赤珊瑚とは、非常に希少な宝石です。
赤珊瑚と聞いて、「宝石」を想像した人はいるだろうか?海に佇む植物を連想した人が多いのではないかと思います。
その珊瑚は、現在では宝石珊瑚として、様々な商品となって売られています。さらに非常に高額な値段で買取がされているのが現状です。
まずは、宝石珊瑚とはなにか?なぜ宝石珊瑚なのか?を説明していきます。
宝石珊瑚とは?
珊瑚の虫(むし)と呼ばれる動物です。比較的浅いところに棲息するサンゴ礁とは種類が違い、宝石サンゴは、海底100m以上の深海に生息しています。しかし、宝石珊瑚とは言え、見た目はゴツゴツした枝のままです。
それなのになぜ「宝石」とつくのだろうか?
宝石サンゴは死んでも美しい色を維持するので宝石として利用されています。深海なので採集が難しく、小さな群落しか作らないので希少価値が高いのが特徴です。
宝石珊瑚は、寿命を終えてからも色あせることなく深海に残ります。きれいな色を保ったままなので宝石として利用されることから「宝石珊瑚」と名づけられました。
赤珊瑚とは
そのため、採取できるまでに時間がかかり、採取できる量も少なかった。
色ムラが少なく、加工されると美しい赤色になることで人気を集めています。中でも、艶やかな赤黒い宝石は、高級品として認定されています。
歴史は古く、0年代からお守りとして持たれ、1200年代~1800年代にかけて大きく広まっていきました。地中海から始まり、インド、中国にまで輸出範囲を広げていったとも言われています。
装飾品として、トレー、宝石箱、イヤリングやネックレスなど様々な物に加工されて楽しまれました。しかし、よりきれいに見せるために加工する段階で、元の大きさの半分ないし3/4は削ぎ落とされてしまうそうです。市場にでるものは非常に少ないです。
そうするとどういうことが起きるのか?
販売される値段が高騰します。1グラムあたりの値段は、あのダイヤモンドを越えたと言われています。
現在でも宝石として売られていますが、赤珊瑚の採取量は少なく、希少なものとして扱われています。
それはなぜか?
赤珊瑚は非常に繊細で傷つきやすく、内側にキズがついていたり、白濁していることも多く、廃棄率が非常に高いからです。珊瑚は加工できる部分が非常に少ないのです。
しかし、それは逆にいうと「買い取られる価格は高くなっている」といえますよね。
ここからは、商品としての赤珊瑚に焦点を当てていきます。
赤珊瑚はどんな物に加工されるのか?
赤珊瑚は非常に採取しにくく、加工量も少ないということがわかったと思います。
では、どんな物に加工されることが多いのでしょうか?
加工できる部分が少ないということは、当然大きさは小さくなります。なので、大きさは6ミリ程の物が多く、1センチを超えるものは珍しいです。
つまり、「小さい物に加工されることが多い」ということです。
実際、ピアスやブローチ、ネックレスのトップ、小さい珠が連なったネックレスやブレスレットとして販売されている。
赤珊瑚の販売価格
では、赤珊瑚のアクセサリーは、どれくらいの値段で販売されているのでしょうか?
ピアスだと高いもので26万円、安いものだとなんと2,500円という非常にリーズナブルな値段で売られています。ネックレスのトップだと高いもので220万円、安いものだと7,000円。宝石は少々大きい物が多いので、値段も上がると言われています。
他にもかんざしやブレスレットなど様々な物が商品として扱われています。
【珊瑚ブローチ】一番買い求めやすいものは何なのか?
それは「ブローチ」です。
中には天道虫を象った物、シルバーのトナカイに装飾品として赤珊瑚があしらわれているもの、お花の中心部にちょこんと赤珊瑚の珠が付けられている物があります。中には薔薇を象ったエレガンスな雰囲気の物も存在します。
非常に可愛らしく、また優雅でもあり、幅広い層の女性に人気です。
気になる販売価格ですが、安いもので2,200円から販売されています。高いものでも11万円と、非常に買いやすい価格です。
ちょっとした自分へのご褒美に、大切な人へのプレゼントに、母の日にプレゼントしてはいかがでしょうか?
デザインも凝っているものが多いので喜ばれるでしょう。
赤珊瑚のお手入れ方法
いざブローチやネックレスを購入した後、どうやって保管すればよいのか?どうすれば長持ちするのか?が気になると思います。
それは柔らかい布で乾拭きすることが大切です。
珊瑚は炭酸カルシウムでできています。炭酸カルシウムは酸に弱いと言われています。酸とは、汗や皮脂のことです。つまり、肌に触れている状態から外してそのまま保管すると変色してしまうことがあるので注意が必要です。ちなみに、その状態だと珊瑚は白く粉を噴いて変色する。
それを防ぐためには、セーム皮、もしくはメガネ拭きのような柔らかい布で拭いてから保管することです。もしなければ、ティッシュなどでも構いませんん。ただし、あまり強く拭くとキズがつく可能性もあるので、優しく拭いてあげることが大切です。
乱雑に扱ってキズがついたものと、キレイなままで保管してあったものでは、買取価格も大きく変わってきます。できれば保管方法には気をつけたいところですね。
それでも、汚れてしまったら、修復してくれる業者もあるので、そちらを検討してみましょう。
珊瑚の手入れ方法を知るには『【初心者必見】珊瑚ネックレスの手入れ方法を徹底解説』をご覧ください
赤珊瑚の買取価格は?
日本ではどれくらいの価格で赤珊瑚を買い取ってもらえるのでしょうか?また、宝石珊瑚の買取額はなにで決まるのでしょうか?
それは、宝石珊瑚の大きさと色です。
もちろん、他にも宝石がついていたり、プラチナ製・金製などの素材でも値段は上下します。
赤珊瑚の場合、宝石の色が明るい赤色よりも赤黒い色ほど希少で、「高級品」と認定されます。
宝石の大きさで考えてみましょう。
珊瑚ネックレスだと、わずか1.6センチ程のペンダントトップでも19万円、0.1カラットのダイヤが1カラット分連なっているものだと89万円もの値段で売れます。
小さいものだと、小さいタイピンでも9万円、7ミリ程のピアスで3万円という価格で買取られています。
ちなみに、先ほど挙げた赤珊瑚のブローチは、赤珊瑚の部分が大きく、デザインも凝っているものであれば45万~65万円程で買取りが可能です。
買取業者の多くは訪問して買取ってくれるサービスをしているところもあり、郵送で買取してくれるところも多いです。
その場で現金を手にしたい方、査定額をすぐに知りたい方は直接持ち込みしてドキドキ感を味わうのもいいかもしれないですね。
また、査定する中で、宝石のグラム数の小数点以降は切り捨てる業者もありますが、小数点以下まで計算してくれる業者もありますので、しっかりと調べた上でお問い合わせください。
赤珊瑚についての要約
- 寿命が終わった後もきれいな色を保つので、宝石として利用されるので、宝石珊瑚と呼ばれる。
- 赤珊瑚は希少で採取される量も少ないため、小さな物に加工されることが多い。
- 販売価格は2,500円~220万円と幅広い。
- 中でもブローチは、2,200円~11万円と比較的リーズナブルで、可愛らしいデザインの物も多くて女性に人気がある。
- 購入した赤珊瑚は、着用した後にメガネ拭きやティッシュなどで優しく拭いてあげることと長持ちする。
- 買取り価格は150万円という値段がつけられることもある。
是非、販売されているところに足を運んで、その艶やかな赤黒い宝玉を見てみてくださいね。