宝石珊瑚~日本の赤珊瑚
宝石として価値のある珊瑚はおもに太陽光がほとんど届かない深海で生息しており長い年月をかけて成長する珊瑚です。
あまり知られていませんが宝石珊瑚は日本が主要産出国である数少ない天然資源のひとつであり現在でも小笠原諸島などで高知、鹿児島、沖縄、五島列島などでも採取されています。
大きくわけて良く知られているのは地中海産珊瑚と日本産珊瑚になりますが地中海珊瑚は日本産の珊瑚にくらべて比較的水深の浅いところで採取されます
日本産珊瑚にくらべると原木も小さく廃棄率が高いので品質的に欠点の多いことが目立ちます。
品質的に比較的欠点の少ない宝石としての価値が高い珊瑚は水深80メートル以上の所で採取され研磨したときの色調や艶の美しいものが特徴的です。
5年ぐらい前から3~5割珊瑚の買取価格は値上がりしており日本産の血赤珊瑚のような宝石としての価値が高い珊瑚は希少性が高く
そのため地中海産珊瑚は割安になります
鮮やかな血赤珊瑚や桃色珊瑚は硬度も高く宝石やアクセサリーとして高価に取引され日本近海で採れる赤珊瑚は海外にも輸出されています。
地中海の赤珊瑚
地中海沿岸でおもに採取される赤珊瑚はイタリア半島西方のサルディニア島の名前から業界では珊瑚の事をサルディと呼ばれています。
珊瑚はもとはシチリア島沖が原産地でイタリア、アルジェリア、モロッコが国石になります。
日本では胡渡(こわたり)とも言われますがこれはシルクロード、ペルシャなどの西方から伝来したものという意味があります。
原木の形が日本産の血赤珊瑚のように美しいものはなく地中海産珊瑚では原木が小ぶりなものが多く枝の広がりや重さも小さなものになります。
10ミリ以上の丸玉は地中海産では稀で珊瑚の宝石に現れる白い色斑の゛フ″なども日本産珊瑚とくらべると多いことがあります。
たとえば密漁でも珊瑚が赤いほど価値が高く取り引きされ特に赤珊瑚の宝石としての価値は高く台湾や中国などの密漁船が後をたたないようです。>>「珊瑚買取に関する情報満載」も合わせて読んでみてください。
珊瑚は世界7大宝石の1つ
真珠とならんで海の2大宝石として珊瑚は知られていますが世界7大宝石のひとつに数えられます。
真珠と珊瑚については「水石」といわれる宝石はなぜか着物などの和装にもぴったりあわせる事のできる稀有な宝石です。
日本の装飾品の中でもかんざしや帯留め等にも珊瑚はよく使われているのが現状です。