珊瑚の置物には様々な形があり、珊瑚の種類や形に寄って買取価格にも差が出てきます。
今回はそんな珊瑚の置物の中でも珊瑚本来の形を表した原木の形をした物の買取価格が一体どれくらいなのかを実際にお客様がお持ちになった物を参考に紹介していきたいと思います。
珊瑚原木の買取価格
珊瑚(サンゴ)原木
156g
買取価格 540,000円
珊瑚はアクセサリーを始め置物など様々な形や大きさをしていますが、珊瑚の種類が価格を大きく変動させます。
珊瑚は大きく分けて4種類の物に区分されますが、中でも「赤珊瑚」と呼ばれる珊瑚は希少価値が高く高額で買取される事があります。
「赤珊瑚」にも2種類あり、「血赤珊瑚」と「赤珊瑚」に分けられます。この2つの違いは同じ赤色の中にあります。
「血赤珊瑚」はきれいな赤色の中にも黒みを帯びており血の様な色をしています。
「赤珊瑚」は「血赤珊瑚」に比べ明るみのある赤色をしています。
どちらも単体で見ると色の違いに気づきにくいものですが、2つを並べてみるとあきらかな色の違いがわかります。
「血赤珊瑚」と「赤珊瑚」では「血赤珊瑚」の方が希少価値が高く、高額な買取査定が付きます。
「赤珊瑚」以外には珊瑚の置物などでよく使われる「桃色珊瑚」や珊瑚アクセサリーなどによく使われる「白珊瑚」があります。この2つは「赤珊瑚」に比べるとリーズナブルな価格帯ではありますが、大きさや形などに寄っては高額な査定額が付くこともあります。
今回のお客様がお持ちになった原木はきれいな赤色をしていましたが、黒みは無く、明るい赤色をしていたため、「赤珊瑚」としての査定となりました。
珊瑚の査定のポイントとして、種類以外にはやはり珊瑚の状態も大きく関わってきます。
今回の商品は保管方法が良いことが伺え、とてもきれいな状態をしていました。
お客様自身も珊瑚が好きで、珊瑚の手入れ方法を熟知しており、傷が付かぬように丁寧に手入れをしていたそうです。
様々なポイントから今回の商品を540,000円と査定し、相場的な話などを含めてお客様には納得をして貰うことができました。
お客様にこちらの商品が手元に入ったルーツをお伺いした所、ご家族の相続だと話してくださいました。
珊瑚はアクセサリーにしても置物にしても自分で買う方よりもプレゼントや相続で手に入れる方が多くいます。
置物の場合、家に置いてあるのは知っていてもそれが珊瑚で出来ていることを知らなかったという方も多くいます。
少しでも怪しいなと思ったり、悩んだ場合には珊瑚専門店に持って行って見ることをオススメします。
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珊瑚の手入れ方法
珊瑚への知識が深い方ならわかることですが、相続やプレゼントなどで手に入れたという方は手入れ方法がわからないという方も多くいます。
そんな方のためにわかりやすく基本的な手入れ方法を紹介いたしましょう。
珊瑚はとてもナイーブな材質なため、ダイヤモンドなどの鉱物のように磨けば磨くほど輝きが増すという訳ではありません。
しっかりした知識を持っていないと、きれいにするどころか、逆に傷つけてしまう恐れがあるので注意しましょう。
柔らかい布で優しく拭く
珊瑚はとても硬度が低く、ちょっとした衝撃などで傷が付いてしまいます。
固い布で力いっぱい擦ると傷が付いてしまったりする恐れがあります。
柔らかい布で優しく拭く程度にする事をオススメします。
ケースに入れて保管する
珊瑚はとてもナイーブな材質だという話はさせてもらいました。
ちょっとした衝撃で傷が付いてしまったりホコリなどが積もることで経年劣化を引き起こし、色あせたりしてしまう恐れがあります。
こまめに拭き取る事も大切ですが、ケースに入れて大切に保管する事も大切になってきます。
購入の際にケースが無かった場合でも、ホームセンターなどに行くと、アンティーク用のケースが売っていますので、購入を考えてみてください。
熱のあたらない場所での保管
珊瑚は高温などの熱にも弱いという特徴があります。
ヒーターの熱等が直接当たるような場所は避けたり、高温になる事を避けるようにしましょう。
熱の当たらない場所とは、そこまでシビアに考える必要もなく、高温になるような場所を避ければ良いため、難しく考える必要はありません。
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まとめ
珊瑚の置物は大きい物が殆どのため、高額での取引がされます。
そのため、珊瑚の知識が無いと損をしてしまうリスクも高いと言えるでしょう。
買取に出す前にある程度の知識を付ける事が、お客様の納得のいく買取価格に近付ける近道だと言えます。
更には、置物だけに関わらず、アクセサリーに関しましても、きれいな状態での使用や保管を心がけてください。
不必要になった物でも、様々な方の様々な思い出が詰まった物です。
蔑ろにすること無く、買取に出すまで気持ちを込めて扱うことで価値に見合った査定をしてくれる事間違いないでしょう。