ダイヤモンドは、古くから希少価値が高い宝石であり、憧れの対象となっています。現在でも、結婚指輪に使用されるなど、人気の宝石の1つです。そんなダイヤモンドですが、名前の由来や語源を知ると、さらにダイヤモンドが好きになるでしょう。ダイヤモンドの語源には、いくつかの説があります。しかし、最も有力とされているのが、ギリシア語の「adamazein」もしくは「adamas」であり、「征服できない」や「何よりも強い」などの意味を持っています。由来としては、ダイヤモンドの硬度によるものです。ダイヤモンドは、自然界で最も硬いとされています。そこから転じて「征服できない」「何よりも強い」などの意味を持つ言葉が、ダイヤモンドの名前となったとされているのです。何気なく使っている「ダイヤモンド」という名前には、このような名前の由来・語源があったのです。
ダイヤモンドの名前と日本
日本での名前とは?
日本でも「ダイヤモンド」と呼ぶのが一般的ですが、実は日本での名前も存在しています。ダイヤモンドを日本名で表記するときには、「金剛石」となっています。金剛石の「金剛」の語源・由来は、サンスクリット語の「vajra」であり「金属の中で最も硬いもの」という意味です。その「金剛」にプラスして「石」をつけることで、ダイヤモンドを意味するようになったのです。ダイヤモンドは自然界で最も硬い石であり、日本での名前が金剛石というのも納得できます。
宝石言葉もある!
ダイヤモンドは4月の誕生石となっており、宝石言葉も存在しています。ダイヤモンドの宝石言葉は、「純潔」「清浄無垢」「永遠の絆」「純愛」などがあります。これらの宝石言葉は、ダイヤモンドの特徴によるものです。ダイヤモンドの特徴は硬さにあります。ダイヤモンドは自然界で最も硬いため、「壊れない」から連想して「永遠の絆」や「純潔」などの宝石言葉が名付けられているのです。また、これらの宝石言葉から、ダイヤモンドが結婚指輪に選ばれやすい理由もよくわかります。
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紛争ダイヤモンドという名前は何?
紛争ダイヤモンドとは?
ダイヤモンドについて知っていくと、「紛争ダイヤモンド」と呼ばれる名前を聞くことがあると思います。紛争ダイヤモンドは、他にも「血塗られたダイヤモンド」「汚れたダイヤモンド」「戦争ダイヤモンド」などとも呼ばれています。紛争ダイヤモンドとは、紛争の資金源となるダイヤモンドのことです。ダイヤモンドは、誰もが知っているように高額で取引されています。そのため、ダイヤモンドの産出国にとっては、貴重な外貨獲得の資源となっています。そして、産出国が内戦など紛争地域であった場合、ダイヤモンドを輸出して得た外貨を武器の購入に充てることがあるのです。これによって、内戦などの紛争は長期化したり、深刻化してしまったりするのです。これらの紛争ダイヤモンドの問題は、国際的に知られることになり、解決に向けて動き出しています。
紛争ダイヤモンドとキンバリープロセス認証制度
キンバリープロセス認証制度とは、簡単に言ってしまえば「ダイヤモンドを輸出する際、紛争ダイヤモンドではないという証明をつけて輸出する取り組み」のことです。紛争ダイヤモンドに対し、2000年に各国政府や非政府組織、ダイヤモンド業界などが一丸となり、問題を解決するために動き出しました。そして、2002年に国連主導でキンバリープロセス証明制度が確立されたのです。
紛争ダイヤモンドの今後
今後は、紛争ダイヤモンドは撲滅されていく流れとなっています。実際に、現在では世界中で取引されているダイヤモンドの99%以上が、紛争とは関係ない地域で採掘されたダイヤモンドとされています。世界的で「紛争ダイヤモンド」=「悪」のイメージが強くなっており、紛争ダイヤモンドは無くなっていくことが予想されているのです。また、これからダイヤモンドを購入する方は、キンバリープロセスの証明書を確認するのがおすすめです。せっかく購入するダイヤモンドが紛争ダイヤモンドでは、気分が良くありません。そのため、紛争ダイヤモンドを手にしないために、キンバリープロセスの証明書を確認するのがおすすめです。
まとめ
ダイヤモンドの名前の語源・由来は、ギリシア語で「征服できない」「何よりも強い」などの意味を持っています。これは、ダイヤモンドの特徴である硬度によるものです。ダイヤモンドは自然界で最も硬いため、そこから転じて「征服できない」「何よりも強い」なの意味を持つ言葉が由来となっているのです。また、ダイヤモンドは日本において「金剛石」の名前でも知られています。ダイヤモンドについて知っていくと、「紛争ダイヤモンド」という名前を聞くことがあると思います。この紛争ダイヤモンドとは、紛争の資金源になるダイヤモンドのことです。紛争ダイヤモンドの撲滅運動は進んでおり、キンバリープロセス認証制度などにより、今では99%以上が紛争とは無関係のダイヤモンドとされています。ダイヤモンドを購入するときには、キンバリープロセスの証明書を確認し、紛争ダイヤモンドを手に入れないようにしましょう。
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