象牙買取実績 象牙 置物
お客様情報
お客様:T様
所在地:東京都
年齢:60代
買取方法: 出張買取
売却品: 象牙製置物

買取を依頼した理由
T様はお米で有名な福島県魚沼市の稲作農家の次男で、長男様が家業の農家を継ぎ、次男のT様は若い頃に東京に出てきたそうです。
今回の依頼品は、宮城県の実家の建て替えに伴い20年程前にいただいた置物だそうです。
大黒天と布袋天が彫刻されていて縁起が良さそうだったので居間に飾っていたのですが、T様自身ご高齢となり少しずつ自分の物の整理をしているという事で今回の査定依頼をいただきました。
買取価格
買取金額 ¥370,000-
査定したポイント
まず、本物の象牙か偽物かの判定が必要になります。
象牙特有の柄があるか、今回は象牙を輪切りにした状態の物なので、表面よりも断面の方が磨いていない分はっきりと柄を確認できるという事もあり、断面も念入りに確認いたしました。
今回の依頼品は、本物の象牙に彫刻をほどこした物に間違いありませんでした。
ただし彫刻自体は恵比寿天と大黒天の表情も良く素晴らしい物でしたが、色付けした部分に剥げ等も見受けられた為、象牙素材としての価格提示となりました。
象牙の根本に近い部分を使っているので太さと重さもあり、査定結果をT様にも喜んでいただけました。
象牙買取 まとめ
今回の依頼品は本物の象牙でしたが、象牙の買取りを依頼される中で頻繁に「模造品」に出会う事があります。
現在最も多い象牙の模造品は「練り物」と呼ばれるもので、レジンや大理石の粉末などを混ぜて型に流し込んで作るのですが、そんな悪意で作られる模造品とは違い、象牙の代替品を探すうちに作られた現代の生活には欠かせない物があります。
それは、「プラスチック」です。
象牙は昔から印材、装飾具、楽器部品、漢方薬等、様々な用途で使われていて高級素材として珍重されてきました。
象牙は、素材が美しく適度な硬さと柔らかさを持っているため、加工が容易でありながら繊細な加工にも耐えうる素材として、広く世界中で使われてきました。
しかし珍重される素材であるが故に、象牙をもつアフリカ象やインド象は乱獲され絶滅の危機にさらされてしまいました。
象の個体数が減少したため、象牙はより高価な物となってしまい、また環境保護の観点からも象牙の取引は難しくなっていきました。
そんな中、象牙を使った商品を作っていた会社は象牙に似た特徴を持つ素材を欲し、賞金までつけて新しい素材を探しました。
このように象牙の代替品として開発されたのが、世界で最初のプラスチックと呼ばれる「セルロイド」です。
セルロイドは、1956年にイギリスのアレキサンダー・パークスによって作られた「パークシン」というものをアメリカ・ニュージャージー州のハイアット兄弟が改良を加え実用化した物です。
アレキサンダー・パークスが作った「パークシン」は、製造コスト面等の様々な要因により実用化はされませんでした。
そんな中、1863年「象牙製ビリヤード球の代替品を探し出したものに賞金1万ドル」という公募を目にしたニュージャージー州の印刷業者ハイアット兄弟が実験を繰り返した末、「セルロイド」を発明しました。
樹脂を固めて作る「プラスチック」は、象牙の代替品として作られたのです。
セルロイドは加熱すると軟化し形成しやすくなるため、生活のあらゆる物に使われていきました。
しかしセルロイドは着火しやすいため製造工場等での家事も多く、また光で劣化し耐久性も損なわれるという欠点があるので、新しい素材の開発とともに使われる用途も限られるようになりました。
現代では、ピンポン玉、ギターのピックやメガネフレーム等、限られた用途で使われるにとどまっています。