数ある宝石の中で市場の価値がとても高くなっている珊瑚。特に赤珊瑚は価値があります。
赤珊瑚自体は、日本以外の海外でも採取できるものもあり、海外の赤珊瑚では地中海珊瑚というものが地中海近海で採ることができます。
海外の珊瑚との区別として、国産の赤珊瑚のものを「血赤珊瑚」と言います。
この血赤珊瑚は、高知県周辺の海底、約100m~500m以上深い場所で生息しています。
血赤珊瑚は、成長するのに何年もかかって1cmほどしか成長しません。なので、30cmほどに成長するまで、何年、何十年と年月をかけて成長をした血赤珊瑚は、とても貴重価値があり、買取される場合にも高価です。
貴重価値を見分けるポイントとして、いくつかのポイントがありますので確認していきましょう。
濃い赤色の血赤珊瑚ほど高価買取される
血赤珊瑚の大きな特徴は、そのきれいで鮮やかな赤色です。
価値があるものとして、混じった色がなく、深紅の赤色をしているものが特に高価になってきます。
ピンク色に近いような「ピンク珊瑚」、桃の色をしている「桃色珊瑚」、紅色のように深紅の赤色の「紅珊瑚」、血の色のような赤黒い色をした「血赤珊瑚」
この順番で、特に「血赤珊瑚」は、世界でも取れる場所が高知県でしかとれないものとして、大変希少価値があり、高値で買取されています。
珊瑚は天然ものなので色ムラがあるのはどうしてもあります。しかし、その中でもムラがなく単一色の部分だけで出来ているものは、希少価値があるので高値が付きます。
大きさは、10mmまでの大きくなる原木はほとんどなく、ほぼ8mm程度のものがほとんどです。
血赤珊瑚 特有の「フ」と呼ばれる白い斑点や模様
この「フ」は、人間の骨のような部分です。色ムラの一種として扱われる為に、こちらも
ないほど美しいものとなります。
しかしこの「フ」は、日本産の血赤珊瑚にしかなく、地中海産の赤珊瑚にはありません。ですので、「フ」が存在しているからこそ日本産の珊瑚という証になります。
「フ」のない日本産の血赤珊瑚は、赤珊瑚の中でも最高級品種ということです。
赤珊瑚を加工するときにこの「フ」が無い場所で10mmほどの大きさを作ることはほとんどなく、大変貴重なものということです。
天然物の傷について
珊瑚は天然ものであるがゆえに、自然と出来た表面の傷やくぼみ、穴、へこみなどこまかなものがあります。
キズがなく、状態が良いものほど価値が高いのは当然です。使っていて人工的に傷がついたものは、もちろん買取評価額は下がります。
珊瑚の買取査定の時に必ず見るポイントに「ヒ」というものがあります。この「ヒ」というものは、珊瑚に入ったクラック(ヒビ)のことです。
珊瑚は、100m以上も深い海から引き上げられるので、その水圧抵抗の差で採取の時に入ってしまうのが「ヒ」です。当然ですが、この「ヒ」がない物が価値があります。
珊瑚の形
原木以外での宝飾品としての珊瑚は、形によって価値が違います。
丸型が一番価値があり、楕円のようなカボションカット、涙型のドロップカット、その他の形、長方形や四角、三角にカット加工してあるものの順番に価値が下がっていきます。
きれいな血赤珊瑚の条件
玉型に加工してあり、大きさが10mmに近い物、色ムラがなく、キズもないものは、大変貴重なものです。
鑑定してみたら数百万円の価値があることもあります。
珊瑚を高値で買取してもらう秘訣とは?
宝石買取業者とネットオークションとどちらで売るのが良いのでしょうか?
売るときには少しでも自分の思っている金額よりも高額で売れるのが理想的です。
同じものを売るのに金額が変わるので、注意しましょう。
オークションで売る場合。
そのものの価値を自分がしっかりと把握していることが重要です。
適当な値段をつけて買取金額が吊り上がっていったということは、ほとんどありません。
自分が買う時のことを思えば当然です。
少しでもお買い得商品を安く買いたいと思っているはずです。適正値段を知って、市場価値を掴んでから出品することが重要です。
しっかりと適正価格を把握したうえで出品するのであれば、仲介手数料がほとんどかからないので、十分な価格での取引が出来る可能性もあります。
買取業者に依頼する場合
専門業者に依頼をし、買取してもらう場合は、基本的にはプロに査定してもらえるので、自分の思っていた額以上の買取金額を提示してもらえるケースもあります。
実際には1店舗で判断するよりは、何店舗かに見てもらい適正価格を判断するほうが良いです。
専門知識でアドバイスをもらえます。商品知識がない場合は、プロに見てもらうほうがより正確になります。しかし、安く買い取ろうとする悪徳業者も少なくとも存在するので、注意してください。
保存状態を保つために必要なお手入れについて
珊瑚のツヤを保つためには、使ったあとには、必ずお手入れをしてください。珊瑚は、酸に弱く、白く変色してしまったりツヤがなくなってしまいます。
熱にも弱く、高温になるとヒビが入ってしまいます。お風呂に入るときや、料理をするときなどは、外しましょう。柔らかい布やセーム皮などで、軽く拭いてあげて、袋やジップロックなどの密閉した袋で保管しておくことです。
買取してもらう場合は、一度話を聞いたうえで自分自身が納得したうえで行ってください。