珊瑚で出来たアクセサリーの中でも一際目を引くアイテムが珊瑚ピアスです。
珊瑚ピアスは耳元のお洒落に最適で、珊瑚のきれいな色合いが女性らしさを引き立ててくれます。
買取などでも珊瑚のピアスは多くの女性のお客様から持ってきて頂く事が多いです。
では、珊瑚ピアスは一体どれくらいの値段で買い取って貰えるのか、どういったお客様がどういった経緯で持ってくるのかなどを紹介しいきましょう。
実際の珊瑚ピアスの買取り事例
では、様々な珊瑚ピアスがある中で、実際に買取に出された客様の商品を例にだして、どれだけの査定額が付いたのかを説明していきたいと思います。
珊瑚(サンゴ)ピアス
K18 4.6g
直径 10.0mm
S15,000円
買取金額18,000円
買取を依頼した理由
こちらの商品は以前に自分で購入されたそうですが、最近ではあまり付けることが少なくなり、そんな時に「珊瑚買取り」の広告を見て、買取に出す決心をされたそうです。
珊瑚リングの場合は自分で購入すると言うよりも、誰かからのプレゼントや相続が多いのに対して、珊瑚ピアスは、自分で購入される方も多いようです。
リングとなると少しお値段も高くなったり、自分で購入するよりも、人からのプレゼントと言うイメージが強いのに対して、ピアスはリングに比べるとリーズナブルで、自分で購入しやすいイメージの表れなのかもしれません。
商品は保管状態のとても良い物で、きれいな赤色をされていました。
珊瑚はちょっとした事から変色したり、傷ついたりし、査定額に響いてきてしまいます。お客様はその事を購入する時に購入店のスタッフに聞いていたようで、マメに拭いたり、傷が付かないように優しく扱っていたと仰っていました。
珊瑚はちょっとした気遣いで輝きが変わってきます。
経年変化を無くすためにも小まめに拭いたり、優しく扱う事が大切になってきますので、お客様の対応は査定額を引き上げるポイントとなっています。
査定したポイント
珊瑚の査定ポイントの中で重要視されるのは珊瑚の種類と色合い、大きさとなります。
まず、珊瑚の種類ですが、珊瑚の種類には大きく分けて4つの種類に分類されます。
赤い色をした珊瑚でも血の色の様に少し赤の中にも黒さを帯びた血の色に近い「血赤珊瑚」や、きれいな赤色の「赤珊瑚」桃色をした「桃色珊瑚」きれいな白色の「白珊瑚」です。
中でも「血赤珊瑚」は高価に買取されます。他にも白珊瑚などを赤色に着色した物も多くあり、着色されたものは査定額がさがってしまいます。
今回お客様がお持ちした珊瑚はきれいな赤色で着色した後がなく、純粋な「赤珊瑚」でしたが、「血赤」とまでは行かず「赤珊瑚」としての査定になりました。
次に大きさですが、真円で10mm以上の物は希少とされておりますが、珊瑚ピアスの場合はあまり大きすぎても装飾の邪魔となってしまいますので、今回持ち込んでもらった10mmが装飾のボーダーラインになってくるのではないでしょうか。
カットはボール型の真円が一番評価が高く、次に楕円形のカボションカット次がドロップカット、あとその他のカットになるにつれ評価額も下がっていきます。
お客様の珊瑚リングはきれいな真円をしていたので、査定額の引き上げに繋がりました。
それらを査定し、珊瑚の値段を18,000円の査定となりました。
お客様には珊瑚の色の説明をし、相場的な話を合わせて納得していただきました。
珊瑚ピアスを買取りに出す主な理由
珊瑚ピアスは他の珊瑚アクセサリーに比べて自分で購入する事が多いというお話はさせて頂きました。
自分で購入するせいか、買取り市場にはリング等に比べて少ないという実情があります。
自分で購入したなら、買取に出しやすいのでは?と思う方もいると思いますが、考え方は実は逆で、自分で購入したからこそ、思い入れが強いという考え方もああるようです。
では、そんな思い入れがある物を買取に出す理由にはどのようならものがあるのか、いくつか紹介致します。
・付ける機会が減ったから
一番多くあげられる理由はやはり使用する機会が減ったからという理由です。
どんなに思い入れのある物でも使用する機会が無くなってしまえば思い入れも徐々に薄れてきてしまい、目の届かない所にしまう様になってしまいます。
掃除などをしていて見つけて、買取りに出す決断をする方が多いようです。
・2つあるうち片側を無くしてしまったから
ピアスの場合、2つ1組の物が多く、日常生活の中でふとした事から片側を無くしてしまう事があります。
そうなってしまうと段々と付ける事が減ってきてしまい、買取に出す方が多いようです。
・プレゼントされた方と別れたから
この理由は珊瑚リングにも共通してるもので、プレゼントしてくれた方とのお付き合いが終わってしまい、買取に出す決断をされる方が多いようです。
珊瑚の査定額をあげるポイント
珊瑚の種類や地金の値段は変えることができませんが、少しでも査定を上げたいのであれば、とにかくきれいに保管をする事をオススメ致します。元々のきれいな状態での査定が1番の最高買取額で、そこからの変色や傷等で引き算的に査定額が下がってきます。
珊瑚の色合いは戻る物ではありません。くすんでいるからといって、洗剤などで洗うと更に変色したり傷を作る原因となってしまいます。汚れた珊瑚は乾いた柔らかい布で優しく拭く程度にし、現状以上に更に変色をしないように保管場所や保管方法を考える様にしましょう。
赤珊瑚のアクセサリーを査定する中で、本物か偽物かというのも大切なポイントになってきます。市場に偽物が多く出回っているのも事実です。宝飾品で使われているもの、例えば台が18金やプラチナがでデザインされているものは、ほぼ本物と言っても問題は無いと思います。更に、ある程度高額なものには鑑別書が付いていますので、鑑別書があれば本珊瑚の証明になりますので、大切に保管しましょう。
逆に台や枠がシルバーであったり、メッキのものは偽物の可能性が高いと言えてきます。
偽物の珊瑚はガラスやプラスチック、樹脂などの表面だけに塗料を塗っているものがほとんどなので、見た目はとてもきれいですが、天然の証でもある色ムラが見つけられないものがほとんどです。
簡単な見分け方としては、天然の珊瑚は熱伝導がないので、しばらく触っても冷たければ天然珊瑚の可能性が高いと言えます。
少しでも珊瑚に対しての知識を深め、自分がどういう物を持っているのかをある程度把握する事も重要となってきます。
まとめ
珊瑚の装飾品は持っていた方の大切にしていたかどうかなどの気持ちが輝きに表れる物です。
手間暇をかけて拭いたり、衝撃の無いように大切に使用していた物はやはりきれいな色をしています。
査定額もそれに反映してきますので、日頃からアクセサリーを外した際や時間の空いた時に拭いたり、珊瑚の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。
ただ使用するよりも、更に輝きを持った珊瑚は使用している方自体をも輝かせてくれます。
アクセサリーはその物その物にその人それぞれの思いが詰まっています。
買取に出す場合もやはり、思いの詰まったもの程良い査定が付いている気がします。
全ての物に価値があるように、全ての気持ちにも価値があるとゆう気持ちを忘れずに、大切に使用や保管をしてみてはいかがでしょうか。
そうする事で、お客様の納得のいく買取り査定に近付けるのではないでしょうか。