最近時折目にする「珊瑚買取」の文字。ダイヤモンドや金などの買取は良く知られていると思いますが、珊瑚の買取ってどれくらいの査定額が付くのかわからない…といった方の為に実際の査定額などを例に出しながら説明していきたいと思います。
珊瑚買取に良く持ち込まれるのは、珊瑚リング!
知らない方はびっくりするかもしれませんが、「珊瑚」と一言で言っても様々な形の物やアイテムがあります。
珊瑚の買取で特に多く持ち込まれるのは珊瑚リングです。珊瑚リングだけでも様々な大きさや形、種類に応じて査定額が変わってきます。
特に高価に買取されるものは「血赤珊瑚」の真円で13mm以上のものと言われています。
では、珊瑚リング以外では他にどんな物が持ち込まれるのか紹介して行きましょう。
珊瑚ピアス
珊瑚リングなどはプレゼントや相続で手に入れる事が多いのに対して、珊瑚ピアスは自分で購入するという方が多くいます。
そんな中でも使用する頻度が減った方は買取りに持ち込む事が多いようです。
ピアスの場合は珊瑚自体が大きすぎると装着する際に煩わしくなってしまう為、大きくても10mm以下のものになってしまいます。その為、買取りの際にもそこまで高価な値段は期待できないのが実情です。
珊瑚ネックレス
実は珊瑚リングの次に相続で多いのがこのネックレスかもしれません。
赤珊瑚のネックレスはとても高価に買取りされる事が多いです。
しかし、持っていても中々使用する事が少なく、買取りに出す方が多いようです。
珊瑚ブローチ
珊瑚ブローチはドレスコーデなどの際にワンポイントのオシャレとして重宝されます。
こちらも相続される事が多い傾向にあります。
ブローチの場合は様々な形がある為、形や大きさで高額査定になる事もあります。
珊瑚の置物
珊瑚の買取で最もピンとこないのがこちらの置物ではないでしょうか。
大きいものによっては、100万円の査定額がつく事もあります。
七福神や仏像の形をしている物も多く、自分で買った場合を除いては、買取りに持ってきた際に珊瑚で出来ている事を知ったという方も多くいて、査定額を聞いて驚く方も多くいます。
珊瑚ブローチの実際の買取り査定は!?
では、珊瑚ブローチが一体いくらぐらいで買取り査定されたのか、実際にお客様が持ち込んだ物を例に出して紹介したいと思います。
珊瑚(サンゴ)ブローチ
K18 17.2g
買取価格 50,000円
今回お持ちになったブローチは珊瑚の原木をイメージした形になっており、重さも17.2gと大きめの物でした。
珊瑚の買取に際してまず判断するのは、珊瑚の種類であります。
珊瑚には大きく4つの種類に分けられ、高価な順から赤い中にも黒みの帯びた、血の色に似た「血赤珊瑚」きれいな赤色の「赤珊瑚」きれいな桃色の「桃色珊瑚」パールのような白い輝きを持った「白珊瑚」と分かれます。
今回お持ちになったブローチは赤色の中にも黒みを帯びており、血の色にも似ていたため、「血赤珊瑚」としての査定となりました。
「血赤珊瑚」は単体で見ても「赤珊瑚」との違いが分かりにくいのですが、両方を見比べると直ぐに色の違いがわかります。
次に、査定をする際に重視した点は、珊瑚の大きさです。
17.2gの重量は大きく、希少な物だと言えます。しかし、珊瑚アクセサリーで高額査定になるのは真円のボール型と言われる物です。今回のような原木をイメージした物などは需要が少なく、珊瑚の種類や大きさに申し分は無いものの、高額な査定額へは一歩届きませんでした。
この様な事を踏まえて50,000円の査定額を出し、相場的な物を話した上でお客様には納得して頂きました。
高額査定の近道は保管の仕方
珊瑚の種類や大きさを変えることは出来ませんが、保管方法や手入れ次第で査定額を引き上げる事は可能です。
珊瑚はとてもナイーブな材質なため、鉱物で出来た宝石を磨くように強くゴシゴシ磨くと傷がついてしまいます。
柔らかい布で優しく拭き、ケースがある場合はケースの中に入れ、余り気温の高くなる所や落としてしまう可能性のある場所は避けた所で保管するようにしましょう。
どんな物でもそうですが、乱雑に保管するよりも丁寧な保管をされている物は高価な査定額がつくことがあります。
もし、珊瑚アクセサリーをお持ちなら大切に保管するように心掛けましょう。
まとめ
珊瑚アクセサリーは好きな人を除いては余り馴染みの無い物かもしれません。
しかし、興味の無かった方が買取に持ち込んだ事により珊瑚の事を知り、珊瑚アクセサリーを購入する方もいます。
どんな物でも調べると奥が深いものですが、珊瑚アクセサリーにも奥が深くハマる魅力があるようです。
そして、珊瑚に詳しくなることが珊瑚アクセサリーを買取に出した際にも騙されることなく、納得の行く査定額に近付ける近道になるのでは無いでしょうか。
少しでも思い出の詰まった物が、思い出の分だけの査定額になる様にお客様自身も詳しくなってみてください。