珊瑚リングは思い入れがあって大切に使用したり保管していても、何故か段々と使用する機会が減ってきてしまったりするものです。部屋の掃除をしていたら久し振りに目にした…なんて事も珍しい話ではありません。
では、久し振りに目にした珊瑚リングはどうしますか?
また使用するようになるのか、それともまた忘れるぐらい閉まってしまうのか。悩んだ方に朗報です。珊瑚リングは買取に出せるんです!
「大きい珊瑚ならわかるけど、小さい珊瑚は売れないでしょ?」なんて思う方も多くいるようですがそんな事は決してありません。
少しだけ珊瑚への知識を深めて買取に出すノウハウを付けていってみましょう。
直径10mmの珊瑚リングの買取金額は11,000円
まずはわかりやすいように、実際の買取事例を紹介し、査定のポイントやどういったお客様が買取に出すか等を紹介していきます。
珊瑚(サンゴ)リング
K18 5.2g
直径10mm
S 2,000円
買取価格 11,000円
この珊瑚リングをお持ちになったお客様は、珊瑚リングを持っていた事をすっかり忘れており、部屋の掃除をした際に見つけて、不要になったものなので買取に出す決断をしたそうです。
元々珊瑚リングを手に入るきっかけになったのは、昔お付き合いした方にプレゼントされたそうです。
その当時はその方と出掛ける度に指にはめて、大切に使用していたそうですが、別れる事になり、段々と使用する機会が減り、気付いたらタンスの奥に閉まったままになっていたそうです。
珊瑚リングは珊瑚を好きな方を除いては、あまり自分で購入するといったことが少ないようで、今回のお客様の様に、人からのプレゼントや家族からの相続で受け取る方が多いようです。
珊瑚リングの査定ポイント
今回お持ちになった珊瑚リングはとても大切に保管されていた事が手に取るようにわかる物でした。
珊瑚リングを買取る際に見るポイントは珊瑚の種類、本物かどうか、珊瑚リングの状態が主となります。
まず珊瑚の種類ですが、珊瑚の種類には「血赤珊瑚」「赤珊瑚」「桃色珊瑚」「白珊瑚」の4種類に分けられ、最も希少価値が高く、高額査定になるのが「血赤珊瑚」です。そこから徐々に希少価値も下がってきて、「血赤珊瑚」と「白珊瑚」ではかなりの査定額の差が出てきます。
「血赤珊瑚」と「赤珊瑚」の違いですが、どちらもきれいな赤色をしていますが、「血赤珊瑚」は名前の由来の如く、赤色の中にも少し黒みを帯びた人の「血」の色に似た物を指します。
今回の珊瑚リングはきれいな赤色ではありましたが、「血赤」とまでは行かずに「赤珊瑚」としての査定とさせて頂きました。
次に本物かどうかというポイントですが、珊瑚リングにも偽物は多く出回っています。
それを見分けるポイントですが、宝飾品で使われているもの、例えば台が18金やプラチナがでデザインされているものは、ほぼ本物と言っても問題は無いと思います。
更に、ある程度高額なものには鑑別書が付いていますので、鑑別書があれば本珊瑚の証明になりますので、大切に保管しましょう。
逆に台や枠がシルバーであったり、メッキのものは偽物の可能性が高いと言えてきます。
偽物の珊瑚はガラスやプラスチック、樹脂などの表面だけに塗料を塗っているものがほとんどなので、見た目はとてもきれいですが、天然の証でもある色ムラが見つけられないものがほとんどです。
簡単な見分け方としては、天然の珊瑚は熱伝導がないので、しばらく触っても冷たければ天然珊瑚の可能性が高いと言えます。
今回の珊瑚は着色の後やプラスチックなどの偽物とは違い、きれいな赤色をした本物の珊瑚という査定をさせて頂きました。
珊瑚リングの状態も査定には大きく関わってきます。
いくら「血赤珊瑚」や「赤珊瑚」でも色がくすんでいたり、傷が付いてしまっていては、査定額を減らさずにはいられません。
珊瑚は鉱物ではなく、天然からできる生物的な宝石で、色がくすんだからといって磨いたりしてもまたきれいな物に戻るという事はありません。
日頃からのお手入れや、大切に保管する事が大切になってきます。
今回の珊瑚リングはお客様が丁寧に扱い、更にケースに入れて大切に保管していたため、目立った傷やくすみも無く、とても状態のいい物でした。
お客様にはそれらの説明と相場的な話をさせてもらい、お値段に納得をしてもらいました。
知って損無し!珊瑚リング買取のノウハウ
珊瑚リングを買取または購入するにあたり、どんな物が高額査定を付けてもらえるのか…といった事を少し説明しましょう。
ノウハウが少しでもあれば、家に眠っている珊瑚リングが実は高額買取してもらえるので!?と気付けるかもしれません。
珊瑚の種類の話はさせてもらいましたが、最も希少価値のある珊瑚は「血赤珊瑚」であるというのは既に理解してもらえたかと思います。
では大きさはどうなのかと言いますと、真円で10mm以上の物は希少とされています。
特に13mm~15mm以上のものはもちろん色にもよりますが、高い値段が付く可能性があります。
次に形です。真円(ボール型)が一番評価が高く、次にカボションカット(楕円形)、次がドロップカット、あとその他のカットになるにつれ評価が下がっていきます。
家にある珊瑚リングを見てみてください。
もしかしたら、真円で13mm以上の大きさで、きれいな赤色の中に黒みを帯びた「血赤珊瑚」のリングだったりしませんか?その様なリングがあったら、高額買取間違いないでしょう。
大切に使えばきれいな輝きは無くならない
珊瑚はとてもナイーブな物で、一度くすんでしまったり傷が付くと元の輝きを取り戻せないという話はしました。
では、きれいな状態を維持するにはどうしたら良いのかという疑問が湧いてくると思います。
簡単に言うなら「大切に扱う」これに付きます。
どんな物でもそうですが、大切に扱えば長持ちしたり、きれいな状態を維持できます。珊瑚もまさしくその通りです。
ですが、少し気を使わなければならないのが、珊瑚はとてもナイーブな物という事です。使用後に拭いたりするのはいいのですが、力任せにゴシゴシ拭いてもきれいになるどころか傷が付いてしまう恐れがあります。珊瑚を拭く時は乾いた柔らかい布で優しく拭くようにしましょう。
そして、次に気をつけなければならないのが、傷です。珊瑚は硬度が少なく、ちょっとした事で傷が付いてしまいます。リングですと、日常の生活で使用すると、擦れや衝撃などで直ぐに傷付いてしまいます。そうならない為にも手を沢山使わなければならない時などは外すようにしたり、衝撃を与えないように気をつけなくてはなりません。
少し面倒だな…と思う方もいるかとは思いますが、珊瑚だけに限らず、どんな宝石も大切に扱う事できれいな輝きは無くなることはありません。
手元に珊瑚がある場合は気持ちを込めてきれいに扱ってみてください。
まとめ
珊瑚リングをはじめて買取に出す際には誰でも緊張したり、高額査定に胸をたからせながら来ると思います。
実際に査定額が出た時に喜ぶのか、落ち込むのかは実はお客様次第と言うことになります。
珊瑚の知識を少しでも付けることで、過度な期待をする事なく、買取に出すことができます。
お手元にある珊瑚が一体どういうものなのか、少しでも興味を持っていただき、知識を付けてからの買取査定で必ずや納得のいく金額で買い取って貰える事でしょう。