珊瑚の置物は魔除けや縁起物の意味合いを持っており、様々な方々が愛着を持って所持しています。
ですが、中には不要になってしまったために買取りに出されるお客様もいます。
では、縁起物の珊瑚置物、どれくらいの買取価格が付くのかを実際にお客様がお持ちになった商品を例に紹介してみましょう。
実際の買取事例
では、実際の買取事例を元にどんな査定をされ、どれくらいの価格が出るのかを紹介していきましょう。
珊瑚(サンゴ)置物
48g
買取価格 66,000円
今回お客様がお持ちの商品は屏風の前に七福神が2体台座の上に乗っている物でした。
様々な色が重なり見た目にも縁起物の雰囲気が伝わってくる物でした。
では、どのような査定をしたのか…ですが、珊瑚の査定でまず重要なのが珊瑚の種類になります。
今回の商品の珊瑚は桃色珊瑚と呼ばれる珊瑚で作られていました。
この桃色珊瑚は置物によく使われている物で、温かみのある桃色をしているのが特徴です。
では、他にどのような珊瑚があるのかを説明致しましょう。
まず、珊瑚と言えば…と言われる程の定番の色であり、尚且つ希少価値が高いのが血赤珊瑚と呼ばれる珊瑚です。こちらのはきれいな赤色の中にも黒みがあり、血の色の様な赤色からそう呼ばれるようななりました。
アクセサリーなどによく使われており、血赤珊瑚で作られたものは高値で売買されています。
次に価値があると言われているのが赤珊瑚です。こちらは血赤珊瑚に比べると明るい赤色をしています。単体で見ると血赤珊瑚と赤珊瑚の見分けは付きにくいかもしれませんが、並べてみると同じ赤色でも全く別物と言うことがわかります。
次に価値があると言われているのが今回のお客様がお持ちになった桃色珊瑚珊瑚です。
最後が白珊瑚と呼ばれる、きれいな純白をした珊瑚です。
アクセサリーや置物など様々な物に使われ、珊瑚の中でもリーズナブルな価格で売買されています。
珊瑚の種類によって、査定額に大きな差がついてきます。
次に査定としてチェックされるのが、大きさです。
今回の商品は珊瑚自体の重さが48gと小さめの作りでした。
以上の二つの査定ポイントを含めた結果買取価格を66,000円としました。
何故、桃色珊瑚で尚且つ珊瑚自体が小さめなのにここまでの評価がついたかと言うと、状態が良かった事以外には、屏風などの装飾品等が関わってきています。
珊瑚自体にも勿論価値はありますが、最終的な買取価格のベースは物の価値と市場での需要になってきます。
今回の商品は様々な配色が珊瑚の置物には珍しいのと、縁起物の雰囲気がふんだんに散りばめられているのが査定のポイントとなりました。
お客様には相場的な話をさせて貰った上で納得してもらう事ができました。
珊瑚の買取価格を下げないポイントは?
珊瑚の買取価格の査定基準は珊瑚の種類や大きさであるといった話はさせて頂きました。
ちょっとでも買取価格を上げたいという方も多くいると思いますが、珊瑚の種類や大きさを変えることは出来ません。
珊瑚の場合は買取価格を上げる…と言うよりも下げない努力をする事が大事になってきます。
では、それはどういう事かと言うと、経年劣化による変色を抑えたり、傷などを付けないようにする事です。
置物の場合でしたら付属のケースがある場合は必ずケースに入れて置くようにしたり、無い場合はホームセンター等でサイズの合ったケースを購入し、ケースに入れるようにしましょう。
そうすることでホコリからも守られ、更に何かの衝撃で珊瑚を傷つける可能性が減ってきます。
もし珊瑚にホコリが付いたりしていた場合には柔らかい布で優しく拭くようにしましょう。
珊瑚はとてもナイーブな材質で、硬度も低く、ちょっとした力加減で傷ついてしまう恐れもあります。
優しく丁寧に拭くことで傷つけることなく、輝きを取り戻すことが出来ます。
このようなちょっとした心遣いが珊瑚の買取価格を下げないポイントとなります。
上げることは不可能でも下げない様に気持ちを込めて扱うことで、納得のいく価格に近づけるのでは無いでしょうか。
まとめ
珊瑚は縁起物の他にも魔除けや「珊瑚→産後」の語呂合わせから子宝や安産祈願などの力もあると言われています。
江戸時代には母が娘の嫁入りの際に子宝を願って珊瑚を持たせたという話もあると言われています。
様々な力を秘めた珊瑚です。
家には無いと思っていてもどこかに眠っている場合もあります。
「この置物は珊瑚で出来てるの?」と不思議に思った場合にも恥ずかしがらずに買取りにお持ちになる事をオススメ致します。
思ってもいない宝が出てくる可能性もあります。
まずは買取りにお持ちになり、そこから徐々に珊瑚の知識を付けることで、納得のいく査定額をスタッフと一緒に話し合いながら出してみてはいかがでしょうか。
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