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遺品整理と不用品回収の根本的な違いとは? 業者選びの注意点も含めて徹底解説!

遺品整理と不用品回収の違いといえば、対象となる物品の違いが大きいといえます。遺品整理は故人が残した家財道具や身の回りの物を全般的に扱いますが、不用品回収は自分が要らなくなった物だけが対象です。


この記事では、遺品整理と不用品回収の基本的な中身と根本的な違いに加え、業者選びの注意点なども解説します。


遺品整理は故人の財産を仕分けて行き先を決める作業

遺品を分別した部屋


遺品整理は亡くなった人、つまり故人が所有していた物を確認し、捨てるものと残すものに仕分けるなど、行き先を決める作業です。占有はしていたものの所有してはいなかった物があれば、所有者に返すといったアクションも必要でしょう。故人が所有していた物は相続財産となるため、遺品整理が相続に絡むものである点に注意する必要があります。


そもそも遺品とは

そもそも遺品とは、人の死後に残った物、残された物を指す言葉であり、一般的には故人の住居等に残置されている身の回りの品が該当します。家具や美術品などは大きくても遺品と呼ばれますが、家などの不動産や預貯金は一般に遺品とは呼ばれません。遺品は生前に故人が使用していた物品が多いことから、貴重品などそれ相応に価値のある物品が多く含まれることも少なくないといえます。


遺品整理を行なうのは基本的に相続人

故人には身寄りが誰もいないなどの例外的なケースを除けば、遺品整理を行なうのは対象となる品を所有していた故人の遺族、関係者であり基本的には相続人です。前述のように、遺品は故人の相続財産であることから、その処分も相続人によることになります。

ただし、遺品整理を行なう相続人が故人の身の回りにある財産を事細かに知っているケースばかりではありません。それどころか、疎遠になっていたケースも少なくないため、どのような遺品があるか知らずに整理に臨むケースが珍しくない点、いわゆるゴミ屋敷の片付けにもなり得る点が特徴です。


遺品整理の基本

遺品整理では残された品を1点ずつ確認します。仕分けたその先は主に3通りです。

・廃棄

・買取サービスを利用した売却

・残して手元に置くか引き取り手に引き渡すか

遺品整理の現場では、家や部屋の中を全部まとめて対象とした大掛かりな片付け作業が多いことや、特殊清掃が必要なケースもあることから、自分たちでは手に負えず業者に依頼することが多くなります。依頼する場合、基本的に分別や搬出といった一連の作業をすべて業者が行うのが一般的です。遺品整理を請け負う業者は、基本的な方針を打ち合わせたうえで作業にかかります。しかし、何が出てくるかわからない面があるため、依頼者への都度の確認も重要です。

遺品整理では清掃がセットになっているといっても過言ではありません。簡易清掃、通常のハウスクリーニング、さらには死後日数が経過した部屋の特殊清掃まで必要に応じて行なわれます。


相続人が複数いる場合は注意が必要

遺品が相続財産であることは、遺品整理を行ううえで重要なポイントになります。相続財産の処分は慎重に行わなければなりません。相続人が複数いる場合、他の相続人に無断で相続財産である遺品を処分すると問題になり得ます。他の相続人の権利を侵害することになる可能性があるためです。複数の相続人がいる場合は処分前に遺産分割協議が必要になります。また、相続放棄をする予定であっても、遺品整理で財産を処分してしまうと、相続を承認したとみなされかねない点にも注意が必要です。

ただし、遺品整理そのものが必ずしも相続に関係するわけではありません。問題となるのは、あくまでも相続“財産”と呼べる物の処分です。とはいえ、どこからが財産なのかを個別に判断できるのかという問題があります。思わぬトラブルを避けるためには、弁護士等の専門家に相談すべきです。




不用品回収は要らない物を処分する手段

不用品を積んだトラック


不用品回収は主に家庭内の要らない物を処分したいときに、誰でも気軽に利用できる手段です。遺品とは異なり、誰かと相談する必要もありません。


不用品の定義

不用品とは、狭義には壊れていたり機能的に使えなくなっていたりする物を意味します。用をなさない品、役に立たない品ということです。しかし、壊れていない物であっても、自分の役に立たない物であれば不用であることに変わりはないでしょう。たとえ新品であっても同じことです。そのため、不用品は同音語の不要品と同様に、原因に関係なく必要がない物全般を指すことも多いといえます。


不用品が出るタイミングは常時

遺品が人が亡くなったとき、必然的に生じる物であるのに対し、不用品は日常的にいつでも発生し得る物です。不用品の定義には壊れた物、機能的に使えない物がありますが、壊れた物でも必要とする人もいます。したがって、壊れたり本来の用途で使えなくなったりした段階では、必ずしも不用品だと断定できません。不用品が出るタイミングは、所有者が要らないと思った瞬間だといえるでしょう。


不用品回収は自分の意思で進められる

不用品の持ち主は誰に遠慮する必要もなく、自分だけの意志で不用品回収を利用できます。所有者の権利というべきものです。ただし、自分が所有者であっても、家族で共用している“まだ使える物”を、自分が要らなくなったからといって不用品回収を利用するなどで処分してしまうと、家族から文句が出るかもしれません。


不用品は引き渡せる状態にしておく必要がある

遺品整理と不用品回収の違いで大きいのが、業者を呼ぶときの準備です。遺品整理では業者に作業全般を任せることが一般的であるのに対し、不用品回収では自分が動く必要があります。具体的には、スタッフがすぐに車に積み込めるように、予め玄関先に不用品を持って行くなどです。

現在では搬出を業者に任せることは可能なケースが多いものの、他の物品と区別して引き渡すための準備作業を終えておくことは必要です。たとえば、壊れた棚を回収してもらう場合は、棚に載せている物を他へ移動させておきます。不用品回収業者の仕事は、あくまでも回収することだからです。そのため、一般に搬出後の清掃も含まれません。


不用品回収は有償が原則

不用品回収を利用する場合、通常はゴミを引き取ってもらうことになります。不用品回収業者は、引き取ったゴミをタダで処分できるわけではありません。処分費用と運搬、人手にかかる費用が発生します。つまり、不用品回収というサービスは有償のサービスです。

ところで、「ご家庭の不用品を無料で回収します」といったアナウンスを流している不用品回収車を見かけることがあります。無料どころかお金をもらえるケースもありますが、これらは本来の不用品回収とは違うと考えるべきです。無償回収やお金をもらえるケースがあるのは、回収した品を売却して利益を出しているからに他なりません。不用品を引き渡してお金をもらえる場合、厳密にいえばそれは不用品回収ではなく古物営業です。




遺品整理を扱う業者の特徴

本棚を整理する軍手の遺品整理業者


遺品整理を扱う業者の特徴について解説します。


遺品整理業者に必要な資格

遺品整理業者の特徴として、絶対的に必要な資格はありません。しかし、事実上必要な資格・許可がいくつか存在します。

・一般廃棄物収集運搬業許可

遺品整理そのものに資格などは必要なく、故人の遺品を仕分け整理することは誰にでもできます。しかし、整理した遺品を廃棄物、つまりゴミとして引き取るためには一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。家庭から出るゴミは法的に一般廃棄物とされており、その収集運搬には自治体の許可が必要となっています。

ただし、新規の許可はほぼ無理な現状であることから、遺品整理業者には許可を受けていない業者も少なくないようです。無許可では業務に支障をきたすため、許可のない遺品整理業者は許可業者と提携して営業しています。

・古物営業許可

個人的なやりとりではなく営業として遺品の買取を行う場合、古物営業の許可が必要です。遺品整理の現場で買取は一般的に行われています。古物営業許可の取得は難しいものではないため、多くの遺品整理業者が取得していますが、取得していない場合は一般廃棄物収集運搬業の許可と同様に別の古物商と提携しているケースがあるようです。


より丁寧な作業

遺品整理は単なる残置物の処分ではなく、思い出の詰まった品を取り扱う行為であることから、遺品整理業者はより丁寧な作業を行う点が大きな特徴です。仏壇など扱いが特殊な遺品がある場合でも供養やお焚き上げが可能なケースが多く、安心して利用できます。


遺品整理士

遺品整理士は、一般財団法人遺品整理士認定協会が養成・認定する資格です。近年急増する遺品整理の需要とともに、依頼者と業者間のトラブルが増えていることもあり、業者選びにあたって目に見える判断基準として遺品整理士が注目されています。遺品整理士は民間資格ではあるものの、遺品整理について一定のスキルをもっていると判断できる点などから、重要性を増している資格です。遺品整理士は法令順守はもちろんのこと、供養の気持ちをもって職務にあたっています。


特殊清掃が可能な業者も

遺品整理の現場は必ずしも整理整頓された清潔な場所とは限らず、いわゆる特殊清掃が必要なケースが少なくないことから、遺品整理業者には特殊清掃も行なえる業者があります。孤独死して発見されるまでの時間が長かったケースなど、特殊清掃の需要は少なくありません。業者によってはリフォーム関連業務の対応も可能です。




不用品回収を扱う業者の特徴

廃物収集車


不用品回収を扱う業者の特徴について解説します。


ゴミ処理業者とリサイクル業者の性格

不用品回収業者の特徴としてゴミ処理業者とリサイクル業者の性格があるといえるでしょう。不用品といっても完全に使えない物もあれば、まだまだ使用可能な物もあり、行き先にはゴミとしての廃棄処分と、リサイクル品としての再流通の2通りがあるためです。ただし、すべての不用品回収業者が両方の性格をもっているわけではありません。リサイクル業者としての業務を兼ねている一般廃棄物収集運搬業者がいるということです。


不用品回収業者に必要な資格

不用品回収業者のメインはゴミ=廃棄物の引き取りであるため、一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。リサイクルできる物を自社で買い取る場合には古物商許可も必要ですが、遺品整理業者が一般廃棄物収集運搬業と提携しているのと同じように、必要に応じて古物商を呼ぶ場合もあります。


廃棄前提の物品の扱い方

不用品回収業者が扱う物の多くは廃棄が前提であり、ザックリといえば要らない物です。また、依頼者もとにかく処分したいというケースが多いことから、回収し処分する不用品を丁寧に扱う必要性が乏しいといえます。そのため、たとえ廃棄する前提であっても故人の思いが残る遺品の整理には向いていないといえるでしょう。一方で、サクサクと処分を進めたいケースにはマッチしています。




比較表と業者選びの注意点

注意点と1文字ずつ書かれた紙


遺品整理と不用品回収の比較表で違いを確認するとともに、業者選びの注意点を解説します。

比較項目遺品整理不用品回収
依頼者相続人などの関係者本人や家族
対象物遺品全般特定の不用品
費用負担家の大きさや遺品の数量その他条件によって大きく異なる出す不用品に応じた処分費用
分別・搬出業者にお任せケースバイケース
不要品の買取対応一般的に可能可能な場合アリ
現場での柔軟な対応前提ケースバイケース
清掃対応簡易清掃~特殊清掃基本的になし



遺品整理業者と不用品回収業者を兼ねる業者も少なくない

遺品整理業者と不用品回収業者を分けて考えてはいるものの、実際の現場では両方を兼ねている業者が活躍しているケースが少なくありません。その背景として、遺品整理需要の高まりがあります。兼業している場合は、一般廃棄物収集運搬業許可を取得している不用品回収業者が遺品整理に参入したケースが多いと考えられます。

前述したように、一般廃棄物収集運搬業の許可を新規で取得することは非常に困難な状況です。不用品回収業者にとっては、許可が大きな武器となることもあり、その点において参入のハードルが低いといえるでしょう。


遺品整理は不用品回収業者に依頼しない

不用品回収業者であっても遺品整理業者を兼ねており、遺品整理業者としての仕事をちゃんとやってくれるなら問題はありません。しかし、兼業していない不用品回収業者はあくまでも不用品という観点から遺品を処理することになりやすいといえます。搬出後の簡易な清掃も通常は業務範囲外です。したがって、遺品整理の依頼はしないほうがよいでしょう。依頼する場合は、丁寧に扱いたい物を予め除けておくなどの対応が望まれます。


悪徳業者とのトラブルに注意

・見積もりに料金が発生する

・見積もりよりも高額な請求をされる

・作業内容が話と違う

遺品整理業者であれ不用品回収業者であれ、一部の悪徳業者によって上記のようなトラブルが発生する可能性があります。見積もりが有料の場合は事前に告知されていれば悪徳業者とはいえませんが、見積もり無料の業者が多い中でわざわざ選ぶ必要はないでしょう。無料のはずが料金を請求されたり、金額や作業内容が話と違ったりする場合、事前に見抜くことは難しい面があります。

しかし、細かく質問したり実績や口コミをチェックしたりすることで、回避できる可能性を高めることが重要です。

・無許可営業

・不用品の不法投棄

一般廃棄物収集運搬業や古物営業の許可なく無許可営業を行っている業者があります。ゴミの不法投棄が問題になっていますが、無料回収をうたっている業者が無料で回収できる理由には注意が必要です。もちろん、有償の業者が絶対に問題ないとは限りません。

例外はあるとしても一般的にはこのような業者が好ましい顧客対応をしているとは考えられません。したがって、対応をチェックして変だなと思ったら依頼しないことが重要です。

また、無許可かどうかについては、公式ホームページの記載を調べたり、許可の有無を問い合わせたりすることで確認できます。また、経験者におすすめの業者を紹介してもらえば、悪徳業者を避けられる可能性は大です。




価値ある品の売却には買取店の検討も

査定に出す物を箱詰めする女性


遺品整理業者や不用品回収業者が古物商でもある場合、価値ある遺品はもちろんのこと、不用品であっても使える物やジャンク品として売れそうなものは売却の選択が可能です。その際、遺品整理業者であれ不用品回収業者であれ、言い値では価値に見合った査定額かどうかがわかりにくいため、高額査定が望める買取店の利用を検討する余地があります。


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まとめ:遺品整理と不用品回収の違いを知って悔いのない利用を!

遺品整理と不用品回収には対象物と扱い方のマインド、必要な資格・許可など多くの違いがあります。違いを意識しないまま業者に依頼すると、こんなはずではなかったと思う結果になりかねません。遺品整理と不用品回収の違いを知って、どちらを依頼する場合でも悔いを残さないように注意して利用しましょう。

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