珊瑚リングの買取が初めての方にとって、どういったお店に買取に出したらいいのか、どういった保管方法で手入れをして持っていったら良いのかなどわからないことは沢山あると思います。
ここでは、珊瑚リングの実際の買取価格などを例に説明した後、珊瑚に対しての知識を少しでもつけてもらい、納得の行く買取査定に届くようにして貰えたらと思います。
更に、珊瑚には様々なパワーが詰まってると言われているのでそれらの知識もつけ、買取だけでなく、自分で持つ場合の為にも知っていて損の無い情報を紐解いていきます。
10mm以下でも血赤珊瑚なら高額査定に
まず、実際の商品を例にだして説明をする前に知っておいて貰いたいのが、珊瑚には大きく分けて4種類に分けられ、種類によって査定額に差が出てくると言うことです。
一番希少価値が高く高価なのが「血赤珊瑚」と言って、きれいな赤色の中にも黒みが混じり、血の色のような珊瑚です。
大きさにも寄りますが10万円台の査定額がつくものもあります。
次に高価だといわれているのが「赤珊瑚」です。
こちらは「血赤珊瑚」よりも明るみのある赤色をしています。
「血赤珊瑚」ほどの査定額は付きませんが、珊瑚の中でも高価な方の部類に入ります。
次に「桃色珊瑚」や「白珊瑚」になります。金額的には珊瑚の中でも安価な物になりますが、淡い桃色や清潔感のある白を好む方には人気の色となっています。
これらをまず踏まえて実際に珊瑚の買取を依頼されたお客様の商品を例にだして説明して行きたいと思います。
珊瑚リングの買取例
珊瑚(サンゴ)リング
K18 4.3g
直径 9.8mm
S 16,000円
買取価格 31,000円
買取査定のポイント
初めに珊瑚の種類の説明をさせて頂きましたが、今回お客様がお持ちになった珊瑚はきれいな赤色で黒みも混ざっており査定としては「血赤珊瑚」としての査定をさせてもらいました。
「血赤珊瑚」と「赤珊瑚」の見極めるポイントはどちらも単体で見ると分かりにくいのですが、両方並べてみると色の違いがわかります。
今回の物も単体で見るときれいな赤色ですが、「赤珊瑚」と並べて見ると、黒みが混ざってるのがわかります。
次に大きさですが、真円で10mm以上の物は希少とされています。
更に、13mmを超えると尚いっそう価値が跳ね上がると言われています。
お持ちになった珊瑚は9.8mmと10mmにあと一歩及ばずという所でした。
最後に状態ですが、お客様がケースに入れ大切に保管されていたので、きれいな輝きと目立った傷もない良質な状態でした。
お客様には査定のポイントや相場的な話をさせてもらい、31,000円の買取価格に納得してもらいました。
今回の商品が直径が10mm以下にも関わらずこの価格で査定した理由にはやはり「血赤珊瑚」という珊瑚の種類が大きく関係しています。
同じような大きさの「赤珊瑚」のリングだと物にもよりますが、15,000円から20,000円という価格が出ており、「赤珊瑚」が希少価値の高いものだと言うことがわかります。
「赤珊瑚」で10mm以上若しくは13mm以上であったらとても高額な査定になる可能性もあります。
珊瑚リングを手に入れる理由
珊瑚リングはダイヤリング等と違い、好きで自分で購入する方は少ないのが実情です。
ではどの様にして手に入れる方が多いのかを紹介しましょう。
相続によるもの
多い理由の一つに挙げられるのが、御家族の方からの相続です。
亡くなった家族の遺品であったり、お母様などから代々受け継いだりという方が多くいます。
年配の方が珊瑚を大切に持っていたり自分の子供や孫へ相続するのには実は理由があり、珊瑚は魔除けのお守りになるからです。
しかも、宗教によっては持ってはいけない素材などがある中でも、珊瑚は「仏教」「キリスト教」「イスラム教」の三大宗教の共通のお守りとして持つことが許されている貴重なものなのです。
そのため、年配の方は大切に持ち、尚且つ子供や孫にも相続し、守ってもらえるようにと考える方が多いようです。
大切な方からのプレゼント
買取依頼に来られたお客様に珊瑚リングが手元に来た経緯を聞くと、プレゼントという方も多くいます。
魔除けの効果もあるため、そういった理由も合わせて大切な方へのプレゼントをする方もいますが、あまり知られてないのが、結婚35周年の「珊瑚婚式」です。
「珊瑚婚式」って何?という方の為に簡単に説明しますが、結婚1周年から長い年月をかけて徐々に絆を固くしていった夫婦が35周年に祝う事をいい、珊瑚の様に長い年月をかけて成長していくという願いが込められ「珊瑚婚式」と呼ばれるようになったそうです。
この「珊瑚婚式」は知ってる人は知っていますが、あまり広まってないのが実情です。
ですが、この祝いを知っている夫婦の方々は「珊瑚婚式」に珊瑚リングなどのアクセサリーをプレゼントするそうです。
そういった事も踏まえてプレゼントで手に入れる事が多いようです。
珊瑚に込められた意味やパワー
珊瑚はダイヤモンドやエメラルドと違い、鉱物でできたものではなく珊瑚虫という生物が起源の自然からできるものです。
海で採掘されるため、海から生まれたパワーストーンとして三月の誕生石となっています。
珊瑚には魔除けの意味もあるというお話はしましたが、他にも意味やパワーが詰まった宝石なので、紹介していきます。
不妊や子宝によく効くパワーストーン
珊瑚は「さんご=産後」の語呂合わせから不妊や子宝によく効くパワーストーンとしても扱われます。
江戸時代にはお嫁に行く娘へ母親が子孫繁栄を願って珊瑚を持たせたという言い伝えもあります。
子供を授かった方は勿論、不妊で悩んでいる方へのプレゼントとしてもオススメです。
珊瑚を身につけると身体にも効果がある
珊瑚には筋肉や関節などの働きを助ける作用があると言われています。
腰痛や肩こりを始めとし、肝臓や消化器官などの内臓の働きまでも助ける効果があると言われています。
また、血液循環を促進し女性に多い冷え性の改善もすると言われています。
男性の場合は精力を回復させ、心身共に強化してくれます。
他にも、感謝の心と前向きに生きる力を育むと言われており、精神面などにも影響を与えると言われており、喜びや笑い、楽しみなどのポジティブな感情に満たされ、恐れをなくし、前進する勇気を与えてくれるといわれています。
運気を高める風水パワー
珊瑚は自然界で生成されたことや、見た目が海の中の樹木に見える事から「木」のエネルギーを持っています。
恋愛の運気を上げる力や弱者を守る力があると言われています。
更に、女性らしさを引き出し、素直な落ち着いた心で恋愛と向き合う効果があります。
恋愛で抱えたストレスなどを浄化し心身共にクリアにしてくれます。
まとめ
珊瑚には様々な意味やパワーがある事などを説明しました。
全ての出来事には意味があり、手元にある珊瑚には様々なルーツや思いがこもっています。
ですが、どんな物もそうですが、ただ大切に持っているだけではその物本来のパワーが発揮されません。
大切に使用してくれる人の手元にあってこそ力を発揮します。
使用する事が無くなった場合は、また新たな持ち主の元へ届けられるように買取に出すのも手段の一つです。
更に、今まで大切に扱ってきた物を納得の値段で買い取って貰えるようにお客様自身も珊瑚への興味を持ち知識を深めていってください。