの遺品には魂が宿っていると考えられており、費用がかかっても寺社で魂を抜いての供養・お焚き上げ(焼却の儀式)をすることが望ましいとされています。
・不用品回収と処分
遺品を分別・仕分けして廃棄することになった物は不用品として回収処分されます。回収量が多ければ、作業の手間だけでなく回収車の台数や往復回数が増えるため、料金アップは確実です。
・清掃業務
遺品整理後の現場では、少なくとも簡易清掃が行なわれるケースが一般的だといえるでしょう。さらに家全体をキレイに仕上げるハウスクリーニングをすることもあります。孤独死で長期間にわたり発見されなかったケースなどは、通常の清掃では間に合わないため特殊清掃が必要です。清掃レベルが上がるほど、料金も高くなります。
・買取品の査定と算定
不要ではあるものの、廃棄するほどではない物や、残すより売却したほうが良いと判断された物は、買取品として査定されます。遺品整理業者が買取も行う場合は、料金の算定と一緒にして、査定分を差し引くことで、煩雑な金銭のやり取りを省略可能です。
一般的には上記をまとめて依頼するケースが多く、セット料金的な意味合いで個別に依頼するよりも安くなっているケースがあります。そのため、一部のみを依頼するケースでは、大きく料金が変わる可能性に注意が必要です。特殊清掃を入れると思ったよりも高額になることがありますが、一例として遺品整理業者が自社では対応できず、提携している専門の清掃業者を入れる場合が考えられます。また、作業に付随する諸経費は個別の作業ごとに加算されるのではなく、一括で諸経費として計上されるケースが多いといえるでしょう。
料金決定の大きな要素は遺品の数量
遺品整理業者が目安として出している部屋の大きさ別の標準的な料金は、この間取りならこれくらいの遺品があるだろうという想定のもとで出された数字です。したがって、同じ大きさ・広さの部屋であっても、実際の料金は遺品の数量に左右されます。前述した項目の作業時間や人数など、多くの中身が変わってくるためです。いわゆるゴミ屋敷と呼ばれる状態であれば、廃棄物の量が通常よりも多くなるため料金も高くなるでしょう。
作業難易度によっても料金は変わる
たとえば、広い道路に面した家で、玄関前に作業車を横付けできる条件であれば、搬出その他の負担は軽いといえます。しかし、狭い坂道の上にある建物の上階で階段しかなく、坂下の離れた駐車場にある作業車と何度も往復しなければならない条件では、作業員の負担は大きく、作業時間が長くなってしまうでしょう。作業のしやすさで料金が異なるのは当然です。駐車場が有料である場合には、駐車料金の実費加算も考慮しておきましょう。
日程による差
作業を希望する日によって料金が変わる主なケースは以下のとおりです。
・その日に絶対に終わらせないといけないケース
・作業希望日まで間がないケース
・業者が繁忙期であるケース
どのケースも業者にとってはスタッフや車輌の手配に余裕がない点で共通しています。簡単にいえば、忙しいから高くなるという、需要と供給の関係です。
地域による差
一般的に大都市圏よりも地方の相場が安くなりやすい傾向があります。ただし、生活用品などの物価とは異なり、特殊な業務でもあることから、必ずしも地方だから安いとは限りません。
一般的な遺品整理業者の料金相場例
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一般的な遺品整理業者の料金相場の例を部屋による違い、処分量の違いで紹介します。分別から貴重品捜索、回収、簡易清掃までワンストップサービスを利用した場合の相場です。
部屋の違いによる料金相場(例)
・ワンルーム…30,000円~
・1DK……50,000円~
・1LDK…70,000円~
・2LDK…120,000円~
・3DK…135,000円~
・3LDK…160,000円~
・4LDK…220,000円~
標準的な所要時間と作業人員の数
・ワンルーム…1~2人・1~2時間
・1DK……2~3人・2~3時間
・1LDK…2~4人・2~4時間
・2LDK…3~4人・2~6時間
・3DK…3~4人・2~7時間
・3LDK…4~7人・5~8時間
・4LDK…4~8人・8~10時間
処分量はトラックのトン数で示す
遺品整理業者の料金表示では、処分量をトラックンのトン数で示しているケースが多いようです。たとえば、2トン車1台でいくらといった計算になっています。とはいえ、2トン車に積む荷物をイメージできない人も少なくないでしょう。そのためもあってか、1台で積める段ボールの数を表示しているケースもあるなど、業者ごとに工夫をしています。
オプションの料金相場
オプションとして多いのが清掃関係であり、特殊清掃から一般的なハウスクリーニング、水回りの清掃、エアコン掃除などサービスメニューは細かく分かれています。そのため、遺品整理後の清掃は相場がいくらとは一概にいえません。たとえば、水回りの簡単な清掃は数千円から可能で、特殊清掃なら一桁上がるといった具合です。クロスの張替えなどリフォーム分野のオプションを用意している業者もあります。また、一般的な供養の相場は20,000円~、お焚き上げは数千円~です。
対応可能なオプションサービスの内容が業者によって異なることや、自社施工ができないオプションを提携業者に依頼する業者もあることが、料金相場をわかりにくくしている要因のひとつになっています。
遺品整理業者には得意分野がある
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スタート時点の業務内容やその後の展開状況により、それぞれ得意分野をもっているのが遺品整理業者です。遺品整理業者には大きく分けて以下の4種類があります。
遺品整理の総合サービス業者
遺品整理の総合サービス業者の強みは、なんといってもワンストップサービスです。得意分野がどれかというよりも、不得意分野がないというべき業者です。遺品整理に特化してスタートし、分別から回収廃棄・買取・特殊清掃までワンストップで実施できる業者なら、個別に依頼する手間と費用がかからりません。
ただし、同じ総合サービス業者といっても、他業種からの参入業者には得意・不得意分野があり得ます。分野によってサービス品質にバラツキが生じるくらいなら、業務特化型の業者を選ぶ手もありです。ただし、業務特化型の業者を選ぶと、対応外の作業を別の業者に依頼する必要が生じます。
不用品回収業系
不用品回収業から参入した遺品整理業者は、分別で不要となった遺品を一般廃棄物として処分する点に強みを持っています。とくに、新規の一般廃棄物収集運搬業許可がおりにくい現在では、許可業者であること自体が大きな強みです。実際に許可をもっていない遺品整理業者は、許可業者と提携して営業しています。この場合、提携分の費用が上乗せされているかもしれません。費用負担を考えると、許可をもっていない業者ではなく、許可をもっている業者に依頼したほうがお得になる可能性があります。
清掃業系
清掃業から参入した遺品整理業者の強みは、何といっても遺品整理を行なった後の清掃です。簡易清掃や特殊清掃、水回りやエアコンの清掃にハウスクリーニングまで、清掃業を本業としていた遺品整理業者なら、安心して任せることができます。遺品の数はそれほど多くなく、清掃を中心に依頼したいニーズや、故人の発見が遅かった現場にマッチしているといえるでしょう。
ただし、清掃業系の業者は買取対応に弱いケースが見受けられるようです。また、一般廃棄物収集運搬業の許可がない業者を選ぶと、前述の提携コストを負担することになるかもしれません。
買取業系
買取業から遺品整理業に参入した業者はいうまでもなく遺品の買取に強みを発揮します。他の業者では高額査定を期待できない場合でも、高値を期待できる点が大きなメリットです。高価な遺品が多数ある場合は有力な選択肢となります。ただし、買取以外の業務はあまり期待できないかもしれません。買取メインの業務内容の場合は、お宝探しが主目的のようになってしまうおそれも考えられます。
安くするポイントその1~自分でできることをやっておく
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遺品整理の費用を安くするためのポイントその1は、自分で出来ることは自分でやっておくことです。
ある程度片付けておく
遺品整理の費用が処分量によって変わってくることから、ある程度まで自分で片付けておくことで遺品の量を減らしておけば、料金を安くできる可能性があります。ただし、車のトン数で計算する場合は、遺品が多少減っても必要な車のトン数が同じという結果もあり得ることです。また、時間計算をする場合、単位の区切りが大きければ、労力を使っても節約効果が出ない可能性があります。この点を踏まえたうえで、確実に節約に結びつくやり方を考えると良いでしょう。
駐車場の確保
業者の車が家の前に駐車できない場合、別途駐車場を確保する必要があります。現場に来た業者任せで有料駐車場代を負担する選択もあれば、予めご近所にお願いして使わせてもらう選択もありです。どちらが節約につながるかを考えると良いでしょう。ただし、時間貸しの駐車場代がそれほど大きな金額ではないことから、折衝の手間暇や、万一の事故などを考えて、それ以上のメリットがあるかどうかを判断したいところです。
安くするポイントその2~優良業者をピックアップする
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遺品整理の費用を安くするためのポイントその2は、悪徳業者を排除して優良業者をピックアップすることです。
ホームページでイメージを把握し数値をチェック
業者の公式サイトは情報の宝庫であり、公式サイトがないか、あっても簡素な作りで中身が薄い場合は選択肢から外しても良いといえます。公式サイトを見る際には、記載されている情報から作業内容をイメージするとともに、料金や時間、実績といった数値のチェックが欠かせません。ただし、書いてあることを鵜呑みにせず、確認することを忘れないようにしましょう。
実在のスタッフが顔出ししているか
公式サイトに実在のスタッフが顔出ししていれば、それだけ自信があり、ボッタクリなどおかしなことをしていない業者の可能性が高くなります。本名まで載っていればより有力な候補です。
一般廃棄物収集運搬業許可をチェック
遺品整理では不用品(不要品)が少なからず生じるものであり、そのまま業者に回収してもらうケースが一般的、かつ無難といえます。その際、家庭から出る廃棄物となるため一般廃棄物収集運搬業許可がない業者では対応できません。提携業者を使う場合は前述のとおり、その分だけ割高になっている可能性があります。許可がなければ優良ではないとまではいえませんが、一般廃棄物収集運搬業の許可があるに越したことはありません。
古物商許可をチェック
遺品整理の結果、価値があり買取に出せる物があった場合、業者が古物商許可をもっていればそのまま売れるのに対し、もっていなければ売れません。古物とは使用された物品や使用のために取引された未使用の物品など、古物営業法に定められた物です。一般的には「中古品」と考えられています。
古物営業法で古物を買い受ける営業を許可制にしている主な理由は、盗品の売買を防ぐことです。したがって、許可をもっていない業者、つまり古物商ではない業者には無償で引き渡すことはできますが、売却はできません。古物商ではない業者の提携業者を使う場合は、バックマージン分安く買い叩かれるおそれがあります。
遺品整理士が在籍しているか
民間資格ではあるものの、遺品整理の現場で高品質なサービスを提供するための資格である遺品整理士をもっているスタッフが在籍しているか、何人いるかは優良業者選びの大きなポイントになります。
電話応対のチェックも重要
遺品整理に限らず、問い合わせや相談の電話で違和感を覚えるような対応をする業者は、トラブル発生の確率が高いと考えて避けた方が無難です。爽やかな対応が即、優良業者とはいえないまでも、最低限のチェックポイントはクリアしているといえます。
見積書が明確で訪問見積に対応
見積書に必要な事項がしっかりと記載されており、算定根拠が明確になっていることが優良業者の最低条件のひとつです。さらに、現場によって大きく料金が変わる遺品整理では、現場を見ないで正確な料金を算出することは難しいといわざるを得ません。つまり、訪問見積が重要で、訪問見積を嫌がるような業者は候補から外れます。
安くするポイントその3~相見積もりをとる
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遺品整理の費用を安くするためのポイントその3は、できるだけ多くの相見積もりをとることです。
可能な限り複数の業者から見積もりをとる
この業者が良さそうだ! と思っても、実はそれほど良い業者ではない可能性があります。遺品整理業者について詳しくない人は、早計な判断を避けたほうが良いでしょう。
もっとお得な業者があるかもしれないことを踏まえ、可能な限り相見積もりをとります。相見積もりには、単に安い業者を探せるだけでなく、他社と比べて異常に高い・安いという発見ができるメリットがあり、相場を知るうえでも有効です。
相見積もりに嫌な顔をしないか
相見積もりをとることを告げて嫌な顔をする業者は避けたほうが無難です。むしろ喜んでという業者のほうが信頼できる可能性があります。その理由は明快で、自社の料金と内容、品質に自信がある業者なら、比較されることを過度に嫌がりません。一般に自信がない業者や、悪徳業者は相見積もりを嫌がります。
見積りの比較は同じ条件で
相見積もりをとる際には、業者によって完全に同じ条件にはならないとしても、可能な限り同じ条件で比較する必要があります。条件がかけ離れていては金額の差をどう判断すべきかがわかりません。条件を考慮せずに見積書に書いてある金額だけを見て、安いほうを選んだら中身が違ったということがないように注意すべきです。
安くするポイントその4~買取の積極的な利用
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遺品整理の費用を安くするためのポイントその4は、買取を積極的に利用することです。
遺品整理業者に売る
遺品の中に高価な物やリサイクルできそうな物があり、手放せるなら買取を利用することでトータルの出費を抑えることができます。厳密にいえば遺品整理の請求金額を安くできるわけではなく、あくまでも売却代金を得ることによって、手出しの金額を抑える方法です。しかし、結果として経済的な負担が減ることは間違いなく、有効な手段だといえるでしょう。
遺品整理業者が古物商許可をもっていたり、提携業者を連れてくる場合は、そのまま売る選択が可能です。別途売却の手間がかからず、遺品整理の料金から差し引きしてもらえば清算が楽になります。
ただし、比較対象がないため買取額が妥当かどうかわからない点がデメリットです。とくに、買取に強みをもっていない業者や、遺品整理には必要性が高いから古物商の許可をとって買取を行っているものの、目利きができない業者には注意する必要があります。高価な遺品が低額査定になってしまうケースがあるためです。
また、遺品を額面的な価値で見るか、人気を考慮した価値で見るかによっても査定額が大きく変わるため要注意です。わかりやすい例として切手があります。収集家の間で人気の切手を一般的なチケットショップに持って行くと、買取不可または額面割れするケースがあります。あくまでも使用のための切手を売買しているため、査定額は基本的に額面割れです。趣味の切手を売買する買取業者に持って行けば、もっと高い査定額を提示される可能性があります。
どちらの価値で査定するかは、個別の遺品整理業者や提携業者次第です。公式サイトに参考となる買取実績の記載があれば、どのような物がどのくらいになっているかを事前にチェックしておきましょう。また、前述のように提携業者の利用はバックマージンのため低い買取金額になるおそれがあります。
別の買取専門店に売る
買取を利用する場合は遺品整理業者だけでなく、別の買取専門業者に売る選択も検討します。先ほど述べた切手の例のように、物の種類によっては専門店に売ることで大きく金額が上がる可能性があるためです。
ラフテルという選択肢
ラフテルは全国対応の宅配買取を行っている買取専門店です。訪問買取や店頭買取にも対応しています。遠方在住で不在がちな人には宅配買取がおすすめで、誰にも気兼ねなく利用できます。宅配キットを使えば、箱を用意する必要もありません。
▼ラフテルの買取の流れはこちらから
遺品整理の専門業者を選ぶことが安さへの近道
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専門業者ならではのノウハウがある
遺品整理の専門業者には専門ならではのノウハウがあり、丁寧で質の良いサービスが期待できます。たとえば、貴重品の捜索や供養・お焚き上げといった心のこもったサービスは、会社としての実績はもちろんのこと、スタッフの遺品整理に携わる意識が重要です。お客様のニーズに応えるプロの仕事は、費用対効果の面から見ても、安さへにつながるといえるでしょう。
ワンストップサービス
遺品整理の専門業者は、自社ですべてのニーズに応えられるよう、ワンストップサービスを実施している業者も少なくありません。一般廃棄物収集運搬業や古物商の許可を受けており、遺品整理士も複数いる専門業者なら、いろいろな業者を相手にする手間や手続きにかかる時間を省け、費用の面でもお得なケースが多いといえるでしょう。また、遺品整理とともに解体までワンストップサービスで引き受ける業者もあります。古い家屋で空き家になってしまうケースなら選択肢として有力です。
悪徳業者に注意
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遺品整理は安さを追求すると思わぬ落とし穴にはまる危険があります。言葉巧みに誘う悪徳業者が紛れ込んでいる可能性を考え、金額ばかりに目を奪われないことが重要です。とくに、無料という言葉には注意しましょう。遺品整理の見積もりや買取査定が無料なのは不思議ではありませんが、それ以外で無料となれば根拠を確認する必要があります。遺品整理は無料で出来るサービスではないためです。
悪徳業者のやり口としては、無料の言葉で集客し、実際には法外な金額を要求したり、無料で回収した廃棄物を不法投棄したりといった可能性が考えられます。また、高価な遺品を無価値な物と思わせて無料で引き取り、高値で売却して利益を出すといったケースに当たらないように注意が必要です。こういったケースは、買取専門店を利用することで回避できます。無料ではなくても、極端に安い見積もりで契約し、追加料金で儲けるといったケースにも要注意です。
まとめ:遺品整理業者は相場を踏まえたうえで品質重視で選ぶ</h2>
遺品整理を依頼する際は、安く済ませることも大事ですが、安かろう悪かろうといった結果にならないことも重要です。そのためには希望する内容に応じた適切な業者選びが求められます。
相場付近の料金提示なら問題ないというわけではなく、サービス品質も疎かには出来ません。遺品整理は故人の供養でもあります。相場を踏まえたうえで品質を重視した業者選びをしましょう。