COLORSTONE
【稀少石No.1】パライバトルマリンの価値はいくら?人気の理由と買取価格・相場を徹底解説 - 買取のラフテル
目次 一覧
宝石の世界において、パライバトルマリンは最も価値の高い希少石(稀少石)として君臨しています。
その魅惑的なネオンブルーの輝きは、一度見た者を虜にする唯一無二の美しさをもち、ダイヤモンドをも上回る価格で取引されることもめずらしくありません。10月の誕生石として親しまれるトルマリンのなかでもこの宝石は別格の存在感を放っており、リングやネックレス、ピアスなどのジュエリーとしても人気が高く、投資価値も極めて高い宝石として注目を集めています。
この記事では、なぜパライバトルマリンがこれほどまでに高価なのか、その価格を決める要素は何なのか、そして賢く売却するためのポイントについて詳しく紹介していきます。
【実績紹介】パライバトルマリンの買取事例

パライバトルマリン プラチナリング
Pt900 PT3.1g 脇石0.09ct 0.45ct買取価格77,000円

パライバトルマリン プラチナリング
Pt900 PT0.93ct 脇石0.58ct 総重量7.9g買取価格187,000円

パライバトルマリン ペンダントトップ
K18WG2.7g PT0.61ct 脇石0.55ct買取価格99,000円

パライバトルマリン ペンダント トップ
Pt900 PT1.787ct 脇石0.81ct 総重量6.1g買取価格550,000円

パライバトルマリン・ネックレストップ
Pt900 4g PT2.144ct 脇石1.14ct買取価格385,000円

パライバトルマリン プラチナリング
Pt900 PT0.2ct 脇石0.14ct 総重量8.4g買取価格57,000円

パライバトルマリン ペンダント トップ
Pt900 PT1.19ct買取価格160,000円
【2025年最新】パライバトルマリンの市場相場一覧
続いて、2025年現在のパライバトルマリンの市場相場を見ていきましょう。
ルース(裸石)の参考価格
パライバトルマリンの買取価格は、カラット数やランクによって大きく変動します。以下はルース(裸石)の場合の参考買取相場です。
◆0.2カラット
Sランク(最高品質):4万円~
Aランク(高品質):2万円~
Bランク(良品質):1万円~
◆0.5カラット
Sランク(最高品質): 50万円~
Aランク(高品質):25万円~
Bランク(良品質):12万円~
◆1.0カラット以上
1カラットを超える良質なパライバトルマリンは極めて稀少で、品質によっては数百万円から1,000万円を超える査定額となることもあります。
パライバトルマリンの基本データ

◇基本データ◇
- 鉱物名:パライバトルマリン(Paraiba Tourmaline)
- 和名:リシア電気石(りしあでんきせき)
- 化学組成:Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4
- モース硬度:7~7.5
- 屈折率:1.624~1.644
- 比重:3.06
- 結晶系:六方晶系
- 宝石言葉:友愛、真実、勝利、ルーツ
パライバトルマリンは、現在30種類以上あるトルマリンの中で最も高級とされている宝石です。
1980年代後半に発見された比較的歴史の新しい宝石で、主にブラジルやアフリカで産出されてきました。パライバという名称は発見地のパライバ州が由来となっていますが、産出地にかかわらず「銅およびマンガンを含むブルー〜グリーンのエルバイトに属するトルマリン」はすべてパライバトルマリンとして扱われています。現在は主要な産出地からほとんど採掘され尽くしており、非常に希少価値の高い宝石として取引されています。
サイズについては小粒なものが多く、1カラット以上の高品質なものはプレミア価格がつきます。2009年には191.87カラットのパライバトルマリン(Ethereal Carolina Divine Paraiba)がギネス認定され、最大で1億2,500万ドルもの評価を受けました。
パライバトルマリンの価格が高い3つの理由
パライバトルマリンが宝石市場で最高峰の価格を維持している背景には、いくつかの要因があります。
世界三大希少石としての価値
パライバトルマリンは、アレキサンドライト、パパラチアサファイアと並んで「世界三大希少石」の一つに数えられています。
品質の高いパライバトルマリンは、同じカラット数のダイヤモンドよりも高値で取引されることが一般的です。エメラルド、ルビー、サファイアといった他の色石(カラーストーン)と比較しても、1カラットあたりの価格は高くなる傾向にあり、大変貴重で価値のある宝石となっています。
限られた産地からごく少量のみ採掘されるパライバトルマリンは、需要に対して供給が圧倒的に不足しています。この需給バランスの極端な偏りが、価格高騰の根本的な要因となっています。
特に1980年代後半の発見当初から市場に出回った高品質な石は、現在ではほとんど入手不可能な状況となっており、「幻の宝石」とまで呼ばれるほどの希少性を誇っています。この希少性の高さから、パライバトルマリンは宝石愛好家の間で絶対的王者として位置づけられているのです。
独特のネオンブルーが生み出す価値
パライバトルマリンの最大の特徴である鮮やかなブルーには、ほかのどの宝石にも見られない独特の魅力があります。
銅とマンガンの含有により生まれるこの特異な発色は、まるで内部から光を放っているかのようです。一般的に、宝石の色は濃ければ濃くなるほど明度が下がっていきますが、パライバトルマリンは濃い色合いでも明度と彩度を保ち続けるという、ほかに類を見ない特性を持っています。
この特別な輝きは、「エレクトリックブルー」や「ネオンブルー」とも呼ばれ、澄みきった空やきらめく海を宝石に閉じ込めたかのような美しさです。特に蛍光性を帯びた青色は、室内照明の下でも驚くほど鮮明に発色し、他の宝石では決して再現できない独特の存在感を示します。
このネオンカラーは写真や画像では完全に再現することができず、実際に手に取って見なければその真の美しさを理解することができません。この「体験しなければ分からない美しさ」が、コレクターや愛好家の心を強く惹きつける要因となっています。
また、銅の含有量によって生まれる色調の違いは、同一のパライバトルマリンであっても個体によって大きく異なり、1つとして同じ色合いを持つ石が存在しないという特別感も、価値を押し上げる重要な要素となっています。
限られた産出量と枯渇リスク
パライバトルマリンの希少性は、その産出状況とも密接に関係しています。
パライバトルマリンは1987年、ブラジル・パライバ州のバターリャ鉱山で初めて発見されました。その地名にちなんで「“パライバ”トルマリン」と呼ばれるようになり、採掘期間はわずか1年ほどで終了。現在も少量の採掘は続いていますが、かつてのような品質と量の石が産出されることはほとんどない大変貴重な宝石となっています。
同じブラジルではリオグランデ・ド・ノルテ州でも産出されますが、パライバ産と比べると色が淡い傾向にあり、価値は下がります。
また、2000年以降にはアフリカのナイジェリアやモザンビークからも産出されていますが、これらの地域からの石もパライバ産ほどの発色を持つものは稀で、供給量も決して豊富ではありません。ナイジェリア産については2005年頃から産出量が大幅に減少し、現在では鉱山活動も不活発な状態が続いているといわれています。
新たな鉱山の発見がない限り、この希少性は今後さらに高まっていくと予想されており、既に市場に出回っている石の価値も年々上昇し続けています。
パライバトルマリンの価格を決める5つの要素
パライバトルマリンの価格は、主に以下の5つの要素が複雑に絡み合って決まります。
カラット(ct)による価格の変化
パライバトルマリンにおいて、重量は価格に大きな影響を与える要素の一つです。
この宝石は通常1カラット以下のサイズで産出されることが多く、1カラットを超える大きさになると取引価格が大幅に上昇します。売却時の査定金額が数百万円の大台を超えることもめずらしくありません。1カラット以上のパライバトルマリンが市場に出回ることが少ないことも買取相場が高騰している理由のひとつです。
ただし、小粒でも品質の良いものであれば、サイズよりも色の美しさが重視される傾向にあり、0.5カラット程度でも発色が優秀な石には高い評価が与えられます。
色の濃さ・美しさによる価格差
パライバトルマリンの価値を決定する最も重要な要素として挙げられるのが、色の品質です。
パライバトルマリンの品質評価は、重量・産出地・透明度・輝きといったさまざまな基準で総合的に決定されますが、なかでも「色合い」が最重要視されています。評価の順位としては、蛍光性のあるプールカラーが最高ランクとされ、鮮やかなネオンブルー、ターコイズブルーが続きます。
同じブルー系の色合いでも、ネオンのような蛍光性を持つ色と、落ち着いた青色では、市場価値に大きな差が生まれます。蛍光性が強く彩度が高いほど高額になるため、この特性を見極めることが重要です。
銅の含有量が発色に直接影響するため、1.3%以上の銅を含むものは特に美しい色合いを示し、2%以上の含有率を持つ石は極めて稀少とされています。銅とマンガンの理想的な比率は4:1から1:1の範囲内とされ、この比率によって多彩な色調のバリエーションが生まれます。
色の評価においては、「ウィンデックスブルー」「ネオンピーコックブルー」「トワイライトブルー」といった呼称が使われることもあります。
産地による価格格差
産出地も、パライバトルマリンの価値に決定的な影響を与える要素です。
産地ごとの評価としては、ブラジル産のほうがモザンビーク産に比べて圧倒的に高い価値を誇ります。銅含有量の多いブラジル産の石は、より濃い色彩を示し、モザンビークの石よりも5倍以上の高値がつくこともあります。
ブラジルの中でも、最初に発見されたパライバ州バターリャ鉱山産の石には歴史的価値も加味されたプレミアム価格が付けられ、コレクターの間では別格の扱いを受けています。
一方、アフリカ産のパライバトルマリンは銅含有量がブラジル産と比較して少ないため、発色が淡く鮮やかさも控えめになる傾向があります。しかし、サイズが大きく透明度の高い石が産出されることがあり、稀にブラジル産と同等の高品質な石が発見されることもあります。
産地の判定には高度な成分分析が必要とされ、LA-ICP-MSという専門的な分析方法が用いられることもあります。この分析により、微量元素の含有比率から正確な産地を特定することが可能です。
カット・シェイプが価格に与える影響
カットの技術によって石の輝きや光の反射が大きく変わるため、カットの品質やシェイプも査定価格に重要な影響を与えます。最も一般的なのはオーバルシェイプやペアシェイプで、小さなサイズでも最大限の美しさを引き出すことができます。
プラチナや金の台座にセッティングされたリングやネックレスとして加工される場合、地金に使われている貴金属の価値も加味された総合的な評価が行われます。
透明度・内包物による価格変動
クラリティ(透明度)は宝石の価格に影響する重要な要素ですが、パライバトルマリンの場合はほかの宝石とは異なる評価基準があります。
パライバトルマリンは比較的インクルージョンの多い宝石です。特に色の良いものほど、インクルージョン(内包物)も多くなる傾向にあります。そのため、ある程度のインクルージョンは仕方がないものとして、その量や種類、位置などが石の美観を損ねるものでないかが重要になります。
通常、宝石の評価ではインクルージョン(内包物)の少なさが重視されますが、この石の場合は、内包物がネオンのような光を放つ働きを担う場合もあるため、必ずしも価値を下げる要因とはならないのが特徴です。
パライバトルマリンを高く売る方法
査定前に準備をしておくことで、お手持ちのパライバトルマリンの価値を最大限に引き出せます。
査定前にしておくべき準備
査定を受ける際は、以下の2 つの準備を整えてから臨みましょう。
書類の準備
中央宝石研究所(CGL)やGIA(米国宝石学会)などの信頼できる機関発行の鑑別書があれば必ず持参しましょう。産地証明と銅含有の確認が記載されていることが重要です。購入証明書、レシート、ブランドの保証書なども査定に有利にはたらく場合があります。
クリーニング
査定前に軽くクリーニングを行い、石の美しさを最大限に見せられる状態にしておきましょう。ただし、トルマリンが「電気石」と呼ばれるとおり、強く擦ると静電気が発生してホコリが付着しやすくなるため、乾いた柔らかい布で優しく拭く程度に留めておくのがベストです。よりしっかりクリーニングしたい場合は、中性洗剤を少量溶かしたぬるま湯で洗浄してください。
パライバトルマリン売却時の価格の見極め方
パライバトルマリンを売却する際は、適正価格を見極めることが重要です。
適正価格の判断基準
売却する前に、インターネット検索などで最新のパライバトルマリンの買取相場情報や、同程度の品質の石の売却事例などの情報を収集しておきましょう。また、多くの買取店では無料査定サービスを利用できるため、複数の専門店で相見積もりをとることをおすすめします。
査定額が相場より著しく安い場合は、業者が石の品質や希少性を正しく評価していない可能性が考えられます。専門知識が不足している業者である可能性もあり、中には不当に安い価格での買取を狙っている悪質な業者も存在するため、査定理由の説明を求めることが大切です。
一方、極端に高い査定額にも注意が必要です。買取業者のなかには、手数料や諸費用などを理由に実際の支払い時に減額する「後出し減額」を行う悪徳業者も存在します。また、契約条件に売却者に不利な条項が含まれている場合もあるため、契約内容の詳細な確認が欠かせません。
なお、当社ラフテルでは査定料・宅配買取の送料・出張買取の交通費などを含めた買取手数料は一切頂いておりません。安心してご相談ください。
鑑別書の重要性と価格への影響
査定価格を上げるためには、鑑別書を併せて提示することがポイントとなります。これらの書類があることで、宝石の価値が証明され、スムーズな買取を実現できます。
パライバトルマリンは通常、鑑別書においては「天然トルマリン」「トルマリン」として扱われます。しかし、分析報告書にはパライバトルマリンという名称に加えて銅およびマンガンの含有量なども記載されるため、分析報告書もセットでお持ちいただくことでより正確な評価が期待できます。また、ルースではなくジュエリーの場合は、ブランドの保証書や購入証明書などもあわせてお持ちいただくと買取価格アップにつながります。
信頼できる販売店の選び方
宝石買取店によっては、パライバトルマリンの価値が適正に評価されない場合があります。なかには一般的なブルートルマリンとして評価され、査定額が大幅に下がるケースもあります。
信頼できる宝石店を見極めるためには、まずパライバトルマリンの専門知識をもつ鑑定士が在籍しているかを確認することが重要です。また、国際的な鑑別機関の資格を持つスタッフが存在するかどうかも、専門性を判断する重要な指標となります。さらに、豊富な取引実績と透明性のある価格設定を行っているか、詳細な商品説明と品質保証を提供しているかといった点も、信頼性を測る重要な要素です。
当社では、当店では、GIA(米国宝石学会)の資格を持つ鑑定士をはじめ、パライバトルマリンの専門知識や買取経験が豊富なスタッフが査定を担当致します。本物かどうかの判定も含めてしっかり査定させていただきますので、ご安心ください。
まとめ:パライバトルマリンの価格と価値を理解して賢い選択を
パライバトルマリンは、その希少性、美しさ、投資価値のすべてを兼ね備えた、まさに宝石の王様と呼ぶにふさわしい存在です。価格形成には、色の品質・産地・カラット数・透明度、カットといったさまざまな要素が複雑に絡み合い、ときにはダイヤモンドを上回る高値で取引されています。ピアスやネックレスなどのジュエリーに使用されている場合は、台座に使用されている貴金属やブランド、デザイン価値なども買取価格に加味されます。
売却を考えている方は、複数の買取会社から見積もりを取得し、市場相場を十分に調査した上で判断することをおすすめします。
また、これから購入を検討される際は、単に価格の高低だけでなく、石の品質と将来性を総合的に判断することが重要です。特に、信頼できる鑑別書の有無と産地証明は、価格と将来価値に大きな影響を与えるため、必ず確認すべきポイントです。
ラフテルでは、パライバトルマリンの買取価格に関するご質問やご相談を随時承っております。店頭・宅配・出張の3種類の査定・買取のほか、メールやLINEでの査定も行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。