珊瑚のお手入れのやり方について「わからない」という方が、この記事を読んでいると思います。珊瑚は非常にデリケートな宝石です。適切なお手入れをしていなければ、変色してしまったり、珊瑚特有の光沢も失われてしまいます。
そして変色したり光沢を失った珊瑚は、高級な宝石として価値が急落してしまいます。そのような事態を避けるために、しっかりと確認していきましょう。
また汚れてしまった珊瑚の価値を取り戻すためのお手入れ方法も、同様にご紹介していきます。
珊瑚の成分
まずお手入れの方法をご紹介する前に、珊瑚の成分について見ていきましょう。間違った珊瑚のお手入れの方法を施してしまうと、かえって珊瑚を傷めることにも繋がりますので注意が必要です。
珊瑚はデリケート
珊瑚はカルシウムが主な成分です。そのため汗や酸にとても弱く、気を配ってあげる必要がある宝石の一つです。汗の湿気に弱い珊瑚は非常にデリケートで、酸化してしまうと魅力のある光沢がすぐにくすんでしまいます。
珊瑚の原木や置物などでは、置く場所にだけ注意すれば大丈夫ですが、珊瑚のリングやネックレスなどは身に着けるものですので、普段使用する時も注意が必要です。取り扱いには十分気をつけましょう。
今までご紹介した以外にも、珊瑚のアクセサリーを身につけている場合、日常生活でも気をつけなければなりません。特に洗い物や料理をする時は必ず外しましょう。
台所の周りや料理する時には、酸性の物がたくさんあります。酢、醤油、マヨネーズ、ドレッシング、果実、ワイン、台所洗剤などが酸を含んでいるものです。また、温泉に入る時やスポーツをする時も注意が必要です。硫黄による反応や汗による酸がくすみを引き起こします。
また、モース硬度(物質の硬さを表す単位)も3.5程度(人間の歯と同等)ですので、強い衝撃には弱く、欠けてしまったり、ヒビ、割れの原因となります。指輪などはぶつけやすいので注意が必要です。珊瑚の原木の取り扱いも同じですが、落としてしまって枝が折れてしまったり、梱包が甘く輸送中にヒビが入ってしまったりという事例もありますので、取り扱いには十分注意して下さい。
衝撃にも弱く、珊瑚のリングなどはぶつけてしまうと、へこんでしまったり、ヒビが入ってしまう事もありますので、普段使いをする際にも気をつけてご使用ください。
珊瑚の手入れの仕方
それではここからはお手入れの方法をご紹介していきます。一般的なお手入れの方法から、弊社が行っているお手入れの方法も一緒に紹介をしていきますので、参考にしてみてください。
汗がついた時
汗などが珊瑚に付いた場合は、使用後、軽く拭いてあげましょう。セーム皮(小鹿や羊の皮)で、汗や皮脂を丁寧に拭きとりましょう。
汚れが目立つ時
汚れが目立つ場合には水に少量の重曹を入れて洗い、汚れが落ちたら重曹をよくすすいで完全に洗い流してください。
その後、セーム皮などの軟らかい皮で拭き、自然乾燥をしてから保管して下さい。ドライヤーで熱風をあてて乾かすのはやめましょう。珊瑚はもともと海の動物なので、急激な熱による乾燥にとても弱く、亀裂が入る可能性があります。
また、ジュエリーやメガネなどの洗浄でよく使われる超音波洗浄機の使用もやめましょう。超音波洗浄をしてはいけないとされる宝石は、珊瑚以外にも真珠、オパール、ムーンストーンなどがあります。振動により亀裂が入ったり、小さなヒビが大きくなったりする可能性があるからです。
超音波洗浄機は、硬さの表すモース硬度が7以上であれば、超音波洗浄機を使用しても大丈夫と言われています。
ちなみに、珊瑚のモース硬度は3.5と非常に傷つきやすい宝石です。
※ 超音波洗浄機はNGです。
珊瑚が変色したり、光沢を失っている時のお手入れ方法
研磨剤入りの布で磨いてみましょう。弊社では、ポリマール、商品名、超微粒子研磨剤入り 万能 つや出し布 磨きクロス ポリマール イエロー 黄色(ハードタイプ) を使っています。
お値段はamazonで270円程度です。
その他にも、似たような研磨剤入りの布が、ホームセンターやインターネット販売等で購入可能ですので、ぜひ使ってみてください。
※ツヤ出しクロス ポリマール
【お手入れは大事に】珊瑚の使用後の保管方法
高温になる場所はなるべく避けましょう。夏の車の中や白熱灯の下などはもちろん、ショーケースに飾る場合でも、白熱灯を使っている場合はなるべく遠ざけて下さい。
珊瑚は適度な湿度も必要です。タンスなどにしまうのは良い保管場所ですが、その際、乾燥材などは入れないようにして下さい。
珊瑚を買取業者へ持っていく前にやっておくべきこと
宝石として美しいか?
くすんでしまっている珊瑚と、照りや艶のある珊瑚では、当然ですが後者の方が美しいです。買い取る時の査定ポイントをどこに置いているのかは、業者によって違うと思いますので、ある程度、光沢を取り戻しておいた方が高く珊瑚買取をしてくれるかもしれません。
買った当時の付属品があれば持って行く
ブランドの宝石には、石以外にブランドの価値として、査定がプラスになる場合があります。ブランド品の場合は、箱やギャランティカードなど当時買った時の付属品があれば、すべて持って行くことをおすすめします。
また業者によっては、購入した場所などを確認する場合もあるので、当時の領収書など購入場所のわかる物も持って行くといいかもしれません。
※珊瑚磨き
お店によって違いはあると思いますが、弊社ラフテルでは珊瑚がもしくすんでいても、磨けばきれいになるかどうかを、実績ある鑑定士が拝見して判断します。そのうえで査定をして買取の金額を決めさせていただきますので、お客様ご自身で磨いてからお持ちになる必要はありません。もちろん磨いていなかったために、お値段が下がってしまうというような事もありませんので、そのままの状態でお持ちください。
また購入場所などもラフテルでは査定額に影響しません。ただ、珊瑚原木の取り扱いには、十分な注意が必要です。珊瑚原木が輸送中(車等で運んでいる時等)に折れてしまったということが何件か発生しています。そういった場合は珊瑚の価値は落ちてしまうので気をつけてくださいね。
「珊瑚を自分で運ぶのが怖い」と感じた場合には、買取業者による出張査定サービスがございますので、ぜひそちらをご利用下さい。専門の鑑定士がお客様のご自宅まで伺い、査定させていただきます。査定料金は無料の所がほとんどですので、ぜひお問い合わせください。
まとめ
珊瑚のお手入れの方法についてご案内してきましたが、いかがでしたか?どんなに価値のある珊瑚でもあなたのお手入れ次第で、価値のに大きな変化がつきやすくなってしまいます。またお手入れの仕方を間違えるとと珊瑚を痛める原因になり、価値を下げてしまいます。『700万円⁈赤珊瑚の値段って一体いくら?』も合わせてお読みください。
まずは、こちらご紹介した珊瑚の正しいお手入れの方法を試してみてくださいね。
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