天然自然資源である海の宝石である珊瑚は宝石としての価値があるものは深海で生息している上質なものに限られます。
日本が世界にその品質を誇れる自然資源の中ではなぜか海の宝石である真珠と珊瑚が代表的なのは金や銀、ダイヤモンドなどの鉱山から採取されるものではなくて海の資源物であることが島国である特徴でもあります。
大陸ではない島国の特性から地中海産のものより良質に成長するこの貴重な宝石は鉱山から現れるダイヤモンドに匹敵する価値があります。これまで世界7大宝石の中でもアジア諸国ほどは西洋にそれほど宝石としてはもてはやされる事はありませんでしたが、最近では状況は大きく変わってきました。。
珊瑚を宝石として珍重されてきた日本や中国、台湾ではどうしても珊瑚のデザインも数珠玉やオリエンタル調の装飾品が多いです。その理由は、珊瑚のもつ宝石の意味が魔除けやお守りのようなパワーを古代から感じられてきたからと考えることができます。
世界経済と赤珊瑚の稀少価値~カット
いくら財産があってもお金で買えないものは?
珊瑚の価値や値段が最近になって高騰してきている理由のひとつにアジア経済の成長が関連しています。それはまるで「ブラッドダイヤモンド(紛争ダイヤ)」と表現できるでしょうか。
鉱山の地中から現れる石油のようなイメージがある天然資源のダイヤモンドとは異なり、真珠や珊瑚というのは生息する海の環境がもし悪化してしまった場合は絶滅の危機も直面すると考えられています。
赤珊瑚のカラーグレード
宝石としての赤珊瑚については大人が装飾品としてコレクションするとかダイヤモンドのような資産的価値があるという訳ではなく、「珊瑚は少女に相応しい」と昔は言われていました。
その他では縁起ものや魔除けとしての仏教や宗教的な意味をこめられた宝石としてのイメージでしょうか。
大人の装飾品ではなく少女の装飾品として昔から人気があった宝石としての珊瑚ですが赤やピンクの愛らしいカラーグレードは現代よりも昭和初期までのほうが需要が高いと言われています。
高騰した赤珊瑚~クラリティ
赤珊瑚が現在これほどまでに高騰してきているのはおそらく今後海洋資源が減少する傾向があるか、絶滅の危機が考えられるからでしょう。
比較的ダイヤモンドのような宝石とは違い珊瑚を海から採取するのは経費も人手もかからず、そのため密漁などの乱獲が最近になって多発しています。
少し前なら質入れするのもダイヤモンドなどの宝石とは違って高価買取りが難しい赤珊瑚も現在では「ブラッドダイヤモンド」のように高価買取りの取り引きが可能なようです。