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カラーグレード

オパールのカラーグレードは、「地色(Body Tone)」、「明るさ・光沢(Brilliance)」、「遊色(Play of Color)」の3つの要素によって決まります。

地色は、オパールの背景となるベースの色合いを指し、N1からN9までのボディトーンチャートで表されます。N1が最も深い黒色で、N9が最も薄い色（白や薄いグレー）となります。N1〜N6のグレードのものはブラックオパールとされ（N5・N6はセミブラックオパールとも呼ばれる）、N7〜N9はライトオパールやホワイトオパールと呼ばれます。地色がよりN1に近いほど遊色効果が映えて美しく見え、希少性も高いため、価値も高くなります。

明るさや光沢は、遊色の明るさ、透明感、美しさを示す要素です。最も明るく色鮮やかでなものをB1、くすんで色が不明瞭なものをB7として、段階的に評価されます。B1に近いほど評価が高く、価格も比例して上がります。

遊色効果は、色の種類、変化の大きさ、方向の3つのポイントで評価されます。色の種類は、波長の長いものほど希少性が高く、赤が最も評価される色となり、続いてオレンジ、黄、紺、紫、緑、青の順となります。特に「レッドインブラック」と呼ばれる、黒の地色に赤が多く現れるオパールは最高級品とされています。これらはアレキサンドライトや翡翠など他の高級宝石と同様に、希少価値の高い宝石として評価されます。

パターンと模様

オパールの模様は遊色効果のパターンとして評価され、以下のようなパターンがあります。

・ハーレクイン（Harlequin）パターン: まるでピエロの衣装のように四角く色がちりばめられて見えるパターン。最も希少価値の高い遊色効果とされています。

フラッシュ（Flash）パターン: カメラのフラッシュのように、一定の角度でのみ鮮やかな色が表れる遊色効果です。

・ローリングフラッシュ（Rolling Flash）パターン:オパールを動かすと強烈な帯のように表れ、動きについてくるようなパターンです。特に帯が細く直線に近い形に見えるものを「キャッツアイ（Cat’s Eye）」と呼び、希少価値が高くなります。

・リボン（Ribbon）パターン: 太い色の帯がリボンのように横切るパターン。それぞれの帯の色が異なるものは、特に希少価値が高くなります。

・ピンファイヤー（Pin Fire）パターン:まるでピンで突いたかのような小さな点に見えるパターン。多色で優れた発色バランスものは華やかな印象になります。

・パレット（Palette）パターン:パレットのようにさまざまな色がちりばめられたパターンです。

・チャイニーズライティング（Chinese Writing）: 光の直線がさまざまな方向に交差したパターン。コレクターズアイテムとして人気です。

・シャフ（Chaff）パターン: 深い地色の中にもみ殻のような縦長の色合いが表れた珍しいパターンです。

一般的には、規則正しく四角く遊色が表れているものや、面が大きく遊色が確認できるものなど、珍しく大胆に遊色効果が表れているほど評価が高くなります。

カットの種類

オパールの遊色効果を魅力的に見せるカットも評価対象です。一般的にオパールはカボションカットが多く、特に厚みのある「ハイカボションカット」が高く評価される傾向にあります。薄いものは「フラット（Flat）」と呼ばれ、評価が低くなります。

ボルダーオパールなどでは「フリーシェイプ」、メキシコオパールでは「ラウンドカット」や「ステップカット」なども見られますが、これらはカボションカットに比べると一般的に買取額が下がる傾向にあります。

ダイヤモンドやルビー、サファイヤなど他の宝石と組み合わせたオパールジュエリーは、それらの宝石の品質によっても査定額が変わります。特にダイヤ（ダイヤモンド）との組み合わせは人気が高く、ダイヤモンドのカラット数や品質によっては高額査定が期待できます。

サイズと重量

オパールは他の宝石と同様に、サイズも重要な評価基準です。ただし、大きさだけでなく、色や品質がより重視される傾向にあります。いくら大きくても、色が悪いだけで買取価格が大幅に下がることもあるため、サイズと品質のバランスが重要です。

傷やひび割れ

オパールの内部に生じる亀裂やひび割れは「クラック」、色が抜けてしまっている部分は「ウインドウ」と呼ばれ、これらは欠点としてマイナス評価となります。また、砂や石膏などの内包物の存在も評価を下げる要因です。

ただし、内包物が独特の表情となっていたり、オパールを魅力的に見せる個性となっていたりする場合は、逆に評価が上がることもあります。