最近、「生きた赤い宝石」として知名度を伸ばしているのが血赤珊瑚・赤珊瑚です。宝石というと高価なイメージがあるかもしれません。
もちろん、高級な珊瑚の中には3桁を超える値段で売られているものもあります。しかし、ファッションリングとして使われることも多くなっているんですよ。
中には小さい真珠型のものやハート型やリボン型など、女性に人気の可愛いデザインの物が市場に多くあります。見ているだけで幸せな気持ちにもなれる、深紅の美しい赤珊瑚が、1万台で買えるんです。
どんなものなのか?どうしてそんなにお安いのか?ご紹介します。
【人気爆発。輸出されすぎて希少になった血赤珊瑚】
珊瑚には赤珊瑚と血赤珊瑚があります。どのような違いがあるのでしょうか?
ずばり、血赤珊瑚の方が良質で高級なんです。珊瑚の値段や買取価格の決め手は、
- 色味の深さ(見た目)、形、キズやヒビや白濁の有無。
- 採取量や市場にでている数、希少性。
この2点です。
赤珊瑚は見た目は深い赤色なのが特徴です。色むらがすくないことでも有名です。地中海珊瑚と呼ばれており、イタリアなどの地中海沿岸に棲息しています。
珊瑚は浅いところにいる程成長が早く、深い所にいるほど成長が遅いのが特徴ですが、赤珊瑚は水深200メートル程のところに棲息しているため、1年で4~8ミリほどしか成長しないのです。
大きさも小さく、30センチ程にしかならないので、大きくなるのに時間がかかります。ゆえに採取量が少ないです。
さらに、非常に柔らかいのが特徴で、加工する段階で
- キズがついていたり、キズがついてしまう
- 白濁している
などが見つかり、その部分を削ってしまうと、加工できたのは元の大きさの半分や4分の3になった、ということもあります。
そうすると市場に出回る物は少なくなり、希少価値が高まって高価格で販売・買取がされます。
では、血赤珊瑚はどうでしょう?『700万円⁈赤珊瑚の値段って一体いくら?』でも書いてあるように、血赤珊瑚は赤珊瑚よりももっと高級で、最上級品として世界中から認められています。理由としては、
- 色味は赤くも黒くもあり、血のように深い色をしている、その美しさが世界的にも有名です。
- その美しさから人気があり、世界中に大量に海外輸出されて数が少なくなってしまいまいした。それだけでなく、採れる量が非常に少ないです。
- ワシントン条約機関において「絶滅するの可能性あり」として認められている程少ないです。
- 日本産(高知県産)の珊瑚は加工技術も高いと評価されています。
その3点から、最上級品として認められています。
では、その販売価格はどれくらいなのでしょうか?買取専門店の実績から、厳選された物をご紹介します。
【最安価格1万円。買うなら赤珊瑚の指輪】
気になる赤珊瑚の販売価格ですが、宝石の大きさや色や形で決まっていきます。
色は、深い色が希少とされており、「カラーグレード5」とします。ピンクに近づいていくほどカラグレードが下がっていきます。
形は、玉(ボール型)→カボションカット(楕円)→ドロップカット(雫型)→その他四角や細長い形の順で値段が下がっていきます。
赤珊瑚は採取量が少ないため、かなり小さい珠に加工されることが多いです。つまり、キレイで大きなボール型になっている珊瑚は非常に珍しく、高価格で販売されます。
10ミリを超えることは珍しいと言われています。また、キズがついていたり、色むらがあったり、白濁がある商品は当然安く売られます。
以上をふまえた上で、実際の赤珊瑚・血赤珊瑚のお値段を紹介していきます。
赤珊瑚
カラーグレード4の、5ミリの赤珊瑚の指輪は5万円。カラーグレード5、6.2ミリでルビーなど他の宝石も飾られているものだと7万代です。9.5ミリと倍近い大玉だと、12万近くまで値段が変わります。
一方、カラーグレード4でゴールド製、5ミリの赤珊瑚とダイヤがついたものだと5万円、カラーグレード4で6ミリの珊瑚がついていても、指輪がシルバーでできていると12,000~15,000円台と同じくらいの宝石の大きさでもお安くなります。
なぜかというと、使っている金属が違うのです。金属においては、シルバー、ゴールド、プラチナの順で値段が上がっていきます。
最近ではピンクゴールドやイエローゴールドなどが人気のようです。
余談ですが、ピンクゴールドは金と銅を混ぜているので非常に強度が高く、変形しにくいです。変色に弱いというデメリットはありますが、きちんと手入れをすれば長持ちするのでおすすめですよ。指輪となると小さめの玉が多いので、1万~10万円と比較的お安く手に入りますよ。
血赤珊瑚
血赤珊瑚となると、お値段は大きく変わってきます。また、人気なので赤珊瑚と比べると取り扱いの数も非常に多いのも特徴です。
カラーグレード4、ゴールド製で7ミリの宝石がついたもので14万というお値段です。同じ大きさのルビー付きの赤珊瑚の指輪が7万だったのに対して、倍のお値段です。
他にはカラーグレード5でダイヤと9×6の血赤珊瑚がついたものだと23万円とやはり高めの価格です。
カラーグレード4.5で18.5×8.5ミリの宝石とダイヤが連なったデザインのものは66万とお値段が上がります。中には、カラーグレード4でプラチナ製、ダイヤが10石と24×16ミリの血赤珊瑚がついているもので180万円です。
カラーグレード4.5でプラチナ製、ダイヤ2石と13.6ミリの血赤珊瑚がついたもので200万という3桁を超えるものもありました。
最上級品と言われているのも頷けますよね。
また、赤珊瑚は王道であるボール型の指輪が多いですが、血赤珊瑚は人気があって需要も多いです。
よって、血赤珊瑚と比較的お安い白珊瑚を合わせたもの、ハート型のものや薔薇を象ったもの、ハートを2つ合わせてリボンの形にしたもの、凹凸を入れたものなど、デザインが豊富なのも大きな特徴です。
カボションカットやその他のカットがされたものは価格が安いですが、血赤珊瑚に至ってはそもそもグレードが高いので、20万~50万円程で販売されています。
しかし、ハート型などのデザインが可愛らしいものは6万~10万円台と、お値段も買い求めやすい価格です。小さい珊瑚は市場には多くでているので希少性があまりなく、お安く買えてしまうんです。ファッションリングとして女性に人気なので、プレゼントにも最適です。
では、購入した後のことをお話していきます。せっかく良い物を買ったならば、キレイな状態を保ちたくはありませんか?その方法は2つだけ。とても簡単なんです。
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【たったの2ステップで新品同様に保てます】
珊瑚は、柔らかい植物なのでキズつきやすく、酸化に弱い宝石です。
酸化とは、水分や汗に触れることで進んでいきます。酸化をすると、どんどん劣化していってしまうのです。
最悪の場合、キレイな血赤珊瑚を買ったのに気づいたら白く白濁してしまっていた・・・なんてこともありえます。
特に手の平は汗をかきやすい部位ではTOP5に入る部分です。『価値が急落⁈絶対に行っておくべき珊瑚の手入れとは』でもご説明しておりますが、よりお手入れが重要ですよね。
では、どうしたらキレイな状態を保てるのでしょうか?それは非常にシンプルで、「メガネ拭きやセーム皮で優しく磨いてあげること」たったそれだけです。
- 指輪を外す
- セーム皮やメガネ拭きで優しく拭いてあげる(宝石珊瑚はキズつきやすいので優しく拭いてあげましょう)
これだけです。また、もっとキレイに保ちたいという人は「ジップロックなどで密閉する」とより新品の状態を保てておすすめです。
金属部分に関しては、専用のクロスで磨いてキレイになります。ただし、ちゃんとゴールド専用、プラチナ専用などのものを正しく使用してくださいね。それぞれ強度が違うので、間違ったものを使うと逆にキズがついてしまいます。
そして、指輪の手入れ方法として、クリーナーや中性洗剤に漬け置きすることも紹介されていますが、珊瑚は水分にすごく弱いので絶対にしないで下さいね。
他にも何点か注意点があります。酸化を防ぐには、汗や水分を徹底的に避ける必要があります。つまり、「お風呂」「キッチン」「手洗い」「運動をするとき」そして忘れがちなのですが、「温泉に入る時」も外してくださいね。
いかがでしたか?とってもお安く買えてしまう宝石、赤珊瑚、高級で美しい血赤珊瑚。
ぜひ店頭やネットで見てみて下さいね。グレードの高い物が数多く置いてありますので、きっと気に入ってしまいますよ。