珊瑚の原木は、珊瑚を好きな方達の中でも特にコアなファンの方々に人気があります。
そんな珊瑚の原木は一体いくらぐらいの価格で買取りされているのかを今回は説明させて頂きたいと思います。
珊瑚原木の買取事例
珊瑚の原木は一体どれくらいの価格で買取されているのかを、実際にお客様がお持ちになった商品を例に上げて説明したいと思います。
珊瑚(サンゴ)原木
17.0g
買取価格 8,000円
珊瑚を買取に出す上で重要になってくるのが、珊瑚の種類と状態です。
希少価値の高い種類の珊瑚であったとしても傷が付いていたり、汚れていたりと状態が悪いと買取り価格が下がってしまいます。
今回のお客様がお持ちになった商品が良い例となりましたので紹介いたします。
珊瑚の種類は大きく4つに分けられます。
最も希少価値が高いと言われているのが「血赤珊瑚」と呼ばれる種類のもので、赤珊瑚でも少し黒みの帯びた血のような色合いをしているものです。中でも高知県産の血赤珊瑚は世界的にも希少価値が高い事で有名となっています。
続いて希少価値が高いのが「赤」です。こちらの珊瑚は「血赤珊瑚」に比べると明るめの赤色をしており、単体だけで見ると「血赤珊瑚」なのか「赤珊瑚」なのか判断しかねるかもしれませんが、並べてみると色の違いがハッキリしています。
「血赤珊瑚」や「赤珊瑚」に続いて高価だと言われているのが「桃色珊瑚」と呼ばれる珊瑚です。きれいな桃色をしているのが特徴的で、主に置物などに使われています。
4つ目が「白珊瑚」です。きれいな純白をしている「白珊瑚」は「赤珊瑚」などまで高価ではないですが、大きさなどによっては高値が付く場合もあります。主にアクセサリーなどに使われている物が多く、リーズナブルな価格帯なのも人気の1つです。
4つの種類を紹介しましたが、珊瑚の場合は大体が珊瑚の種類で買取価格の殆どが決まってきます。ですが、状態が悪かったりした場合には予想を遥かに超えた安値が付く事もあります。
今回お客様がお持ちになった商品は「赤」としての査定になりましたが、状態がとても悪く、8,000円という買取価格になってしまいました。
色のくすみ等の経年劣化だけにとどまらず、傷が多く付いていたのも値段が下がってしまった要因となっています。
お客様自身もとても残念がっていましたが、状態の悪い事を把握していた為に、納得して貰うことができました。
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珊瑚のカラーグレードを決める3つの要素
色合いや種類
珊瑚は4つの種類に分けられ、「血赤珊瑚」が最も希少価値が高く、高価になるという話はさせていただきました。
色合いの判断でいうと、赤黒いカラーに近づけば近づくほど高価にになると言えます。
くぼみや傷など
自然の中から作り上げられた珊瑚には様々な状況からくぼみや傷などが出来てしまう恐れがあります。
これらの減少を「す」や「虫食い」「枯れ」と呼ばれ、「虫食い珊瑚」と呼ばれることもあります。
他にも、深海から引き上げた珊瑚が水圧などから「ヒ」と呼ばれるヒビが出来てしまう場合もあります。
これらの様な傷等が無い珊瑚は高額査定されます。
色ムラ
珊瑚は色にムラがあるよりも単一な単調な色合いのものほど、高額になります。白濁があったり、マーブル模様の珊瑚は高値が付きにくいと言われています。
それ以外では「フ」と呼ばれる白い模様があります。これは人間でいう骨の部分の事を言い、日本産・赤珊瑚にしかなく、日本産赤珊瑚の特徴となります。地中海産赤珊瑚との見分ける目安にされています。
珊瑚の場合はムラがない方が良いとされているため「フ」の部分に穴を開けたり、ジュエリーであれば裏側に使ったりなど、見せない加工がされています。
珊瑚の手入れ方法
今回紹介した珊瑚は状態が良くなかったためにせっかくの赤珊瑚にも関わらず少額査定になってしまいました。
では、品質を保つ為にはどの様な手入れ方法を取れば良いのか…を紹介致します。
柔らかい布で拭く
珊瑚は水に弱い為、濡れタオル等で拭くことは禁物です。
更にはとても硬度が低く傷がつきやすいため、硬いタオルではなく、柔らかい布を使う必要があります。
アクセサリーであれば使用後に、置物であれば気付いた時に柔らかい布で優しく拭くようにしましょう。
保管する時はなるべく空気に晒さない
珊瑚を使用しない時はなるべく空気に晒さないように密封できる袋等に入れて保管するようにしましょう。
置物の場合はケースなどに入れ、ホコリなどに触れないような保管方法を取るようにしましょう。
珊瑚は酸に弱いため、空気に晒され続けると風化してしまう恐れがあるので注意しましょう。
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まとめ
珊瑚は良い状態を維持する事で買取りに出した際の査定額に大きく影響してきます。
赤珊瑚などの希少な種類のものでも状態が悪く、残念な結果になってしまったお客様も何人もいました。
買取りに出す際に涙を飲まないためにも、日頃からのお手入れに力を入れように心がけてみてください。