ダイヤモンドは毎日取引される価格が変わります。同じカラット数でも日々の変動はもちろんのこと、月や年単位ではその価格に大きな差が生まれることもしばしば。
そのダイヤモンドの価格変動はどのようにして起こるのでしょうか?調べてみました。
ダイヤモンドの価格は国際相場によって変動していく
ダイヤモンドは日本では産出する事ができないため、すべて海外から輸入されています。そしてそのダイヤモンドを取り扱う取引所は世界中に散らばっており、およそ30カ所と言われています。
ダイヤモンドは採掘場からダイヤモンド原石を掘り出し、その原石がまず取引されます。次にダイヤモンドの加工場で原石からダイヤモンドを切り出し、カットする工程を経て、ダイヤモンドのルース(裸石)として再び取引されます。
そしてそれを最後にジュエリーとして加工し、購入者の手元に届くという複雑な仕組みとなっています。
それぞれの取引のタイミングでダイヤモンドの国際相場の影響を受けているので、一貫した価格変動とは言いずらく、それがダイヤモンドの価格を高騰させている原因でもあります。
ダイヤモンドの価格変動は他の貴金属とも連動している
ダイヤモンド金やプラチナと同じように、需要と供給のバランスにより価格の変動が起きる商品です。国内での取引価格は、その時の経済状況よりも外国為替市場の影響を色濃く受ける傾向があり、ダイレクトに価格変動が起きるのも特徴です。
ダイヤモンドの需要は金やプラチナとはやや異なり、一般の投資家や消費者よりも、専門業者が中心となっているため、投資の対象にはなりにくい面があります。その分大きな価格の下落や高騰は起きにくいですが、採掘されるダイヤモンドの供給量が減ると、市場に出回るダイヤモンドが高騰し始めるという構造になっており、ダイヤモンドの産出国が価格変動の大きな鍵を握っているのは間違いないようです。
またダイヤモンドの産出国がアフリカやインドなど、やや政情不安定な国であることも多く、それらの国に政治の状況によっては、採掘が中断されるという事態もあります。
もちろん産出国やダイヤモンドに関わる企業により、供給量に大きな差が出ないようコントロールされ、安定した供給量を保つ努力をしていますが、それでも一定の価格になるのは大変むずかしいのは実情です。
最近の世界のダイヤモンドの購入市場は、アメリカ、ヨーロッパ、そして日本などの市場から、中国やインドの市場へと移り始めています。その中で日本はダイヤモンドの加工を行い、それを第3国へと輸出する輸出国となりました。確実にダイヤモンドを取り巻く世界の状況h変わりつつあります。
ダイヤモンドの価格が変動すると、その価値も下落することになる?
ダイヤモンドそのものの価値は、米国宝石学協会(G.I.A.)が定めた「4C」という国際基準によって鑑定され、鑑定書が発行されています。ですから取引価格の変動があっても、すぐに手元にあるダイヤモンドの価値が下がるということはありません。
しかし手元にあるダイヤモンドを買取に出すとなると価格は微妙に変動します。ダイヤモンドは需要と供給のバランスで価格変動が起きる商品ですから、もしダイヤモンドを求める人が多いタイミングであれば、高い買取価格がつくことが予想できますし、あまり多くない時にはそれなりの価格となるでしょう。
また買取に持ち込むお店の在庫や、それを売買するルートなどによっても価格の違いが出てきます。買取を検討する際には、いくつかのお店で見積りをもらうことが大切ですね。
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ダイヤモンドはカラットによって価格変動が起きる?
ダイヤモンドのカラットは、一番はじめに査定する要素となります。まずどのくらいの大きさ=カラットであるかを見極め、その後カラー、カット、クラリティといった他の要素をチェックしていきます。
カラット数が小さいダイヤモンドは、やはり市場に出回る量も多いので、タイミングによっては大きな価格の変動が起きる可能性があります。特に婚約指輪などの一生の記念として購入するジュエリーの場合は、中古品で扱われる可能性も低いため、もし売却に出したとしても、ジュエリーを再加工する必要が出てくるので、その買取価格はなかなか厳しい価格となるかもしれません。
しかしカラット数が大きく、1カラットや2カラットなどのかなり大きめのダイヤモンドの場合は、あまり大きな価格変動は起きにくいと思われます。
カラット数が大きければもともとのダイヤモンドの価値も非常に高く、もし婚約指輪などのジュエリーであってもダイヤモンドのサイズが大きければ再加工もしやすいため、買取価格はやや期待できるでしょう。
それでもやはりダイヤモンドの価格変動は安定していないため、買取を検討する場合には慎重にお店を選び、複数の見積りを取ってみることが大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか?ダイヤモンドの価格変動とダイヤモンドを取り巻く世界の状況について考えてみました。
はるか昔から多くの人に愛され、その価値を認められてきたダイヤモンドだからこそ、現代でも多くの人がダイヤモンドを求め、その魅力を感じています。
魅力あるダイヤモンドを良い形でご自身の手元に置くことができるといいですね。
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