世の中に出回っている宝石の珊瑚は様々な種類、特徴を持ち合わせています。安くものだと数千円単位のものから高価なものになると何百万といった額で買取がされています。
2014年ごろには珊瑚バブルと言われる現状が起き、世の中の珊瑚の価値が急騰しました。現在では、ある程度は落ち着きを見せましたが、依然と珊瑚の人気はとても高いです。
と言いますのも、特に高級珊瑚に関して言えば、稀少性が高いと言うのが1番の要因となっているからです。
次の章でもご説明しますが、高級珊瑚は日本海近郊でしか採ることができず、しかも水揚げの時に水圧の関係で傷等がついてしまうことが多々ありますので、保存状態の良いものを採ることが大変難しいです。そういった理由から価値が高くなり、そしてその稀少性から人気が集まっていると言うわけです。
深海珊瑚(血赤珊瑚)
高知県の土佐沖で採れる日本産珊瑚である血赤珊瑚は世界的にも最高品質を誇る水準の宝石珊瑚です。
土佐藩の主な財政源であった珊瑚ですが現代でも宝石珊瑚としての価値は大変高く特に血赤珊瑚と呼ばれる鮮やかな赤珊瑚は高値で取り引きがされます。
土佐沖で採れる珊瑚の多くは虫食いなどが多く宝石珊瑚として加工できる部分が非常に少なく全体の1~2割程度になります。
土佐沖産珊瑚は採れる量も少なく20年以上前から年々価格が高騰しています。
天然珊瑚としての欠点は深海で他の海洋生物の棲みかにもなっている珊瑚ならではのフジツボや貝類などの付着や色々なものを巻き込みながら成長するためこれらが加工の工程で傷になります。
深海の海底はまるで宇宙のような世界を感じられませんか?
深海で生息している珊瑚を引き上げると当然のごとく気圧の変化が珊瑚に衝撃を与えます。
そして珊瑚の原木はこの気圧によって「ヒ」と呼ばれるクラック(縦に入るひび割れ)が入りますがこれも天然珊瑚の特性のひとつになります。
日本産の血赤珊瑚の独特の特徴のひとつに珊瑚の中心に二ヶ所の白い「フ」がでてきますがこの「フ」は地中海産珊瑚には見られません。
平均的な珊瑚の枝の広がりと大きさから採れる宝石としての珊瑚の丸玉は約8ミリですが10ミリをこえる丸玉はかなり稀少で大変高値がつくようです。
この宝石的価値の珊瑚の丸玉は珊瑚の枝の比較的良い部分からとって作ることになります。
血赤珊瑚のカラーグレード
血赤珊瑚とは日本産や地中海産に限らず血のような赤黒い珊瑚の名称になりますが珊瑚のカラーグレードでは4~5になります。
このカラーグレードが最高の血赤珊瑚と言われますが明るい色のカラーグレード1~3も日本産珊瑚では血赤珊瑚と呼ばれています。
地中海珊瑚よりも深海で生息する日本産の血赤珊瑚は濃い血赤の中に美しい透明感と艶がありオックスブラッドと呼ばれるきれいな赤い宝石になります。
台湾の密漁船が採取している血赤珊瑚を取り引きするときも珊瑚の色が赤いほど高値で売買できるということが素人の目であってもわかりやすい評価のしかたです。
珊瑚の赤は赤いほど価値があるという事がよくわかる実例ですがわかりやすいだけに狙われやすい自然の天然資源のようです。
中国で価値の高い日本産の血赤珊瑚の原木はほとんど全て高値で買取されますが今後も血赤珊瑚の原木は台湾経由で高値で取り引きされていくようです。
血赤珊瑚の買取額は?
血赤珊瑚の買取額が最も気になる点かと思いますが、正直素人の目では判断がつかないのが現状です。ただ、血赤珊瑚の状態の良いものであれば何百万といった額で売買されますので、「珊瑚買取のノウハウ」でも書いてあるように一度専門の買取業にお願いしてみると良いでしょう。
ただ、ここで注意しなければならないところは、その専門業者です。
先ほどもお伝えしましたが、珊瑚買取額を素人が判断することができませんので、業者頼みになってしまいます。そうすると、その買取額が適正なのかどうかも判断がつきません。
ですので、まずは様々な業者に当たってみる、またある程度基礎知識を身につけておく、ことが重要となります。
こちらのブログでは珊瑚に関する知識やノウハウを提供していますのでぜひご覧ください。
この記事も合わせて読まれています。