様々なアクセサリーが市場で売買されている中、あまりスポットを当てられないのが珊瑚でできたアクセサリーではないでしょうか。
金やシルバー、ダイヤモンドのアクセサリーは所持している方々でも「価値のある物」というイメージが強いのですが、珊瑚の場合「価値のある物」と知っている人は知っていますが、あまり知らない人が多いのが実情です。
では、今回は一つの珊瑚リングを参考に買取に付いての知識を付けていきましょう。
珊瑚アクセサリーが手に入る主な理由
珊瑚アクセサリーと言うと若い方々にはあまり馴染みの無い物だと思います。
では、買取に来られるお客様はどういった理由で手元にあるのかを紹介致しましょう。
・プレゼント
主に多いのはやはりプレゼントで貰ったという場合です。金やダイヤモンドのアクセサリーはどうしても値段が高価になってしまいますが、珊瑚であれば、見た目もきれいで金やダイヤモンドと比較すると少しリーズナブルなお値段の物が多いのでプレゼントとして選ばれる事が多いと言われます。
・相続
1番多いと言っても過言ではない理由がご家族の方からの相続です。珊瑚アクセサリーと言うとどちらかと言うと若い方よりも年配の方々に人気なイメージが強く、大切に保管しておられる方々も多くいます。
所持していた方が亡くなられたり、生前でも娘や孫等に相続する方が多くいるようです。
買取に出す理由は?
上記にも書きましたが、珊瑚アクセサリーの所持者の多くは年配の方々に多くいます。ですが、買取りに来られるお客様の多くが若い方々とっています。
では、珊瑚アクセサリーを買取に出す理由には一体どういう理由があるのかをご紹介していきましょう。
・相続されたが使用する機会が少ない
1番多い理由はやはりこちらの理由ではないでしょうか。
「ご家族の方に相続されたのはいいけど、使用する機会が少なく眠っていたので買取に出した」というお客様が多くいます。
珊瑚アクセサリーは色合いに落ち着き感があり、冠婚葬祭は勿論、普段のお洒落など使用するシーンを選ばない優れものではありますが、中々若い方のオシャレにマッチしないのが買取に出す理由のようです。
・プレゼントして貰った方と別れたから
次に多い理由は、プレゼントをしてくれた方と別れたという理由です。
付き合ってる間は様々なプレゼントを貰ったり上げたりとあると思いすが、別れた時点で買取に出すお客様が多くいます。
実際の買取り査定
では実際にお客様が持ち込んだ珊瑚リングを例にどれくらいの査定額が付くのかを紹介致しますので参考にしてみてください。
・買取商品例
珊瑚(サンゴ)リング
K18 15.7g
直径 14mm
買取金額 43,000円
・買取を依頼した理由
こちらの商品は自分で購入したのかをお客様にお聞きした所、祖母からの遺品との事でした。
珊瑚はやはり好きな人は別として年配の方が持っている事が多く、遺品として貰っても、自分自身が使用する機会が少なく、まだ価値のあるうちに買取を…と希望されていました。
商品はきれいにケースにも保管されており、状態のとても良い物でした。
珊瑚は変色しやすく、また衝撃にも弱いため、ケース等から出さずに大切に保管する事で、風化や劣化から免れるので、ケースがある場合は必ずケースに入れて保管する事をオススメ致します。
また、1度変色した珊瑚は元に戻る事が困難ですので気をつける事で査定にかなり影響してきます。
・査定したポイント
珊瑚の査定ポイントの中で重要視されるのは珊瑚の種類と色合い、大きさとなります。
まず、珊瑚の種類ですが、珊瑚の種類には「血赤珊瑚」「赤珊瑚」「桃色珊瑚」「白珊瑚」と、大きく分けて4つ種別されます。
赤い色をした珊瑚でも血の色の様に少し赤の中にも黒さを帯びた血の色の様な物は特に高価で買取がれています。他にも赤珊瑚以外の物を着色した物も多くあり、やはり着色した物は安価になります。
今回お客様がお持ちした珊瑚はきれいな赤色で着色した後もなく、純粋な「赤珊瑚」ではありましたが「血赤」とまでは行かず「赤珊瑚」としての査定になりました。
次に大きさですが、真円で10mm以上の物は希少とされています。
特に13mm~15mm以上のものはもちろん色にもよりますが、高い値段が付く可能性があり、カットは真円(ボール型)が一番評価が高く、次にカボションカット(楕円形)、次がドロップカット、あとその他のカットになるにつれ評価が下がっていきます。
今回の商品はきれいな円の形をしていました。
最後に、台は18金ですので、地金代とダイヤメレー代、そして珊瑚の値段を含めて43,000円の査定となりました。
お客様には珊瑚の色と大きさがもっとあればもっと値段を付けられるが、相場的なお話をさせて頂き、ご納得の売却となりました。
珊瑚の査定を上げるポイント
珊瑚の種類や地金の値段は変えることができませんが、少しでも査定を上げたいのであれば、とにかくきれいに保管をする事をオススメ致します。
元々のきれいな状態での査定が1番の最高買取額で、そこからの変色や傷等で引き算的に査定額が下がってきます。
珊瑚の色合いは戻る物ではありません。くすんでいるからといって、洗剤などで洗うと更に変色したり傷を作る原因となってしまいます。汚れた珊瑚は乾いた柔らかい布で優しく拭く程度にし、現状以上に更に変色をしないように保管場所や保管方法を考える様にしましょう。
赤珊瑚のリングを査定する中で、本物か偽物かというのも大切なポイントになってきます。市場に偽物が多く出回っているのも事実です。
宝飾品で使われているもの、例えば台が18金やプラチナがでデザインされているものは、ほぼ本物と言っても問題は無いと思います。
更に、ある程度高額なものには鑑別書が付いていますので、鑑別書があれば本珊瑚の証明になりますので、大切に保管しましょう。
逆に台や枠がシルバーであったり、メッキのものは偽物の可能性が高いと言えてきます。
偽物の珊瑚はガラスやプラスチック、樹脂などの表面だけに塗料を塗っているものがほとんどなので、見た目はとてもきれいですが、天然の証でもある色ムラが見つけられないものがほとんどです。
簡単な見分け方としては、天然の珊瑚は熱伝導がないので、しばらく触っても冷たければ天然珊瑚の可能性が高いと言えます。
少しでも珊瑚に対しての知識を深め、自分がどういう物を持っているのかをある程度把握する事も重要となってきます。
まとめ
珊瑚を買取に出す時、多くの皆さんは少しでも査定額を高く…という思い出来られる事でしょう。
ですが、無知のままで買取に行くと悪徳業者に捕まり、本物なのに偽物の金額で査定されてしまったり、相場よりも安く買い取られるというリスクが伴ってきてしまいます。
まずは、自分の持っている珊瑚がどういったものかをある程度わかる範囲でも理解し、更に現状の保管場所や保管方法を見直し、買取に出すまで間大切に保管をするように心掛けてください。
遺品であったり相続されて手元にある場合、いくら自分には必要の無い物であっても、様々な大切な想いが詰まった「珊瑚リング」です。
正当な金額で買取をしてもらう事が、珊瑚にとっても持っていた方々にとっても大切な気持ちになるのではないでしょうか。